Microsoft Lync 2010 通信ソフトウェアの音質は、使用するネットワークおよびデバイスの状態と品質に依存します。Lync 2010 を使用し始める前にオーディオ機器が接続されていることを確認してください。
この記事の内容
デバイスは正しく設定されていますか
Lync のセットアップ時に、使用されている電話やその他の互換性のある通信機器 (IP 電話、ヘッドセット、Web カメラ、マイク、スピーカーなど) が検出されます。 デバイスは Lync をインストールした後でも追加できます。
デバイスが正しく設定されていることを確認するには、次の操作を行います。
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Lync メイン ウィンドウで、オーディオ デバイス メニューをクリックし、[オーディオ デバイスの設定] をクリックします。
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[Lync - オプション] ダイアログ ボックスで、該当するドロップダウン リストをクリックし、電話、スピーカー、マイク、および音量レベルを構成します。プライマリ オーディオ デバイスを選択し、マイクとスピーカーのレベルをテストできます。
注: 会話中にデバイスを切り替える必要がある場合は、会話ウィンドウ内のオーディオ デバイス メニューをクリックし、メニューから目的のデバイスをクリックします。
IP 電話は正しく接続されていますか
IP 電話をセットアップする際に、IP 電話を適切に接続することが重要です。
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電源コード 電源コードがコンセントに差し込まれ、電源コードのもう一方の端が電話にしっかりと接続されていることを確認します。
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ネットワーク ケーブル ネットワーク ケーブルの一方の端を LAN のネットワーク ジャック (通常は電話機の背面にあります) に接続します。ネットワーク ケーブルのもう一方の端を壁側のネットワーク ジャックに接続します。音質の問題を回避するために、電話とメインのネットワーク ジャックを直接接続することをお勧めします。
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USB ケーブル Lync をコンピューターにインストールするとき、USB ケーブルを電話とコンピューター間の接続に使用することで、IP 電話のサインインが簡単になり、IP 電話からの通話の発信または受信が可能になります。USB ケーブルのタイプ A (大きくて長方形) の端をコンピューター上の USB ポートに、USB ケーブルのタイプ B (短くて正方形) の端を電話の背面に接続します。
オーディオに問題があるのはなぜですか
音質に問題がある場合、会話ウィンドウまたは Lync メイン ウィンドウに通知が表示されます。その通知をクリックすると、その詳細または提案される解決策が表示されます。
音がまったく出ないのはなぜですか
スピーカーフォンから音がまったく出ない場合は、次のことを確認してください。
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スピーカーがオンになっていて、Windows オペレーティング システムでサウンドがミュートになっていない。
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電話のハンドセットがクレイドルから外れていない (電話から音を出している場合)。
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スピーカーの音量が十分である。
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使用しているデバイスが Lync の [オーディオ デバイスの設定] で選択されている。
デバイスの品質が悪くなる一般的な原因として、どのようなことが考えられますか
デバイスの品質低下の一般的要因としては、次のようなものが挙げられます。
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デバイスが最適化されていない Lync 用に最適化されているデバイスは、厳密なオーディオ テストにより、十分なオーディオ品質が確保されています。最適化されていないデバイスでは、たとえば、オーディオ コンポーネントの品質が低いことなどが原因で、オーディオ品質に問題が生じる可能性があります。Lync 2010 用に最適化されているデバイスについては、Microsoft TechNet の「Microsoft Lync 2010 対応の電話機およびデバイス」に記載されている一覧を参照してください。
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サードパーティの音声ドライバーまたはソフトウェア サードパーティのドライバーまたはソフトウェアが Lync 2010 と干渉する場合があります。
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ノイズキャンセリング デバイス ノイズキャンセリング マイクを口の近く (口から約 2 cm (1 インチ未満) の位置) に配置することが重要です。これにより、不要な周りのノイズが消されるので、音声低下の問題を回避するには、ノイズキャンセリング デバイスを適切に配置することが重要になります。
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デバイスの物理的損傷
Lync は、さまざまなデバイスをサポートし、同時にオーディオとビデオの高い品質も維持します。しかし、一部のデバイスでは、通話中にエコーが発生する場合があります。問題のあるデバイスではエコーの発生を減らすため、Lync は音声切り替えモードを有効にしますが、このモードでは、通話の双方が同時に話す機能が制限されます。
デバイスの音質を向上させるためにできることはありますか
デバイスの音質を改善するには、次のことを試してください。
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Lync 向けに最適化されたデバイスを使用します。Microsoft TechNet の「Microsoft Lync 2010 対応の電話機およびデバイス」に記載されている一覧を参照してください。
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サードパーティの付加機能付き音声ドライバーまたはソフトウェアをアンインストールします。
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欠陥または損傷のあるデバイスを交換します。
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エコーの回避に役立つヘッドセットを使用します。
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オーディオのレンダリングとキャプチャに 2 つの別々のデバイス (デスクトップ スピーカーと Web カメラなど) を使用する場合、デバイスどうしを離して置くことにより、エコーを最小限に抑えることができます。
どうすればオーディオの問題を回避できますか
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通話用に、ワイヤレス インターネット接続、仮想プライベート ネットワーク (VPN)、またはリモート アクセス サービス (RAS) 接続を使用しないことをお勧めします。
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Lync 向けに最適化されたデバイスを使用します。Microsoft TechNet の「Microsoft Lync 2010 対応の電話機およびデバイス」に記載されている一覧を参照してください。
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帯域幅に問題がある場合、通話中はコンピューター上で他の処理を行わないようにします。
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次の場合は、IP 電話を使用します。
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CPU を集中的に使用する作業を行っている場合。
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常時使用できる電話サービスが必要な場合 (たとえば、コンピューターがスリープ状態のときには、USB 電話は機能しません)。
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帯域幅が十分にある場合。IP 電話を使用すると、他のプログラムやサービスで利用できる帯域幅が減少する可能性があります。
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TTY とはどのようなものですか
テキスト電話 (TTY) モードは、電話回線によるテキスト通信に使用されます。変更されたオーディオを解釈するために TTY デバイスをコンピューターに接続する必要があります。このデバイスを接続しない場合、通話でのオーディオ品質が低下する可能性があります。また、電話会議で TTY モードを使用すると、オーディオ品質に問題が生じる場合があります。
TTY モードは、既定では無効になっています。TTY モードは、[Lync - オプション] ダイアログ ボックスの [電話] で有効にすることができます。この機能を使用するには、Lync からいったんサインアウトし、サインインし直す必要があります。