SharePoint Online のパフォーマンス チューニングの概要

この記事では、SharePoint Online で最適なパフォーマンスのページを設計する際に考慮する必要がある特定の要素について説明します。

SharePoint Online メトリック

次に示す SharePoint Online の各種メトリックは、パフォーマンスに関する実際のデータを提供します。

  • ページの読み込み速度

  • 1 ページ当たりに必要なラウンド トリップ数

  • サービスの問題

  • パフォーマンスの低下を引き起こすその他の要因

データから得られる結論

データを見ると次のことがわかります。

  • ページの大部分は SharePoint Online で良好に実行される。

  • カスタマイズされていないページの読み込みは非常に速い。

  • OneDrive for Business、チーム サイト、システム ページ (_layouts など) はすべて、すばやく読み込まれる。

  • SharePoint Online ページの中で最も遅いページ (全体の 1%) は、読み込みにかかる時間が 5,000 ミリ秒を超える。

簡単なベンチマーク テストの 1 つとして、独自のポータルの読み込み時間と OneDrive for Business ホームページ (カスタマイズされた機能がいくつか使用される) の読み込み時間とを比較してパフォーマンスを計測することができます。以下に示す手順は、多くの場合、ネットワーク パフォーマンスの問題をトラブルシューティングする際にサポートから最初に実行するように求められる手順となります。

パフォーマンス チューニングの対象となる接続カテゴリ

サーバーとユーザーの間の接続は、次の 3 つの主要なコンポーネントに分類することができます。SharePoint Online ページを設計する際に読み込み時間を短縮するには、次のコンポーネントについて検討してください。

  • サーバー。   データ センターで Microsoft がホストするサーバーです。

  • ネットワーク。   データ センターとユーザーとの間の Microsoft ネットワーク、インターネット、およびオンプレミスのネットワークです。

  • ブラウザー。   ページの読み込みが行われるところです。

これらの 3 つの接続には、通常、ページの読み込み速度を遅くする 5 つの理由があり、低速ページの 95% はこれが原因となっています。この記事では、次の理由についてそれぞれ説明します。

  • ナビゲーションに関する問題

  • コンテンツのロールアップ

  • 大きいファイル

  • サーバーへ送られる多くの要求

  • Web パーツの処理

サーバー接続

オンプレミスの SharePoint でパフォーマンスに悪影響を与える問題の多くは、SharePoint Online にも当てはまります。

想定されるとおり、オンプレミスの SharePoint の場合、サーバーの実行方法を細かく制御することができます。SharePoint Online の場合、状況は少し異なります。サーバーに行わせる作業が多ければ多いほど、ページを表示するのに要する時間は長くなります。SharePoint の場合、この点で、最大の原因は複数の Web パーツが含まれている複雑なページとなります。

SharePoint Online

オンラインであるサーバーのスクリーンショット

SharePoint

オンプレミス サーバーのスクリーンショット

SharePoint Online の場合、特定のページ要求は、実際に複数のサーバーを呼び出すことになる場合があります。結果的に 1 つの要求に対してサーバー間で要求のマトリックスを使用することになります。このような対話は、ページ読み込みの観点からは高価であり、速度が遅くなります。

これらのサーバー間の対話の例を次に示します。

  • Web と SQL Server

  • Web とアプリケーション サーバー

サーバー間の対話速度を遅くする可能性があるものとして、他にキャッシュ ミスがあります。オンプレミスの SharePoint とは異なり、前にアクセスしたのと同じページ用サーバーに到達する可能性はごくわずかです。これにより、オブジェクト キャッシュが使われなくなります。

ネットワーク接続

WAN を利用しないオンプレミスの SharePoint では、データ センターとエンドユーザーとの間で高速な接続を使用することができます。一般に、ネットワークの観点から、問題点の管理は簡単です。

SharePoint Online の場合は、検討すべき要因が他にもいくつかあります。例を次に示します。

  • Microsoft ネットワーク

  • インターネット

  • ISP

使用している SharePoint のバージョン (およびネットワーク) に関係なく、通常、ネットワークの混雑を引き起こす問題点として次のことが挙げられます。

  • 大規模なペイロード

  • ファイル数が多い

  • サーバーとの物理的な距離が遠い

SharePoint Online で利用できる機能の 1 つは、Microsoft CDN (コンテンツ配信ネットワーク) です。CDN は、基本的に、複数のデータ センター間で展開される分散型のサーバー コレクションです。CDN を使用すると、クライアントが発信元の SharePoint サーバーから遠く離れている場合でも、ページ上のコンテンツをクライアントに近いサーバーでホストすることができます。Microsoft では将来的にこれをさらに使用して、SharePoint Online 管理者ホーム ページなどのカスタマイズできないページのローカル インスタンスを格納する予定です。CDN の詳細については、「コンテンツ配信ネットワーク」を参照してください。

注意する必要があるものの適切に対応することができない事として、ISP の接続速度があります。接続速度は、単純な速度テスト ツールで確認できます。

ブラウザーの接続

パフォーマンスの観点から、Web ブラウザーに関して考慮すべき要素がいくつかあります。

複雑なページにアクセスすると、パフォーマンスに影響します。ほとんどのブラウザーは小さいキャッシュ (約 90 MB) しか備えていません。一方、平均的な Web ページは、通常、1.6 MB ほどです。これでは、キャッシュが使い尽くされるまで長い時間はかかりません。

帯域幅が問題になる場合もあります。たとえば、ユーザーが別のセッションでビデオを見ている場合、SharePoint ページのパフォーマンスはその影響を受けます。ユーザーがメディアをストリーミングするのを阻止することはできませんが、ページがユーザーに対して読み込まれる方法を制御することはできます。

SharePoint Online ページの各種カスタマイズ技法と、最適なパフォーマンスを実現するためのベスト プラクティスについては、以下のページを参照してください。

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