SharePoint Online でのコンテンツ配信ネットワークの使用

概要:    この記事では、コンテンツ配信ネットワーク (CDN) と、それを使って SharePoint Online パフォーマンスを向上させる方法について説明します。

最近の Web 開発コミュニティには、SharePoint ソリューションに含めることができる (JavaScript や CSS ファイルなどの) 共通ライブラリが数多く存在します。それらの多くは、Microsoft の ASP CDN でホストされています。このことは、分散サーバーからそのような共通ライブラリを参照でき、インターネットに組み込まれた DNS ルーティング システムでユーザーに最も近いサーバーを見つけることができることを意味します。この記事の例では、一般的なライブラリである jQuery を SharePoint Online サーバーからダウンロードするのにかかる時間を ASP CDN と比較した場合に大きな違いがあることを示しています。また、ユーザーには、ローカル コンピューターにキャッシュされた CDN バージョンが既にある場合があり、ファイルをダウンロードする必要もありません。これは、ユーザーが世界中に分散していて、SharePoint Online サイトをホストするデータセンターから遠く離れている場合に重要です。

SharePoint Online のページを作成する場合、ユーザーから SharePoint Online インスタンスの場所までの物理的な距離によって、待機時間が影響を受けることがあります。これは、1 つの大陸でサイトをホストし、地球の裏側にいるユーザーがそのコンテンツにアクセスするといった、グローバルに展開している組織では特に重要です。CDN では、エンド ユーザーにより近い別の場所で特定の一般的な Web 資産をホストすると、このような問題を軽減できます。

CDN は、同じファイルをホストする世界規模のサーバー ネットワークであるため、CDN に保存されたファイルのインターネット URL は、クライアント コンピューターで解釈され、ユーザーに最も近い場所にあるサーバーでファイルが処理されます。このようにすると、ネットワーク ラウンド トリップによって生じる遅延が大幅に削減されます。

世界中のユーザーを対象にした SharePoint Online サイトをホストするうえでの課題

SharePoint Online サイトは、Office 365 にサインアップしたときに選択した場所 (ユーザーによって指定された場所) に関連したデータセンターでホストされます。 たとえば、米国内のサーバー上にサイトがあり、東アジア地域からそのサイトにアクセスするユーザーがいる場合、データが光ファイバー ケーブルを通って移動する距離が原因で、待機時間の問題が発生することがあります。

既定の SharePoint ユーザー インターフェイスで使われる静的ファイルの多くは、Microsoft の世界規模の CDN ネットワークで既にホストされています。そのため、時間の経過とともにパフォーマンスは向上します。ただし、一般的な JavaScript や CSS 資産 (JQuery、Modernizr、Bootstrap、ASP.NET Ajax など) を使う場合は、自由に利用できる CDN を使うと、これらのファイルの読み込み時間を短縮できます。

ダウンロード時間を短縮できる CDN を使用するメリット

CDN を使うと、さまざまな理由でページの読み込み時間を短縮できます。その 1 つは、CDN とユーザーとの距離が SharePoint Online インスタンスまでの距離より短いことです。このようなネットワークは、高度に分散されているだけでなく、きわめて高い可用性や応答時間の短縮を目的に設計されています。また、もう 1 つの理由として、一般的な CSS ファイルのライブラリと CDN を併用している場合、ユーザーにはキャッシュされているライブラリが既にあるため、ライブラリのダウンロードが不要になることが挙げられます。

次のスクリーンショットは、CDN を使用した場合のメリットを示しています。これらのスクリーンショットは、Internet Explorer 11 開発者ツールの [ネットワーク] タブを撮ったもので、一般的なライブラリの jQuery での待機時間を示しています。この画面を表示するには、Internet Explorer で F12 キーを押して、Wi-Fi アイコンの記号が表示された [ネットワーク] タブを選びます。

F12 ネットワークのスクリーンショット

このスクリーンショットは、SharePoint Online サイト自体のマスター ページ ギャラリーにアップロードされたライブラリを示しています。ライブラリのアップロードにかかった時間は、1.51 秒です。

読み込み時間 1.51s のスクリーンショット

2 番目のスクリーンショットは、Microsoft の CDN によって配信された同じファイルを示しています。この場合、待機時間は約 496 ミリ秒です。このように、所要時間は大幅に短縮され、ページ コンテンツのダウンロードにかかった合計時間の 1 秒分が削られたことを表しています。

読み込み時間 469 ms のスクリーンショット

SharePoint Server 2013 での CDN の使用

CDN の使用は、SharePoint Online でのみ効果があり、SharePoint Server 2013 での使用は避ける必要があります。サーバーがオンプレミスまたは地理的に近い場所に設置されている場合、物理的な場所に関するメリットがすべて当てはまるとは言えないからです。さらに、ホストされている場所でサーバーがネットワーク接続されている場合は、インターネットに接続せずにサイトを使用できるため、CDN ファイルを取得することはできません。それ以外の場合は、サイトに必要なライブラリやファイルに利用できる安定した CDN があるなら、その CDN を使用する必要があります。

一般的な CDN とその使い方

Microsoft の Ajax CDN では、jQuery (およびその他のすべてのライブラリ)、ASP.NET Ajax、Bootstrap、Knockout.js などを含む一般的なライブラリのほとんどを利用できます。

これらのスクリプトをプロジェクトに含めるには、一般公開されているライブラリへのすべての参照をプロジェクト自体に含める代わりに、CDN アドレスへの参照に置き換えます。たとえば、次のコードを使って、jQuery にリンクします。

<script src=http://ajax.aspnetcdn.com/ajax/jquery-2.1.1.js> </script>

CDN の詳細については、「コンテンツ配信ネットワーク」を参照してください。

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