SharePoint サイトをバックアップ、復元、または移動する

たとえば、チームの最新の四半期報告書がチーム サイトのさまざまなドキュメント ライブラリに投稿されたばかりで、この機会にサイトをバックアップしたいと考えているとします。または、チームが組織内の別のグループに移動したため、チーム サイトを別のサーバーに移動する必要があるとします。このような場合は、Microsoft Office SharePoint Designer 2007 を使用して、サイトまたはサブサイトのバックアップ コピーを作成した後、同じサーバーまたは別のサーバーでそのサイトを作成し直すことができます。

サイトをバックアップし、復元するときは、実際には 3 つの異なる操作を行います。まず、サイトを 1 つのファイルにバックアップします。次に、復元先として新しい空のサイトを作成します。最後に、バックアップ サイトを復元先に復元します。

この記事の内容

バックアップと復元機能を使用するか、他のパッケージ作成機能を使用するか

SharePoint サイトを別の場所に移動する

SharePoint サイトを別の場所に発行またはコピーする

Web サイトをバックアップする

Web サイトを復元する

Office SharePoint Server 2007 サイトにバックアップと復元を使用できるか

バックアップと復元を使用して Windows SharePoint Services 2.0 から Windows SharePoint Services 3.0 にサイトをアップグレードできるか


バックアップと復元機能を使用するか、他のパッケージ作成機能を使用するか

Web サイトのパッケージを作成するための機能は 3 つあります。Office SharePoint Designer 2007 では、サイトのバックアップまたは Web パッケージを作成できます。ブラウザでは、サイトをサイト テンプレートとして保存できます。使用する機能は、その目的によって異なります。

Web パッケージ (.fwp ファイル)    Web ページ、Web サイト、リスト、またはライブラリ構造を共有したり、再利用したりするときに使用します。Web パッケージを使用すると、サイト全体のパッケージを作成することも、特定のページ、リスト、またはライブラリを選択してパッケージに含めることもできます。Web パッケージは、サイトの構造を複製するのに優れた方法ですが、リスト データ、サブサイト、セキュリティやアクセス許可の設定を含むことができません。Web パッケージには、ユーザー設定のリンク バーを含むことができます。パッケージを作成した後、必要な数の Web サイトにファイルをインポートして展開できます。Web パッケージの詳細については、「Web パッケージをエクスポートまたはインポートする」を参照してください。

バックアップと復元 (.cmp ファイル)    サイトまたはサブサイト全体のバックアップ コピーを作成するときや、サイトまたはサブサイト全体を別のサーバーまたは場所に移動するときに使用します。Web パッケージと異なり、コンテンツ移行パッケージ (.cmp ファイル) にはリスト データが含まれます。一方、サイトの特定の要素だけを選択することはできません。処理中、カスタマイズした内容や設定の一部が失われることがあります。たとえば、バックアップ ファイルには、サイト コレクションのレベルで保存されているワークフロー、警告、プロパティは含まれません。また、バックアップ ファイルには、ゴミ箱の状態やその中のオブジェクトは含まれません。バックアップと復元を使用するには、そのサイトの管理者の権限が必要です。

サイト テンプレート (.stp ファイル)    同じ基本コンテンツまたはサイト構造から複数の Web サイトを作成する場合に使用します。たとえば、サイト上に作成するすべてのサブサイトについて、サイト構造、外観、さらにはコンテンツに統一感を持たせたいことがあります。このような場合は、サイトをサイト テンプレートとして保存し、サイト テンプレート ギャラリーに追加できます。こうすることで、そのサイトを他のユーザーがテンプレートとして使用できるようになります。Web パッケージと異なり、サイト テンプレートには、リスト データを含めることができます。サイト テンプレートを作成してサイト テンプレート ギャラリーに追加するには、サイト テンプレートを作成する Web サイトの管理者の権限と、サイト テンプレート ギャラリーへの書き込み権限の両方が必要です。サイト テンプレートの詳細については、[関連項目] セクションのリンクを参照してください。

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SharePoint サイトを別の場所に移動する

SharePoint サイトを別の場所またはサーバーに移動する場合、実際には移動するのではなく、サイトをいったんファイルにバックアップし、バックアップ ファイルからコンテンツまたはサイトを作成し直します。

Office SharePoint Designer 2007 のバックアップと復元機能は、個別のサイトまたはサブサイトをあるサーバーから別のサーバーに移動するのに最適な方法ですが、既に説明したとおり、この方法には制限があります。ただし、Windows SharePoint Services には、Stsadm.exe という、サーバー管理者にとって非常に役に立つコマンドライン管理ツールが含まれています。このツールを使用すると、1 つのサイト コレクション、つまり 1 つのトップレベル サイトとそのすべてのサブサイトをまとめてバックアップしたり、復元したりできます。ただし、Stsadm.exe でバックアップできるのはコレクションだけであり、サブサイトを個別にバックアップすることはできません。Stsadm.exe の使用方法の詳細については、「Windows SharePoint Services 管理者ガイド」を参照してください。

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SharePoint サイトを別の場所に発行またはコピーする

SharePoint サイトをある場所から別の場所にコピーする場合は、[リモート Web サイト] コマンドではなく、バックアップと復元機能が適しており、推奨されます。

Office SharePoint Designer 2007 の発行機能 ([サイト] メニューの [リモート Web サイト]) は、一部の種類の SharePoint コンテンツの移動に対応していません。たとえば、ある場所から別の場所に Web サイトを発行 (コピー) する場合、Office SharePoint Designer 2007 では、Web パーツ領域内の Web パーツや SharePoint リストのデータとスキーマ (SharePoint リストおよび SharePoint ライブラリの列、設定、コンテンツ) を移動することはできません。これに対し、バックアップと復元機能では、このような SharePoint コンテンツの移動がサポートされています。

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Web サイトをバックアップする

Web サイトをバックアップすると、コンテンツ移行パッケージ (.cmp ファイル) が作成されます。Web サイトをバックアップするとき、トップレベルの Web サイトをバックアップするか、トップレベルの Web サイトとそのすべてのサブサイトをバックアップするかを選択できます。作成するバックアップ ファイルには、リストまたはライブラリのコンテンツ、セキュリティの設定、ユーザー情報、ナビゲーション、カスタマイズ内容、および個人用の設定 (ビュー、サイト テンプレート、コンテンツ タイプなど) が含まれます。サイト コレクションのレベルで格納されているワークフロー、警告、およびプロパティは含まれません。

サイトをバックアップするには、そのサイトの管理者の権限が必要です。Windows SharePoint Services 3.0 を実行しているサーバーの管理権限は必要ありません。

  1. [ファイル] メニューの [サイトを開く] をクリックします。

  2. [サイトを開く] ダイアログ ボックスで、バックアップ対象の Web サイトを見つけてクリックし、[開く] をクリックします。

  3. [サイト] メニューの [管理] をポイントし、[Web サイトのバックアップ] をクリックします。

  4. 現在の Web サイトのすべてのサブサイトをバックアップに含めるには、[Web サイトのバックアップ] ダイアログ ボックスの [アーカイブにサブサイトを含める] チェック ボックスをオンにします。

  5. 現在の Web サイトで利用可能な保存領域が少ない場合は、[詳細設定] をクリックし、新しい場所を入力し、[OK] をクリックします。

    Web サイトをバックアップするときは、一時バックアップ ファイルを保存するための場所が必要です。既定では、現在の Web サイトが使用されます。この場所を同じサーバーの別のサイト、または同じネットワーク上の別のサーバー上の場所 (たとえば、「¥¥<サーバー名>¥<共有名>」など) に変更できます。

  6. [Web サイトのバックアップ] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。

  7. [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、.cmp ファイルの保存場所を選択します。

  8. [ファイル名] ボックスに、ファイルの名前を入力し、[保存] をクリックします。

    バックアップまたは復元対象のファイルが大きい場合は、処理に長い時間がかかることがあります。

ヒント: バックアップ処理中にエラーが発生したかどうかは、ログ (.log) ファイルで確認できます。ログ ファイルは、ユーザー アカウントの Temp フォルダに格納されています。前回のバックアップまたは復元のログ ファイルが既に存在する場合は新しいログ ファイルが作成され、smigrate_1.log、smigrate_2.log のように順次別のファイル名が付けられます。ログ ファイルで、"できない"、"できません"、"失敗"、"サーバー エラー"、"タイムアウト"、"応答をサーバーから得ました" などのエラー メッセージを検索します。

注: Windows SharePoint Services には、Stsadm.exe という、サーバー管理者にとって非常に役に立つコマンドライン管理ツールが含まれています。このツールを使用すると、1 つのサイト コレクション、つまり 1 つのトップレベル サイトとそのすべてのサブサイトをまとめてバックアップしたり、復元したりできます。ただし、Stsadm.exe でバックアップできるのはコレクションだけであり、サブサイトを個別にバックアップすることはできません。Stsadm.exe の使用方法の詳細については、「Windows SharePoint Services 管理者ガイド」を参照してください。

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Web サイトを復元する


ステップ 1: 復元先として新しい空のサイトを作成する

  1. [ファイル] メニューの [新規作成] をクリックします。

  2. [新規作成] ダイアログ ボックスの [Web サイト] タブをクリックし、[全般]、[空の Web サイト] の順でクリックします。

  3. [新しい Web サイトの場所を指定してください] ボックスに、バックアップ サイトの復元場所を入力します。

    サイトを別のサーバーで復元できます。また、新しいトップレベル サイトとして復元することも、既存のトップレベル サイトのサブサイトとして復元することもできます。

  4. [OK] をクリックします。

ヒント: 空の Web サイトは、ブラウザで [サイトの設定] ページまたは [作成] ページを使用して作成することもできます。たとえば、ブラウザでサイトを表示しているときに、[サイトの操作] をクリックし、[作成] をクリックします。[作成] ページで、[Web ページ] の [サイトとワークスペース] をクリックします。最初の 4 つのセクションにある項目をすべて設定します。ただし、[テンプレートの選択] セクションでは、選択を行わずにブラウザを閉じます。"空のサイト" テンプレートを含め、どのテンプレートも適用しないでください。テンプレートを適用すると、復元処理に失敗します。


ステップ 2: バックアップ ファイルを復元先に復元する

  1. 復元先のサイトを開き、[サイト] メニューの [管理] をポイントして、[Web サイトの復元] をクリックします。

  2. [ファイルを開く] ダイアログ ボックスで、復元する .cmp ファイルを見つけてクリックし、[開く] をクリックします。

  3. 現在の Web サイトで利用可能な保存領域が少ない場合は、[詳細設定] をクリックし、次のいずれかを行います。

    • アーカイブ ファイルを別の一時保存場所に保存するには、[アーカイブ ファイルの一時保存場所] ボックスに、新しい場所を入力します。

      Web サイトをバックアップするときは、一時バックアップ ファイルを保存するための場所が必要です。既定では、現在の Web サイトが使用されます。この場所を同じサーバーの別のサイト、または同じネットワーク上の別のサーバー上の場所 (たとえば、「¥¥<サーバー名>¥<共有名>」など) に変更できます。

    • .log ファイルを別の場所に保存するには、[インポート ログ ファイルの場所] ボックスに新しい場所を入力します。

      サーバーが既定の場所に .log ファイルを書き込むことができないときは、.log ファイルの場所を変更することが必要な場合があります。既定では、インポート .log ファイルは現在の Web サイトに作成されます。このファイルで、復元処理中にエラーが発生したかどうかを確認できます。

  4. [Web サイトの復元] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。これにより、.cmp ファイルを現在の空の Web サイトに復元することを確定します。

    バックアップまたは復元対象のファイルが大きい場合は、処理に長い時間がかかることがあります。

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Office SharePoint Server 2007 サイトにバックアップと復元を使用できるか

使用できますが、制限があります。Office SharePoint Designer 2007 では、ポータル サイト コレクション内のチーム サイトと個人用サイトはバックアップできますが、ポータル エリアとトップレベルのポータルサイト自体はバックアップできません。また、チーム サイトや個人用サイトの復元先は、Microsoft Office SharePoint Server 2007 を実行するサーバー上で適切に構成されている既存のポータル サイト コレクションに限定されます。バックアップと復元を使用して、Office SharePoint Server 2007 を実行するサーバーから Windows SharePoint Services 3.0 を実行するサーバーにサイトを移動したり、その逆に移動したりすることはできません。

Office SharePoint Server 2007 ポータル サイトのバックアップ、復元、または移動には、Windows SharePoint Services のコマンドライン管理ツール、Stsadm.exe を使用します。このツールを使用するには、Office SharePoint Server 2007 を実行するサーバーの管理者である必要があります。Stsadm.exe の使用方法の詳細については、「Windows SharePoint Services 管理者ガイド」を参照してください。

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バックアップと復元を使用して Windows SharePoint Services 2.0 から Windows SharePoint Services 3.0 にサイトをアップグレードできるか

アップグレードできません。Windows SharePoint Services 2.0 を実行するサーバー上のサイトをバックアップすると、.fwp ファイルが作成されます。これに対し、Windows SharePoint Services 3.0 を実行するサーバー上のサイトをバックアップすると、.cmp ファイルが作成されます。この 2 つのファイル形式に互換性はありません。Windows SharePoint Services 3.0 を実行するサーバーへのサイトのアップグレードについては、「カスタマイズしたサイトをアップグレードする際の注意事項」を参照してください。

Office SharePoint Designer 2007 のバックアップと復元機能では、Windows SharePoint Services サイトを次のサーバー間で移動できます。

  • Windows SharePoint Services 3.0 を実行するサーバーから Windows SharePoint Services 3.0 を実行する別のサーバー

  • Windows SharePoint Services 2.0 を実行するサーバーから Windows SharePoint Services 2.0 を実行する別のサーバー

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