PowerPivot の主要業績評価指標 (KPI)

主要業績評価指標 (KPI) は、パフォーマンスを視覚的に評価できる測定値です。特定の計算フィールドに基づき、KPI は定義されたターゲットに対するメトリックの現在値および状態をユーザーが迅速に評価できるように設計されています。KPI は、ベース メジャー (Excel 2013 の Power Pivot では計算フィールドとも呼ばれます) によって定義される値を、メジャーまたは絶対値によって定義されるターゲット値と比較して、パフォーマンスを評価します。モデルにメジャーが含まれていない場合は、「メジャーの作成」を参照してください。

KPI を表示したピボットテーブル
従業員の氏名を行、売上 KPI を値に表示したピボットテーブル

KPI の作成

  1. データ ビューで、ベース メジャーとなるメジャーが含まれるテーブルをクリックします。ベース メジャーを作成していない場合は、「メジャーの作成」を参照してください。

  2. 計算領域が表示されていることを確認します。 表示されていない場合は、PowerPivot で、[ホーム] タブの [計算領域] をクリックします。

    計算領域は、現在作業しているテーブルの下に表示されます。

  3. 計算領域で、ベース メジャー (値) となる計算フィールドを右クリックし、[KPI の作成] をクリックします。

  4. [対象の値の定義] で、次のいずれかを選びます。

    [メジャー] を選んで、次にボックス内でターゲット メジャーを選びます。

    注: ボックス内にフィールドがない場合は、モデルに計算フィールドがありません。この場合は、メジャーを作成する必要があります。

    [絶対値] を選び、数値を入力します。

  5. [状態のしきい値の定義] で、低いしきい値および高いしきい値をクリックしてスライドします。

  6. [アイコンのスタイルの選択] で、画像の種類をクリックします。

  7. [説明] をクリックし、KPI、値、状態、対象の説明を入力します。

KPI の編集

  • 計算領域で、ベース メジャー (値) となるメジャーを右クリックし、[KPI 設定の編集] をクリックします。

KPI の削除

  • 計算領域で、ベース メジャー (値) となるメジャーを右クリックし、[KPI の削除] をクリックします。

    KPI を削除しても、ベース メジャーやターゲット メジャー (定義されている場合) は削除されません。

KPI の詳細

ビジネス用語では、KPI とは、ビジネスの目標達成度を判断するための測定値のことです。 たとえば、組織の営業部門では KPI を使用して予測総利益に対する月間売上総利益を測定できます。 経理部門では、月間の収入に対する支出を測定してコストを評価し、人事部門では、四半期単位の従業員離職率を測定することができます。 これらはそれぞれ KPI の一例です。 企業のプロフェッショナルは、グループにまとめて事業のスコアカードに記録した KPI を頻繁に使用し、事業の成功度の履歴要約をすばやく正確に取得したり、傾向を把握したりします。

KPI には以下の項目が含まれます。

ベース値

ベース値は、値に解決される計算フィールドによって定義されます。 この値には、営業の集計として作成した値や、特定期間の利益を定義するために作成した値などを使用できます。

対象の値

対象の値は、値に解決される計算フィールドまたは絶対値によって定義されます。 たとえば、計算フィールドを対象の値として使用することで、組織の経営層は、営業部のノルマ達成度や、予算計算フィールドが対象の値のどのあたりに位置するかを比較できます。 絶対値を対象の値として使用する例には、人事管理者が各従業員の病欠日数を平均病欠日数と比較して評価する場合などが挙げられます。この場合の平均病欠日数は絶対値です。

状態のしきい値

状態のしきい値は、低いしきい値と高いしきい値との間の範囲によって定義されます。 状態のしきい値は、対象の値と比べたベース値の状態を簡単に判別できるようにグラフィックで表示されます。

Adventure Works の販売責任者は、販売担当者の一定期間 (年) の販売ノルマの達成状況がひとめでわかるようなピボットテーブルを作成しようとしています。 ピボットテーブルには販売担当者ごとの実績販売額 (ドル) と販売ノルマ額 (ドル) を表示し、各担当者がノルマを下回っているか、上回っているかの状態を示す簡単なグラフィックを表示することにします。 データは年単位でスライスできるようにしたいと考えています。

これを実現するために、AdventureWorks ブックに販売 KPI を追加することにします。 次に、ピボットテーブルを作成してフィールド (計算フィールドと KPI) およびスライサーを設定し、販売担当者がノルマを達成したかどうかを分析します。

PowerPivot の FactResellerSales テーブルの SalesAmount 列に、各販売担当者の実績販売額をドル単位で表す計算フィールドが作成されます。 この計算フィールドは KPI のベース値を定義します。 販売責任者は、列を選んで [ホーム] タブ の [オート SUM] をクリックするか、数式バーに式を入力します。

次の式で販売計算フィールドを作成します。

Sales:=Sum(FactResellerSales[SalesAmount])

FactSalesQuota テーブルの SalesAmountQuota 列には、各担当者の販売ノルマが定義されています。 この列の値が KPI の対象の計算フィールド (値) になります。

次の式で SalesAmountQuota 計算フィールドを作成します。

Target SalesAmountQuota:=Sum(FactSalesQuota[SalesAmountQuota])

注: FactSalesQuota テーブルの EmployeeKey 列と DimEmployees テーブルの EmployeeKey 列の間にはリレーションシップがあります。 このリレーションシップは必要です。DimEmployee テーブルの各販売担当者は FactSalesQuota テーブルに表示されます。

KPI のベース値および対象の値となるように計算フィールドが作成されているため、販売計算フィールドが新しい売上 KPI に拡大されます。 販売 KPI では、ターゲットの SalesAmountQuota 計算フィールドが対象の値として定義されます。 状態のしきい値はパーセンテージ範囲によって定義されます。ターゲットが 100% の場合、販売計算フィールドによって定義された実績販売額がターゲットの SalesAmoutnQuota 計算フィールドで定義されたノルマに達したことを意味します。 [低] および [高] のパーセンテージはステータス バーで定義され、グラフィックの種類が選択されます。

PowerPivot における KPI

PowerPivot の主要業績評価指標 PowerPivot

これで、販売責任者は KPI のベース値、対象の値、状態を値フィールドに追加するピボットテーブルを作成できます。 Employees 列を RowLabel フィールドに追加し、CalendarYear 列をスライサーとして追加します。

販売責任者は、営業部門の売上の状態をすばやく表示し、各販売担当者の実績販売額、販売ノルマ、状態を年単位でスライスできるようになりました。 これによって数年間の売上傾向を分析し、販売担当者の販売ノルマを調整する必要があるかどうかを判断できます。

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