Office 365 Advanced eDiscovery 用に検索結果を準備する

Office 365 セキュリティ/コンプライアンス センターで電子情報開示ケースに関連付けられた検索が正常に実行された後、Office 365 Advanced eDiscovery でさらに分析を行うために検索結果を準備できます。この分析では、大規模な非構造化データ セットを分析し、法的事例に関係するデータの量を削減できます。Advanced eDiscovery には、以下の機能が含まれます。

  • 光学式文字認識Advanced eDiscovery の検索結果を準備すると、光学式文字認識 (OCR) 機能によって、画像からテキストが自動的に抽出され、分析のために Advanced eDiscovery に読み込まれる検索結果に追加されます。OCR は、圧縮されていないファイル、メールの添付ファイル、および埋め込み画像の場合にサポートされます。画像ファイルのテキスト コンテンツに Advanced eDiscovery のテキスト分析機能 (類似データ、メールのスレッド化、テーマ、プレディクティブ コーディング) を適用できます。

  • 類似データの検出   同様のドキュメントで構成されるグループを 1 人でレビューできるように、データ レビュー構造を効率化します。これにより、複数のレビュー担当者が同じドキュメントの異なるバージョンを表示することが避けられます。

  • メールのスレッド化   メール スレッドによって一意のメッセージを特定しやすくなるため、各メッセージの新たな情報にのみ集中できるようになります。メール スレッドでは、2 番目のメッセージに最初のメッセージが含まれます。同様に、それ以降のメッセージには、以前のすべてのメッセージが含まれます。 メールをスレッド化すると、メール スレッド内のすべてのメッセージを全体にわたってレビューする必要がなくなります。

  • テーマ    単なるキーワード検索の統計情報以上のデータに関して貴重な洞察を得ることができます。テーマを使用すると関連するドキュメントをまとめて調査できるので、コンテキスト内で対象ドキュメントを確認できます。テーマを使用する場合、一連のドキュメントの関連テーマを表示し、重なっている部分を判別し、関連データがどのように横断しているかを特定できます。

  • プレディクティブ コーディング   少数のドキュメントに関してユーザーが決定を行う (何らかの関連性があるかどうかについて) ことによって、ユーザーの検索対象に関してシステムをトレーニングできます。その後、Advanced eDiscovery はデータ セット内のすべてのドキュメントを分析するときに (ユーザーのガイダンスに基づいて) その学習内容を適用します。Advanced eDiscovery は、学習内容に基づいて関連ランキングを提供するので、ユーザーは対象ケースに関連している可能性が最も高いドキュメントをレビュー対象にできます。

  • レビュー アプリケーション用データのエクスポート   分析を完了し、データ セットを削減した後に、データをAdvanced eDiscovery と Office 365 からエクスポートできます。エクスポート パッケージには、エクスポートされたコンテンツと分析のメタデータのプロパティが入っている CSV ファイルが含まれています。このエクスポート パッケージを、電子情報開示レビュー アプリケーションにインポートできます。

始める前に

  • Advanced eDiscovery を使用してユーザーのデータを分析するには、ユーザー (データの保管担当者) に Office 365 E5 ライセンスが割り当てられている必要があります。 または、Office 365 E1 または E3 ライセンスを持つユーザーにAdvanced eDiscovery 単体のライセンスを割り当てることもできます。ケースに割り当てられ、Advanced eDiscovery を使用してデータを分析する管理者および法令遵守責任者には E5 ライセンスは不要です。

  • Advanced eDiscovery の検索結果を準備するには、Office 365 セキュリティ/コンプライアンス センター で電子情報開示マネージャーまたは電子情報開示管理者でなければなりません。電子情報開示マネージャーは、電子情報開示マネージャー役割グループのメンバーです。また、電子情報開示管理者は、電子情報開示マネージャー役割グループのメンバーですが、さらに電子情報開示特権が割り当てられています。電子情報開示アクセス許可の割り当てに関する手順については、「Office 365 のセキュリティ センターとコンプライアンス センターの電子情報開示のケースを管理する」の手順 1. を参照してください。

手順 1: Advanced eDiscovery の検索結果を準備する

電子情報開示ケースに関連付けられている検索の結果を準備できます。Advanced eDiscovery の検索結果を準備する場合、データは Microsoft クラウド内の一意の Windows Azure ストレージ領域にアップロードされ、一時的に格納されます。この時点で、OCR 機能は、検索結果の画像からテキストを抽出します。手順 2. で、このテキストと他の検索結果のデータは、Advanced eDiscovery のケースに読み込まれます。

  1. [セキュリティ/コンプライアンス センター] で、[検索と調査]、[電子情報開示] の順にクリックし、組織内のケースの一覧を表示します。

  2. Advanced eDiscovery で分析するために、検索結果を準備するケースの横の [開く] をクリックします。

  3. ケースの [ホーム] ページで [検索] をクリックして、検索を選択します。

  4. 詳細ウィンドウの [Advanced eDiscovery による結果の分析] の下にある [分析用に結果を準備] をクリックします。

    注: 検索結果が 7 日よりも前のものである場合、検索結果を更新するように求めるダイアログが表示されます。

  5. [分析用に結果を準備] ページで、次の操作を実行します。

    • インデックス付きの項目、インテックス付き項目とインデックス付きではない項目、またはインデックス付きではない項目のみのうち、どれを Advanced eDiscovery での分析用に準備するかを選択します。

    • SharePoint で検出される検索条件に一致するすべてのバージョンのドキュメントを含めるかどうかを選択します。このオプションが表示されるのは、検索のコンテンツ ソースにサイトが含まれている場合のみです。

    • 準備プロセスが完了し、Advanced eDiscovery でデータを処理する準備が整ったときに、通知メッセージをユーザーに送信 (またはコピー) するかどうかを指定します。

  6. [準備] をクリックします。

    検索結果が、Advanced eDiscovery を使用して分析するために準備されます。

  7. 詳細ウィンドウの [準備状態を確認] をクリックすると、準備がどの程度進んでいるかを表示できます。準備が完了したら、Advanced eDiscovery でケースに進み、データを分析できます。

手順 2: Advanced eDiscovery のケースに検索結果データを追加する

準備が完了したら、Advanced eDiscovery に移動し、(Microsoft クラウドの Azure ストレージ領域にアップロードされた) 検索結果データを Advanced eDiscovery のケースに読み込みます。前述のように、Advanced eDiscovery にアクセスするには、セキュリティ/コンプライアンス センターにおける電子情報開示管理者か、Advanced eDiscovery における管理者でなければなりません。

注: セキュリティ/コンプライアンス センターからのデータがAdvanced eDiscovery のケースに追加できるようになるまでの時間は、電子情報開示検索からの結果のサイズによって異なります。

  1. [セキュリティ/コンプライアンス センター] で、[検索と調査]、[電子情報開示] の順にクリックし、組織内のケースの一覧を表示します。

  2. Advanced eDiscovery でデータを読み込むケースの横にある [開く] をクリックします。

  3. ケースの [ホーム] ページで [Advanced eDiscovery] をクリックします。

    ケースを Advanced eDiscovery で表示するために [Advanced eDiscovery] をクリックする

    [Advanced eDiscovery に接続しています] の進行状況バーが表示されます。Advanced eDiscovery に接続されると、ケースの設定ページにコンテナーの一覧が表示されます。

    ケースが Advanced eDiscovery に表示される

    これらのコンテナーは、Advanced eDiscovery で分析するために手順 1 で準備した検索結果です。なお、コンテナー名は、セキュリティ/コンプライアンス センターのケースの検索名と同一です。一覧には、自分で準備したコンテナーが表示されます。Advanced eDiscovery 用の検索結果が他のユーザーによって準備されている場合、そのコンテナーは一覧には表示されません。

  4. コンテナーから Advanced eDiscovery のケースに検索結果のデータを読み込むには、コンテナーを 1 つ選択し、[プロセス] をクリックします。

次のステップ

電子情報開示検索の結果をケースに追加した後、次の手順として、Advanced eDiscovery ツールを使用してデータを分析し、特定の法的事例に対応するコンテンツを特定します。Advanced eDiscovery の使用方法の詳細については、「Office 365 Advanced eDiscovery」を参照してください。

詳細情報

検索結果に含まれる RMS で暗号化されたメール メッセージは、Advanced eDiscovery で分析の準備を行うときに暗号化が解除されます。この暗号化解除機能は、電子情報開示マネージャー役割グループのメンバーに対しては既定で有効になります。これは、この役割グループには RMS 暗号化解除管理の役割が割り当てられるためです。電子メール メッセージの暗号化解除については、次のことに注意してください。

  • 現在、この暗号化解除機能には、SharePoint サイトと OneDrive for Business サイトからの暗号化されたコンテンツは含まれません。RMS で暗号化されたメール メッセージのみ、エクスポートのときに暗号化が解除されます。

  • RMS で暗号化されたメール メッセージに同じく暗号化されている添付ファイル (ドキュメントや別のメール メッセージ) がある場合は、最上位レベルのメール メッセージのみの暗号化が解除されます。

  • Advanced eDiscovery で検索結果の分析の準備を行うときに、他のユーザーが RMS で暗号化されたメッセージの暗号化を解除できないようにする必要がある場合は、(組み込みの電子情報開示マネージャー役割グループをコピーすることで) カスタム役割グループを作成し、そのカスタム役割グループから RMS 解読管理の役割を削除する必要があります。次に、メッセージの暗号化を解除できないようにするユーザーを、そのカスタム役割グループのメンバーとして追加します。

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