Office 365 へのメールの段階的な移行を実行する

段階的移行を使用して、ユーザーのメールボックスの内容を、Exchange 2003 または Exchange 2007 メールから Office 365 に時間を追って移行できます。

この記事では、段階的なメール移行に関係するタスクについて順に説明します。 移行プロセスの概要については、「Office 365 への段階的メール移行について知っておく必要があること」を参照してください。 その記事の内容が理解できたら、この記事を使ってメールボックスを 1 つのメール システムから別のメール システムへ移行する作業を開始しましょう。

Windows PowerShell を使う手順については、「PowerShell を使って Office 365 への段階的移行を実行する」を参照してください。

移行タスク

段階的移行を開始する準備ができたら、次のタスクを実行する必要があります。

  1. 段階的移行の準備を行う

  2. 自分がドメインの所有者であることを確認する

  3. ディレクトリの同期によって Office 365 にユーザーを作成する

  4. 移行対象メールボックスのリストを作成する

  5. Office 365 からメール システムに接続する

  6. メールボックスを移行する

  7. 段階的移行バッチを開始する

  8. オンプレミスのメールボックスをメールが有効なユーザーに変換する

  9. メールを直接 Office 365 にルーティングする

  10. 段階的移行バッチを削除する

  11. 移行後の作業を完了する

段階的移行の準備を行う

段階的移行によりメールボックスを Office 365 に移行する前に、まず Exchange Server の環境にいくつかの変更を行う必要があります。

段階的移行の準備を行うには

  1. Outlook Anywhere をオンプレミス Exchange Server に構成する     メール移行サービスでは、Outlook Anywhere (RPC over HTTP とも呼ばれる) を使用してオンプレミスの Exchange Server に接続します。 Exchange 2007 と Exchange 2003 で Outlook Anywhere を設定する方法については、以下を参照してください。

    重要: Outlook Anywhere の構成では、信頼された証明機関 (CA) が発行する証明書を使う必要があります。 自己署名証明書を使って Outlook Anywhere を構成することはできません。 詳細については、「Outlook Anywhere のために SSL を構成する方法」を参照してください。

  2. オプション: Outlook Anywhere を使って Exchange の組織に接続できることを確認する     次のいずれかの方法によって、接続設定をテストします。

  3. アクセス許可の設定     オンプレミスの Exchange 組織に接続するために使うオンプレミスのユーザー アカウント (移行管理者とも呼ばれる) は、Office 365 に移行するオンプレミスのメールボックスにアクセスするために必要な権限を持っている必要があります。 このユーザー アカウントは、この手順の後の方で Office 365 からメール システムに接続するときに使われます。

  4. メールボックスを移行するには、管理者が以下のいずれかの権限セットを持っている必要があります。

    • オンプレミスの各メールボックスの FullAccess 権限が割り当てられていて、オンプレミスのユーザー アカウントの WriteProperty プロパティを変更するための TargetAddress 権限が割り当てられている

      または

    • ユーザーのメールボックスが保存されるオンプレミスのメールボックス データベースに対する Receive As 権限と、オンプレミスのユーザー アカウントの TargetAddress プロパティを変更するための WriteProperty 権限が割り当てられている

    これらの権限の設定方法の手順については、「Office 365 にメールボックスを移行するための Exchange アクセス許可の割り当て」を参照してください。

  5. ユニファイド メッセージング (UM) を無効にする     移行対象のオンプレミスのメールボックスで UM が有効になっている場合、移行する前に UM を無効にします。 移行が完了したら、メールボックスの UM を有効にします。 手順については、「ユーザーのユニファイド メッセージングを無効にする方法」を参照してください。

自分がドメインの所有者であることを確認する

移行中に、オンプレミスの各メールボックスの簡易メール転送プロトコル (SMTP) アドレスを使用して、新しい Office 365 メールボックスのメール アドレスが作成されます。段階的移行を実行するには、Office 365 の組織で、自分が所有しているドメインとしてオンプレミスのドメインが検証される必要があります。

ドメイン ウィザードを使って、自分がオンプレミスのドメインを所有していることを検証する

  1. 注: これらの手順に従うには、Office 365 のグローバル管理者である必要があります。

    職場や学校のアカウントで Office 365 にサインインします

  2. ドメインのページに移動します

  3. [ドメインの管理] ページで、[ドメインの追加] [追加] アイコン をクリックし、ドメイン ウィザードを開始します。

  4. [Office 365 へのドメインの追加] ページで、[ドメイン名の指定と所有権の確認] を選びます。

  5. オンプレミスの Exchange 組織で使うドメイン名 (例: Contoso.com) を入力して、[次へ] を選びます。

  6. [<使用中のドメイン名> を所有していることを確認する] ページで、ドメイン ネーム システム (DNS) をホストするプロバイダーをリストから選ぶか、[一般的な手順] を選びます (該当する場合)。

  7. 使用している DNS ホスティング プロバイダー向けの指示に従ってください。 通常は、TXT レコードがドメインの所有の確認に使われます。

    Office 365 の DNS レコードの作成に必要な情報を収集する」の手順に従って、使用している Office 365 テナントに固有の TXT または MX の値を見つけることもできます。

    TXT レコードか MX レコードを追加したら、15 分ほど待ってから次の手順に進んでください。

  8. Office 365 ドメイン ウィザードで、[完了しました。今すぐ確認してください] を選びます。すると、確認ページが表示されます。 [完了] を選びます。

    確認ページが表示されない場合は、しばらく待ってから再実行してください。

    ドメイン ウィザードの次の手順には進まないでください。 これで、オンプレミスの Exchange 組織ドメインを所有していることが確認できました。さらにメールの移行に進むことができます。

ディレクトリの同期によって Office 365 にユーザーを追加する

ディレクトリの同期を使って、Office 365 組織内のすべてのオンプレミス ユーザーを作成します。

ユーザーの作成後にライセンスを割り当てる必要があります。 ユーザーの作成後、ライセンスの追加は 30 日以内に行います。 ライセンスの追加手順については、「移行後の作業を完了する」を参照してください。

新しいユーザーを作成するには

  • Microsoft Azure Active Directory 同期ツールまたは Microsoft Azure Active Directory 同期サービス (AAD Sync) のどちらかを使って、オンプレミス ユーザーを Office 365 に同期し、作成します。 メールボックスが Office 365 に移行したら、ユーザー アカウントをオンプレミスの組織の中で管理するようになり、それらのアカウントは Office 365 組織に同期されます。 詳細については、「ディレクトリ統合サービス」を参照してください。

移行対象メールボックスのリストを作成する

Office 365 に移行するオンプレミスのメールボックスのユーザーを特定したら、コンマ区切り値 (CSV) ファイルを使って移行バッチを作成します。 CSV ファイルの各行 (Office 365 で移行の実行に使用される) には、オンプレミスのメールボックスに関する情報が含まれます。

注: 段階的移行によって Office 365 に移行できるメールボックスの数には制限がありません。 移行バッチの CSV ファイルには、最大 2,000 行まで含めることができます。 2,000 個を超えるメールボックスを移行するには、さらに別の CSV ファイルを作成し、各ファイルを使って新しい移行バッチを作成します。

サポートされる属性

段階的移行のための CSV ファイルは、以下の 3 つの属性をサポートしています。 CSV ファイルの各行は 1 つのメールボックスに対応し、これらの属性のそれぞれに値が含まれている必要があります。

属性

説明

必須

EmailAddress

オンプレミスのメールボックスのプライマリ SMTP メール アドレスを、pilarp@contoso.com のように指定します。

Office 365 のユーザー ID ではなく、オンプレミスのメールボックスのプライマリ SMTP アドレスを使用してください。 たとえば、オンプレミスのドメインの名前が contoso.com で、Office 365 のメール ドメインの名前が service.contoso.com である場合は、contoso.com のドメイン名を CSV ファイル内のメール アドレスに使います。

必須

Password

新しい Office 365 メールボックスに設定されるパスワード。 Office 365 の組織に適用されるパスワード制限が、CSV ファイルに含まれるパスワードにも適用されます。

省略可能

ForceChangePassword

ユーザーが新しい Office 365 メールボックスにサインインするときにパスワードを変更する必要があるかどうかを指定します。 このパラメーターの値には、True または False を使います。

注: オンプレミスの組織で Active Directory フェデレーション サービス (AD FS) 2.0 (AD FS 2.0) またはそれ以降を展開して、シングル サインオン ソリューションを実装している場合は、ForceChangePassword 属性の値に False を使う必要があります。

省略可能

CSV ファイル形式

CSV ファイル形式の例を示します。 この例では、3 つのオンプレミスのメールボックスが Office 365 に移行されます。

CSV ファイルの最初の行、つまり見出し行には、以降の行に指定された属性またはフィールドの名前が表示されています。 属性名はそれぞれコンマで区切られています。

EmailAddress,Password,ForceChangePassword 
pilarp@contoso.com,Pa$$w0rd,False
tobyn@contoso.com,Pa$$w0rd,False
briant@contoso.com,Pa$$w0rd,False

見出し行の下の各行は 1 ユーザーを表し、ユーザーのメールボックスの移行に使われる情報が提供されます。 各行の属性値は、見出し行の属性名と同じ順序で並んでいる必要があります。

好きなテキスト エディターまたは Excel などのアプリケーションを使って、CSV ファイルを作成します。 ファイルを .csv または .txt ファイルとして保存します。

注: CSV ファイルに ASCII 以外の文字または特殊文字がある場合は、CSV ファイルを UTF-8 または他の Unicode エンコードで保存します。 アプリケーションによっては、コンピューターのシステム ロケールが CSV ファイルで使われている言語と一致する場合、UTF-8 または他の Unicode エンコードで CSV ファイルを保存する方が簡単であることがあります。

Office 365 をメール システムに接続する

移行エンドポイントには、Office 365 に移行するメールボックスをホスティングするオンプレミス サーバーに接続するために必要な設定と資格情報が含まれます。 段階的移行の場合、Outlook Anywhere 移行エンドポイントを作成します。 すべての移行バッチ用に 1 つの移行エンドポイントが作成されます。

移行エンドポイントを作成するには

  1. Exchange 管理センターに移動します。

  2. Exchange 管理センターで、[受信者]、[移行] の順に進みます。

  3. [その他 詳細アイコン ]、[移行エンドポイント] を選びます。

    移行エンドポイントを選ぶ。
  4. [移行エンドポイント] ページで、[新規 [新規作成] アイコン ] を選びます。

  5. [移行エンドポイントの種類の選択] ページで、[Outlook Anywhere]、[次へ] を選びます。

  6. [オンプレミス アカウント資格情報の入力] ページで、次の情報を入力します。

    • [電子メール アドレス]      移行されるオンプレミスの Exchange 組織のユーザーのメール アドレスを入力します。Office 365 で、このユーザーのメールボックスへの接続がテストされます。

    • [特権を持つアカウント] オンプレミスの組織で必要な管理者権限を持っているアカウントのユーザー名 (ドメイン\ユーザー形式またはメール アドレス) を入力します。Office 365 ではこのアカウントを使って移行エンドポイントが検出され、指定されたメール アドレスを持つメールボックスへのアクセスを試みることで、このアカウントに割り当てられた権限がテストされます。

    • [特権アカウントのパスワード]    管理者アカウントである、権限を持つアカウントのパスワードを入力します。

  7. [次へ] を選び、次のいずれかの操作を行います。

    • Office 365 からソース サーバーへの接続に成功した場合、接続設定が表示されます。 [次へ] を選びます。

      Outlook Anywhere エンドポイントの確認された接続
    • ソース サーバーへのテスト接続が失敗した場合、以下の情報を指定してください。

      • [Exchange サーバー] オンプレミスの Exchange Server の完全修飾ドメイン名 (FQDN) を入力します。 これは、メールボックス サーバーのホスト名です (例: EXCH-SRV-01.corp.contoso.com)。

      • [RPC プロキシ サーバー]    Outlook Anywhere の RPC プロキシ サーバーの FQDN を入力します。 通常、プロキシ サーバーは Outlook Web App の URL と同じです。 たとえば、mail.contoso.com は Outlook が Exchange Server に接続するために使うプロキシ サーバーの URL でもあります。

  8. [全般情報の入力] ページで、[移行エンドポイント名] (Test5-endpoint など) を入力します。 他の 2 つのボックスは空白にして、既定値を使用します。

    移行エンドポイント名
  9. [新規作成] を選び、移行エンドポイントを作成します。

    Exchange Online がオンプレミスのサーバーに接続されていることを確認するには、Test-MigrationServerAvailability の例 4 のコマンドを実行できます。

メールボックスを移行する

移行バッチを作成して実行し、メールボックスを Office 365 に移行します。

段階的移行バッチを作成する

段階的移行では、作成した CSV ファイルごとに 1 バッチずつ、複数のバッチでメールボックスを移行します。

段階的移行バッチを作成するには

  1. Exchange 管理センターで、[受信者]、[移行] の順に進みます。

  2. [新規] [新規作成] アイコン 、[Exchange Online に移行] の順に選びます。

    [Exchange Online に移行] を選ぶ
  3. [移行の種類の選択] ページで、[段階的な移行]、[次へ] を選びます。

  4. [ユーザーの選択] ページで [参照] を選び、この移行バッチに使う CSV ファイルを指定します。

    CSV ファイルを指定したら、Office 365 によって CSV ファイルの以下の点がチェックされます。

    • 空でないこと。

    • コンマ区切り形式が使用されていること。

    • 2,000 行を超える行が含まれていないこと

    • 必要な EmailAddress 列が見出し行に含まれていること

    • すべての行に見出し行と同じ数の列が含まれていること

    これらのいずれかのチェックに失敗すると、失敗の理由を示すエラーが表示されます。 ここで、CSV ファイルのエラーを修正して再送信し、移行バッチを作成する必要があります。 行ファイルが検証された後、CSV ファイルに一覧表示されたユーザーの数が移行対象メールボックスの数として表示されます。

  5. [次へ] を選びます。

  6. [移行エンドポイントの確認] ページで、一覧表示されている移行エンドポイントの情報を確認して、[次へ] を選びます。

    エンドポイントが確認済みの新しい移行バッチ。
  7. [移動の構成] ページで、移行バッチの名前 (スペースや特殊文字を含まない) を入力して、[次へ] を選びます。 この名前は、移行バッチを作成すると、[移行] ページの移行バッチのリストに表示されます。

  8. [バッチの開始] ページで、次のいずれかを選びます。

    • [バッチを自動的に開始する]     移行バッチは、新しい移行バッチを保存するとすぐに開始されます。 バッチは [同期中] の状態で開始します。

    • [後でバッチを手動で開始する]     移行バッチが作成されますが、開始されません。 バッチの状態は [作成済み] に設定されます。 移行バッチを開始するには、バッチを移行ダッシュボードで選んだ後、[開始] を選びます。

  9. [新規] を選び、移行バッチを作成します。

    新しい移行バッチが移行ダッシュボードに表示されます。

段階的移行バッチを開始する

移行バッチを作成して、手動で開始するように設定した場合は、Exchange 管理センターを使ってそれを開始することができます。

段階的移行バッチを開始するには

  1. Exchange 管理センターで、[受信者]、[移行] の順に進みます。

  2. 移行ダッシュボードでバッチを選び、[開始] を選びます。

  3. 移行バッチが正常に開始されたら、移行ダッシュボード上の状態は [同期中] に変わります。

    移行バッチの同期中

移行ステップが成功したことを確認する

同期状態を移行ダッシュボードで追跡することができます。 問題が発生した場合は、ログ ファイルを参照して、エラーに関する詳しい情報を得ることができます。

また、移行が進むにつれて、ユーザーが Office 365 管理センターに作成されていることも確認できます。

オンプレミスのメールボックスをメールが有効なユーザーに変換して、移行済みのユーザーが自分のメールにアクセスできるようにする

メールボックスのバッチを正常に移行できたら、何らかの方法でユーザーがメールにアクセスできるようにする必要があります。 たった今メールボックスが移行されたユーザーには、オンプレミスのメールボックスと Office 365 のメールボックスの両方があります。 Office 365 にメールボックスがあるユーザーは、オンプレミスのメールボックスでは新しいメールを受信しなくなります。

移行作業は完了していないため、すべてのユーザーのメール取得先を Office 365 に切り替える準備ができていません。 それでは、両方のメールボックスを持つユーザーをどうすればよいでしょうか。 既に移行済みのオンプレミスのメールボックスをメールが有効なユーザーに変えることができます。 メールボックスをメールが有効なユーザーに変更すると、ユーザーがオンプレミスのメールボックスにアクセスする代わりにメール取得先を Office 365 に切り替えることができます。

オンプレミスのメールボックスをメールが有効なユーザーに変換するもう 1 つの重要な理由は、プロキシ アドレスをメールが有効なユーザーにコピーして、Exchange Online からのプロキシ アドレスを保持することです。この操作を行うと、Active Directory を使ってオンプレミスの組織のクラウドベースのユーザーを管理できます。 また、すべてのメールボックスが Exchange Online に移行された後、オンプレミスの Exchange 組織の使用を停止することにした場合、メールが有効なユーザーにコピーしたプロキシ アドレスはオンプレミスの Active Directory に残ります。

詳細情報と、メールボックスをメールが有効なユーザーに変換するために実行できるスクリプトのダウンロードは、以下のページを参照してください。

オプション: 移行手順を繰り返す

バッチは同時に、または 1 つずつ実行することができます。 スケジュールや、ユーザーが移行を完了するのをどの程度サポートできるかに応じて、都合の良い方を実行してください。 移行バッチは 2,000 個までのメールボックスに制限されていることを忘れないでください。

すべてのユーザーを Office 365 に移行したら、メールを直接 Office 365 に送信して、前のメール システムの使用を停止することができます。

オプション: メールの遅延を減らす

このタスクは実行しなくてもかまいませんが、省略した場合、メールが新しい Office 365 メールボックスで表示されるまでの時間が長くなる可能性があります。

別の組織の人からメールが送信される場合、送信元のメール システムでメールの送信先が毎回確認されるわけではありません。 代わりに、送信元のシステムでは DNS サーバーの Time to Live (TTL) の設定に従って、メール システムの場所が保存されます。 TTL の期限が切れる前にメール システムの場所を変更した場合、送信元では、まず以前の場所にメールを送信しようとしてから、場所が変更されていることが認識されます。 そのため、メール送信が遅れることがあります。 遅延を避けるための 1 つの方法は、DNS サーバーが組織外のサーバーに提供する TTL の値を減らすことです。これで、別の組織がメール システムの場所を更新する頻度が高くなります。

3,600 秒 (1 時間) 以下のように間隔を短くすると、ほとんどのメール システムでは更新された場所が毎時間要求されることになります。 間隔を少なくともこの程度の低い値に設定してから、メールの移行を開始することをお勧めします。 これで、メールの送信元となるすべてのシステムが変更の処理に十分な時間を費やすことができます。 その後、最終的に Office 365 に切り替えたとき、TTL の間隔をより長く変更することができます。

TTL の設定を変更する場所は、使用しているメール システムのメール エクスチェンジャー レコード、別名 MX レコードです。このレコードは一般向け DNS システム上に存在します。 MX レコードが複数ある場合は、各レコードの値を 3,600 以下に変更する必要があります。

DNS 設定を行うために情報が必要な場合は、Office 365 DNS ガイドにアクセスしてください。

メールを直接 Office 365 にルーティングする

メール システムでは MX レコードと呼ばれる DNS レコードを使って、メールの送信先が突き止められます。 メール移行プロセスの間、MX レコードはオンプレミスのメール システムをポイントしていました。 すべてのユーザーで Office 365 へのメール移行が完了したので、MX レコードが Office 365 をポイントするように切り替えましょう。これで、受信メールが Office 365 メールボックスに送信されるようになります。MX レコードを移動すると、準備ができたときに前のメール システムを無効にすることもできます。

Microsoft は、多くの DNS プロバイダーについて、MX レコードを変更するための固有の手順を提供しています。 使用している DNS プロバイダーが含まれていない場合、または一般的な手順を知りたい場合のために、一般的な MX レコードの手順も提供しています。

顧客やパートナーのメール システムで変更済みの MX レコードが認識されるようになるまで、最大 72 時間かかる可能性があります。 少なくとも 72 時間経ってから、次のタスクに進んでください。

段階的移行バッチを削除する

MX レコードを変更して、すべてのメールが Office 365 のメールボックスにルーティングされていることを確認したら、段階的移行バッチを削除できます。 移行バッチを削除する前に、以下のことを確認します。

  • バッチのすべてのユーザーが各自の Office 365 メールボックスを使用している。 バッチが削除されると、オンプレミスの Exchange Server のメールボックスに送信されたメールは、対応する Office 365 メールボックスにコピーされません。

  • Office 365 メールボックスが、そのメールボックスにメールが直接送信されるようになってから、1 回以上同期された。 このためには、移行バッチの [最終同期時刻] ボックスの値が、Office 365 メールボックスにメールが直接ルーティングされるようになった時刻より後になるようにします。

段階的移行バッチを削除すると、移行サービスによって移行バッチに関連するレコードが消去された後、移行バッチが削除されます。 バッチは、移行ダッシュボードの移行バッチのリストから削除されます。

段階的移行バッチを削除するには

  1. Exchange 管理センターで、[受信者]、[移行] の順に選びます。

  2. 移行ダッシュボードでバッチを選び、[削除] を選びます。

    バッチが削除されるまでに数分かかることがあります。

  3. Exchange 管理センターで、[受信者]、[移行] の順に進みます。

  4. 移行バッチが移行ダッシュボードに一覧表示されなくなったことを確認します。

移行後の作業を完了する

メールボックスを Office 365 に移行したら、移行後の作業を完了する必要があります。

移行後の作業を完了するには

  1. 移行したアカウントの Office 365 ユーザー アカウントにライセンスを割り当ててアクティブにします。    ライセンスを割り当てないと、猶予期間 (30 日間) の経過後にメールボックスが無効になります。Office 365 管理センターでライセンスを割り当てるには、「一般法人向け Office 365 ライセンスをユーザーに割り当てる」をご覧ください。

  2. 自動検出 DNS レコードを作成して、ユーザーが簡単にメールボックスにアクセスできるようにします。    すべてのオンプレミスのメールボックスを Office 365 に移行したら、Office 365 の組織用に自動検出 DNS レコードを構成できます。この操作を行うと、ユーザーが新しい Office 365 メールボックスに Outlook やモバイル クライアントで簡単に接続できるようになります。 新しい自動検出 DNS レコードは、Office 365 の組織と同じ名前空間を使用する必要があります。 たとえば、クラウドベースの名前空間が cloud.contoso.com である場合、作成する必要がある自動検出 DNS レコードは autodiscover.cloud.contoso.com です。

    Office 365 は CNAME レコードを使用して、Outlook およびモバイル クライアントの自動検出サービスを実装しています。自動検出の CNAME レコードには、次の情報が含まれている必要があります。

    • Alias:autodiscover

    • Target:autodiscover.outlook.com

    詳細については、「自分で DNS レコードを管理するときに Office 365 の DNS レコードを作成する」を参照してください。

  3. オンプレミスの Exchange サーバーの使用を停止します。    すべてのメールが直接 Office 365 メールボックスにルーティングされていることを確認し、移行を完了してオンプレミスのメールの組織を維持する必要がなくなったら、Exchange をアンインストールすることができます。

    詳細については、次の記事を参照してください。

    注: Exchange の使用を停止すると、予期しない結果が起こる可能性があります。 オンプレミスの Exchange 組織の使用を停止する前に、Microsoft サポートに連絡することをお勧めします。

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関連項目

Office 365 への段階的メール移行について知っておく必要があること

Office 365 にメールを移行する方法

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