IMAP 移行バッチ用の CSV ファイル

IMAP に移行するときに、ユーザーのメールボックスの内容の移行に使用するカンマ区切り (CSV) ファイルには、1 行ずつに各ユーザーの情報が含まれます。各行には、ユーザーの Office 365 メールボックスと IMAP メールボックスに関する情報が含まれており、Office 365 はこの情報を使用して移行を処理します。

目次   

必要な属性

CSV ファイル形式

大規模な移行を複数のバッチに分割する

エンドユーザーまたは管理者の資格情報を指定する

さまざまな IMAP サーバー用に管理者資格情報の形式を設定する

オプションの UserRoot 属性を使用する

必要な属性

各ユーザーに必要な属性は次のとおりです。

  • EmailAddress には、ユーザーの Office 365 メールボックスのユーザー ID を指定します。

  • UserName には、IMAP サーバー上のユーザーのメールボックスのユーザー ログオン名を指定します。ユーザー名またはドメイン\ユーザー名のいずれかの形式を使用できます。たとえば、hollyh または contoso\hollyh のような形式です。

  • Password は、IMAP メッセージング システムでのユーザーのアカウントのパスワードです。

CSV ファイルの見出し行に、これらの属性のいずれかが含まれていない場合、移行は失敗します。また、属性は表示されるとおり正確に入力します。属性にスペースを含めることはできません。1 つの単語である必要があります。たとえば、Email Address は無効です。EmailAddress を使用する必要があります。

CSV ファイル形式

CSV ファイル形式の例を示します。この例では、3 つのメールボックスを移行するためにユーザーの資格情報が使用されています。

EmailAddress,UserName,Password
terrya@contoso.edu,contoso\terry.adams,1091990
annb@contoso.edu,contoso\ann.beebe,2111991
paulc@contoso.edu,contoso\paul.cannon,3281986

CSV ファイルの最初の行、つまり見出し行には、以降の行に指定された属性またはフィールドの名前が表示されています。 属性名はそれぞれカンマで区切られています。

見出し行の下の各行は 1 ユーザーを表し、ユーザーのメールボックスの移行に使われる情報が提供されます。各行の属性値は、見出し行の属性名と同じ順序で並んでいる必要があります。各属性値はそれぞれカンマで区切られています。

CSV ファイルを作成するには、任意のテキスト エディターまたは Microsoft Excel などのアプリケーションを使用します。ファイルを .csv または .txt ファイルとして保存します。

ヒント: CSV ファイルに ASCII 以外の文字または特殊文字がある場合は、CSV ファイルを UTF-8 または他の Unicode エンコードで保存します。アプリケーションによっては、コンピューターのシステム ロケールが CSV ファイルで使われている言語と一致する場合、UTF-8 または他の Unicode エンコードで CSV ファイルを保存する方が簡単なことがあります。

大規模な移行を複数のバッチに分割する

CSV ファイルには、ユーザーごとに 1 行で最大 50,000 行含めることができ、大きさは最大 10 MB まで許容されます。ただし、ユーザーをいくつかの小規模なバッチに分けて移行することをお勧めします。

多数のユーザーを移行する予定の場合は、それぞれのバッチに含めるユーザーを決定します。たとえば、10,000 個のアカウントを移行する場合は、2,500 ユーザーごとに 4 つのバッチを実行できます。バッチは、アルファベット順や、教職員、学生、卒業生などのユーザーの種類、1 年生、2 年生、3 年生、4 年生などの学年、組織のニーズに応じたその他の方法などで分けることもできます。

ヒント: 1 つの方法は、Office 365 メールボックスを作成し、同じグループのユーザーのメールを移行することです。たとえば、100 人の新規ユーザーを exOffice365 組織にインポートする場合は、これらの同じ 100 ユーザー用の移行バッチを作成します。これは、オンプレミス メッセージング システムから Office 365 への移行を整理して管理するための効果的な方法です。

ユーザーまたは管理者の資格情報を指定する

CSV ファイルで、ユーザーのオンプレミス アカウント用のユーザー名とパスワードを指定する必要があります。これにより、移行プロセスでアカウントにアクセスできるようになります。これを行うには 2 つの方法があります。

  • ユーザーの資格情報を使用する。      これを行うには、ユーザーのパスワードを取得するか、ユーザーのパスワードを CSV ファイルに含める値に変更する必要があります。

    ヒント: このオプションを使用する場合は、ユーザーがオンプレミス アカウントのパスワードを変更できないようにします。ユーザーが、最初の移行後にパスワードを変更すると、IMAP サーバー上のメールボックスと Office 365 メールボックスとのその後の同期が失敗します。

  • スーパー ユーザーまたは管理者の資格情報を使用する。      これを行うには、すべてのユーザーのメールボックスにアクセスするために必要な権限を持つ IMAP メッセージング システムのアカウントを使用する必要があります。CSV ファイルでは、各行でこのアカウントの資格情報を使用します。IMAP サーバーがこの方法をサポートしているかどうか、およびこの方法を有効にする方法を確認するには、お使いの IMAP サーバーのマニュアルを参照してください。

    注: 管理者資格情報を使用すると、ユーザーに影響を与えたり、ユーザーに不都合が生じないためお勧めです。たとえば、ユーザーが最初の移行後に自分のパスワードを変更しても問題はありません。

さまざまな IMAP サーバー用に管理者資格情報の形式を設定する

CSV ファイルの各行の UserName と Password フィールドで管理者アカウントのユーザー名とパスワードを使用できます。管理者資格情報のユーザー名は、メールが移行されるユーザーのユーザー名と、すべてのユーザーのメールボックスへのアクセス権限を持つ管理者アカウントのユーザー名の組み合わせです。管理者資格情報でサポートされる形式は、移行元の IMAP サーバーによって異なります。管理者資格情報の使い方の詳細については、お使いの IMAP サーバーのマニュアルを参照してください。

注: 新しい移行要求を送信すると、Secure Sockets Layer (SSL) 接続経由で Microsoft データ センターに CSV ファイルがアップロードされます。CSV ファイルからの情報は暗号化され、Microsoft データ センターの Microsoft Exchange サーバーに保存されます。

次のセクションでは、さまざまな種類の IMAP サーバーからメールを移行するために使用する CSV ファイルでの管理者資格情報の形式を設定する方法について説明します。

Microsoft Exchange

Microsoft Exchange の IMAP 実装からメールを移行する場合は、CSV ファイルの UserName 属性に Domain/Admin_UserName/User_UserName の形式を使用します。たとえば、Terry Adams さん、Ann Beebe さん、Paul Cannon さんのメールを Exchange から移行するとします。メールの管理者アカウントを持っており、ユーザー名が mailadmin、パスワードが P@ssw0rd だとします。この場合、CSV ファイルは次のようになります。

EmailAddress,UserName,Password
terrya@contoso.edu,contoso-students/mailadmin/terry.adams,P@ssw0rd
annb@contoso.edu,contoso-students/mailadmin/ann.beebe,P@ssw0rd
paulc@contoso.edu,contoso-students/mailadmin/paul.cannon,P@ssw0rd

Dovecot

Dovecot IMAP サーバーなど、簡易認証およびセキュリティ層 (SASL) をサポートする IMAP サーバーについては、User_UserName*Admin_UserName の形式を使用します。ここで、アスタリスク ( * ) は、構成可能な区切り文字です。たとえば、管理者資格情報 (mailadminP@ssw0rd) を使って、Dovecot IMAP サーバーから同じユーザーのメールを移行するとします。この場合、CSV ファイルは次のようになります。

EmailAddress,UserName,Password
terrya@contoso.edu,terry.adams*mailadmin,P@ssw0rd
annb@contoso.edu,ann.beebe*mailadmin,P@ssw0rd
paulc@contoso.edu,paul.cannon*mailadmin,P@ssw0rd

Mirapoint

Mirapoint Message Server からメールを移行する場合は、管理者資格情報に #user@domain#Admin_UserName# の形式を使用します。管理者資格情報 (mailadminP@ssw0rd) を使って Mirapoint からメールを移行する場合、CSV ファイルは次のようになります。

EmailAddress,UserName,Password
terrya@contoso.edu,#terry.adams@contoso-students.edu#mailadmin#,P@ssw0rd
annb@contoso.edu,#ann.beebe@contoso-students.edu#mailadmin#,P@ssw0rd
paulc@contoso.edu,#paul.cannon@contoso-students.edu#mailadmin#,P@ssw0rd

オプションの UserRoot 属性を使用する

Courier IMAP など一部の IMAP サーバーでは、メールボックスの Office 365 への移行で管理者資格情報の使用がサポートされていません。メールボックスの移行に管理者資格情報を使用するには、IMAP サーバーが仮想共有フォルダーを使用するように構成します。仮想共有フォルダーでは、管理者は、管理者のログオン資格情報を使って、IMAP サーバー上のユーザーのメールボックスにアクセスできます。Courier IMAP に仮想共有フォルダーを構成する方法の詳細については、「共有フォルダー」を参照してください。

IMAP サーバーで仮想共有フォルダーを設定した後、メールボックスを移行するには、CSV ファイルにオプション属性の UserRoot を含める必要があります。この属性は、IMAP サーバーの仮想共有フォルダー構造での各ユーザーのメールボックスの場所を指定するものです。

以下は、UserRoot 属性を含む CSV ファイルの例です。

EmailAddress,UserName,Password,UserRoot
terrya@contoso.edu,mailadmin,P@ssw0rd,/users/terry.adams
annb@contoso.edu,mailadmin,P@ssw0rd,/users/ann.beebe
paulc@contoso.edu,mailadmin,P@ssw0rd,/users/paul.cannon
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