Access 2010 で使用が推奨されるファイル形式

Microsoft Access 2010 の既定では、Access 2007 で導入された .accdb ファイル拡張子が使用されます。以前のバージョンの Access で使用されたファイル形式も、引き続きサポートされます。この記事では、新しいファイル形式をできる限り使用し、必要に応じて以前のバージョンのファイル形式も使用する理由について説明します。データベースを新しいファイル形式に明示的に変換する方法についても学習します。

この記事の内容

新しいファイル形式 (.accdb)

以前のバージョンのファイル形式 (.mdb)

新しいファイル形式に変換する方法

新しいファイル形式 (.accdb)

Access 2010 では、多くの機能強化をサポートするファイル形式が使用されています。新しいデータベースを作成すると、作成したデータベースには既定で新しいファイル形式が使用され、.accdb ファイル拡張子が付けられます。

複数値を持つフィールドや添付ファイルなどの新機能がサポートされているため、新しいファイル形式をできる限り使用する必要があります。また、Access Services を使用してデスクトップ データベースを Web データベースに変換する場合は、デスクトップ データベース ファイルが .accdb 形式である必要があります。

ただし、新しいファイル形式は、以前のバージョンの Access で開くことができず、以前のバージョンの Access にリンクすることもできません。また、レプリケーションをサポートせず、ユーザー レベルのセキュリティもサポートしていません。以前のバージョンの Access でデータベースを使用したり、レプリケーションやユーザー レベルのセキュリティを使用する場合は、以前のバージョンのファイル形式を使用する必要があります。

.accdb ファイル形式で提供される機能

  • Access Services を使用した Web 発行    

    Access Services (SharePoint Server のコンポーネント) を実行しているサーバーがある場合は、.accdb ファイル形式を Web に公開できますが、互換性の制約がいくつかあります。Web データベースとはデザイン上の機能や手法が一部異なるため、デスクトップ データベースによっては Web に公開する前にデザインを変更する必要があります。

    Web にデータベースを発行した後でも、.accdb ファイルを開いてデザインを変更し、その変更内容を発行済みのバージョンと同期できます。発行された Web データベースは、Access がインストールされていなくてもブラウザーで使用できます。

  • 複数値を持つフィールド    

    たとえば、あるタスクに従業員を 1 人割り当てようとしていましたが、2 人以上割り当てる必要があると判断したとします。Access 2010 では、複数値を持つフィールドを作成して、複数の従業員の名前をコンボ ボックスで選択または入力できます。

    コンボ ボックスをクリックすると、選択されたチェック ボックスがオンになります。選択された従業員は、複数値を持つフィールドに格納され、コンマ (既定) で区切られて表示されます。

    複数値を持つフィールドの背景にある意図は、高度なデータベース デザインを作成しなくても、複数の項目を選択して格納しやすくすることです。SharePoint リストも複数値を持つフィールドをサポートするため、複数値を持つフィールドは Microsoft SharePoint Foundation との統合においても重要です。

  • 添付ファイル データ型    

    新しい添付ファイル データ型を使用すると、データベースのサイズを不必要に増加することなく、あらゆる種類のドキュメントとバイナリ ファイルをデータベースに簡単に格納できます。使用できる領域を最大限にするために、添付ファイルは必要に応じて圧縮されます。レコードに Word 文書を添付したり、一連のデジタル画像を保存したりできます。複数の添付ファイルを単一のレコードに添付することもできます。

  • SharePoint および Outlook との統合性の向上    

    Access データベースには安全でないコードが含まれている可能性があるため、以前には、.mdb 形式の Access ファイルは SharePoint と Outlook でブロックされていました。Access 2010 では、コードが安全であることを確認するか、コードを無効にすることができます。これによって、Access データベースを SharePoint または Outlook とより緊密に統合できるようになります。

  • メモ型フィールドによる履歴管理    

    メモ型フィールドは大量の情報を保存する際に便利です。Access 2007 から、すべての変更履歴をメモ型フィールドに保存するようにプロパティ (AppendOnly) を設定できるようになりました。保存した変更履歴は後で確認できます。この機能は、Windows SharePoint Services 3.0 のバージョン管理機能もサポートするため、Access を使用して、SharePoint リストに保存された複数行のテキスト フィールドの変更を管理できます (目的のフィールドの [既存テキストへの変更履歴の追加] が [はい] に設定されている場合)。

  • 暗号化の強化    

    データベースのパスワードを設定し、データベースの内容を暗号化することができます。Access 2007 で新しいファイル形式のファイルを使用してこの操作を行う場合、Access は Windows Crypto API を使用してデータを暗号化します。サード パーティの暗号化ツールを使用することもできます。

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以前のバージョンのファイル形式 (.mdb)

Office Access 2007 より前のバージョンの Access では、.mdb ファイル拡張子を使用するファイル形式がサポートされています。Access 2010 では、.mdb ファイルを引き続き開くことができます。ファイルが Access 2000 ファイル形式または Access 2002-2003 ファイル形式で保存されている場合は、Access 2010 で通常どおりにファイルを開いて使用できます。ただし、.accdb ファイル形式を必要とする新しい機能を利用することはできません。

ファイルが Access 95 ファイル形式または Access 97 ファイル形式で保存されている場合は、Access 2010 で初めて開いたときに、既定のファイル形式として現在設定されているファイル形式 (ユーザーまたは管理者が設定を変更していない限り、通常は .accdb ファイル形式) に、データベースをアップグレードできます。Access 2007 より前のバージョンの Access でデータベースを使用する予定がなく、Access 2007 より前のバージョンの Access を使用しているユーザーとデータベースを共有する予定もない場合、レプリケーションやユーザー レベルのセキュリティを使用しないのであれば、データベース ファイルを新しい .accdb 形式にアップグレードすることをお勧めします。データベースを .accdb ファイル形式にアップグレードすると、Access 2007 より前のバージョンの Access を使用してそのデータベースを開くことはできなくなります。

ファイルが Access 95 形式または Access 97 形式で保存されている場合は、.accdb 形式にアップグレードしないと、デザインを変更できません。Access 2010 でオブジェクトを表示し、データに変更を加えることはできますが、デザインの変更はできません。

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新しいファイル形式に変換する方法

Access データベースを新しい .accdb ファイル形式に明示的に変換するには、まずデータベースを開いてから .accdb ファイル形式で保存する必要があります。

重要: 以下に示す手順は、Access 97、Access 2000、Access 2002 または Office Access 2003 で作成されたファイル用の手順です。

最初にデータベースを開きます。

  1. [ファイル] タブをクリックします。

  2. 左側の [開く] をクリックします。

  3. [ファイルを開く] ダイアログ ボックスで、変換するデータベースを選択して開きます。

データベースを変換します。

  1. [ファイル] タブをクリックします。

  2. 左側の [保存して発行] をクリックします。

  3. [ファイルの種類] の [データベースに名前を付けて保存] をクリックします。

  4. 右側の [データベース ファイルの種類] で、[Access データベース] をクリックします。

  5. [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスの [ファイル名] ボックスで、ファイル名を入力するか、表示されたファイル名を使用します。

  6. [保存] をクリックします。

    データベースのコピーが .accdb ファイル形式で作成されます。

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