Access デスクトップ データベースを共有する方法

Access デスクトップ データベースを共有する方法

Access データベースを共有する場合、ユーザーのニーズやリソースの可用性に応じてさまざまな方法があります。ここでは、利用可能なオプションとオプションごとのメリットについて説明し、ユーザーの目的に役立つ方法に関する詳細なリソースをご紹介します。

データベースのデザインを変更するには、コンピューターに Access をインストールする必要があります。

この記事の内容

ネットワーク フォルダーを使用してデータを共有する

分割データベースを共有する

SharePoint サイトでデータベースを共有する

SharePoint リストにリンクしてデータベースを共有する

サーバーを使用してデータベースを共有する

方法を決定する際に考慮が必要な事項

ネットワーク フォルダーを使用してデータを共有する

これは最も簡単なオプションで要件も最小ですが、機能も最小限に限定されます。この方法では、データベース ファイルが共有ネットワーク ドライブに格納され、すべてのユーザーがデータベース ファイルを同時に共有できます。すべてのデータベース オブジェクトを共有できるため、同時に複数のユーザーがデータを変更すると、信頼性や可用性が制限されます。この方法はまた、ネットワーク経由ですべてのデータベース オブジェクトが送信されるため、パフォーマンスが低下する可能性もあります。

このオプションは、データベースを同時に使用することが予測されるユーザーが数名のみで、ユーザーがデータベースのデザインをカスタマイズする必要がない場合に有効です。

注: この方法では、各ユーザーがデータベース ファイルの完全コピーを保有し、無断アクセスのリスクが増えるため、他のデータベース共有方法よりもセキュリティが低くなります。

ネットワーク フォルダーを使用してデータベースを共有するには

  1. 共有ネットワーク フォルダーを設定していない場合は、共有ネットワーク フォルダーを設定します。

    この手順のヘルプが必要な場合、データベースを共有するのに使用するコンピューターのオペレーティング システムのヘルプ システムを参照してください。共有フォルダーがネットワーク サーバー上にある場合、ネットワーク管理者のサポートが必要になることがあります。

  2. すべてのユーザーのコンピューターで Access が共有モードで開くように設定されていることを確認します。これは既定の設定ですが、必ず確認してください。 ユーザーがデータベースを排他モードで開くと、データの可用性を妨げる可能性があります。各コンピューターで、次の手順を実行します。

    1. Access を起動し、[ファイル]、[オプション] の順にクリックします。Access 2007 を使用している場合は、Microsoft Office ボタン、[Access のオプション] の順にクリックします。

    2. [Access のオプション] ボックスで、[クライアントの設定] をクリックします。Access 2007 を使用している場合は、[詳細設定] をクリックします。

    3. [詳細設定] セクションの [既定の開くモード] で、[共有モード] をクリックし [OK] をクリックして Access を終了します。

  3. データベース ファイルを共有フォルダーにコピーします。ファイルをコピーした後、ファイルの属性がデータベース ファイルへの読み取り/書き込みのアクセス許可に設定されていることを確認します。データベースを使用するには、ユーザーに読み取り/書き込みアクセス権限が必要です。

  4. 各ユーザーのコンピューターに、データベース ファイルへのショートカットを作成します。[ショートカットのプロパティ] ダイアログの "リンク先" プロパティに、マップされたドライブ文字の代わりに UNC アドレスを使用してデータベース ファイルへのパスを入力します。たとえば、F:\sample.accdb の代わりに、\\computername\shared.accdb を使用します。

    注: この手順はユーザー自身でも実行できます。

ページの先頭へ

分割データベースを共有する

このオプションは、SharePoint サイトやデータベース サーバーがない場合に使用することをお勧めします。分割データベースは、ネットワーク経由または SharePoint サイト上で使用できます。データベースを分割すると、データ テーブルが入っているバック エンド データベースと、クエリ、フォーム、レポートなどの他のすべてのデータベース オブジェクトが入っているフロント エンド データベースの 2 つのファイルに編成されます。各ユーザーはフロント エンド データベースのローカル コピーを使用してデータを操作します。

データベースを分割する利点

  • パフォーマンスの向上   : データのみがネットワーク経由で共有され、テーブル、クエリ、フォーム、レポート、マクロ、およびモジュールは共有されません。

  • 可用性の向上   : レコードの編集などのデータベース トランザクションが完了するまでの時間が短縮されます。

  • 強化されたセキュリティ   : ユーザーはリンク テーブルを通じてバック エンド データベースにアクセスします。侵入者がフロント エンド データベースを介してデータに不正アクセスできる可能性が低くなります。

  • 信頼性の向上   : 問題が発生してデータベースが予期せず終了した場合は、通常、データベース ファイルの破損はそのユーザーが開いていたフロント エンド データベースのコピーに限定されます。

  • 柔軟性の高い開発環境   : 各ユーザーは他のユーザーに影響を与えることなく、クエリ、フォーム、レポートなどのデータベース オブジェクトを個別に作成できます。また、フロント エンド データベースの新しいバージョンを開発したり、配布したりすることもできます。バック エンド データベースに保存されたデータへのアクセスが妨げられることはありません。

このオプションが有効な場合、Access データベースの分割に関する手順に移動してください。

ページの先頭へ

SharePoint サイトでデータベースを共有する

重要    Microsoft では、SharePoint で Access Web アプリを作成および使用することはお勧めしなくなりました。代わりに、Microsoft PowerApps を使用して、Web およびモバイル デバイス用にコードなしのビジネス ソリューションを作成することを検討してください。

SharePoint を実行しているサーバー、特に Access Services を実行しているサーバーがある場合、いくつかの優れたオプションを利用できます。さまざまな点で SharePoint と統合できるので、データベースへのアクセス性が向上します。Web データベースを発行すると、Access Services により、データベースを含む SharePoint サイトが作成されます。すべてのデータベース オブジェクトおよびデータが、そのサイトの SharePoint リストに移動されます。

データベースを発行すると、データベースが Web に移動します。ブラウザー ウィンドウで実行される Web フォームやレポートを作成でき、標準的な Access オブジェクト (Web オブジェクトと区別するために "クライアント" オブジェクトと呼ばれることもある) も作成できます。クライアントの Access オブジェクトを使用するにはコンピューターに Access がインストールされている必要がありますが、SharePoint 上のすべてのデータベース オブジェクトは共有されます。

注: コンピューターに Access をインストールしている場合、Web データベースのクライアント オブジェクトを使えますが、そうでない場合は、Web データベース オブジェクトのみ使えます。

Access Services は、Web で使用できるデータベースを作成するためのプラットフォームを提供します。Web データベースの設計および公開は Access 2010 および SharePoint を使用して行い、ユーザーは Web ブラウザーで Web データベースを使用します。

注: データベースを発行する SharePoint サイトにデザイナーの権限が必要となります。

ブラウザー内でフォーム、レポート、UI のマクロが実行されます。

Web データベースを使用している場合、データは SharePoint リストに保存される: テーブルはすべて SharePoint リストになり、レコードはリスト アイテムになります。これにより、SharePoint 権限を使用して Web データベースへのアクセスを制御できます。

クエリおよびデータマクロはサーバーで実行される: SQL 処理はすべてサーバーで実行されます。これにより、結果セットへのトラフィックが制限され、ネットワークのパフォーマンスが向上します。

ドキュメント ライブラリにデータベースを保存する 

データベースは、任意の SharePoint ドキュメント ライブラリに保存できます。この方法は、データベースをネットワーク フォルダーに保存し、データベースへのアクセスを管理するための便利な方法を提供します。SharePoint リストにリンクと、データは共有されますが、データベース オブジェクトは共有されません。各ユーザーはデータベースのコピーを使用します。

たとえば、SharePoint サイトに顧客サービスの問題を追跡するリストが含まれ、社員情報が保存されている場合、これらのリストのフロント エンドとして Access のデータベースを作成できます。これにより、Access クエリを作成してそれらの問題を分析したり、Access レポートを作成して、チームの進捗会議の報告書の書式設定や発行を行ったりすることができます。コンピューターに Access がインストールされている場合、Access のクエリやレポートは SharePoint リストの [表示] メニューに表示されるようになります。SharePoint サイト上でリストを表示すると、[表示] メニューをクリックして、クエリ、レポート、およびその他の Access オブジェクトを探して開くことができます。Access をインストールしていない場合は、SharePoint ビューでリストのデータを使用することもできます。

  1. 共有するデータベースを開きます。

  2. [ファイル] タブの [名前を付けて保存] をクリックします。

  3. [データベースに名前を付けて保存] をクリックし、[詳細設定] で [SharePoint] を選び、[名前を付けて保存] をクリックします。

    注記: 

    • Access 2007 を使用している場合は、Microsoft Office ボタンをクリックし、[発行]、[ドキュメント​​管理サーバー] の順にクリックします。

    • Access 2010 を使用している場合は、[ファイル]、[保存して発行]、[データベースに​​名前を付けて保存]、[SharePoint] の順にクリックします。

  4. [SharePoint に保存] ダイアログ ボックスで、使用するドキュメント ライブラリに移動します。

  5. データベース ファイルの名前と種類を確認し、必要な変更を加えてから、[保存] をクリックします。

詳しくは、「Access Services に発行する」と「SharePoint リストをインポートする、または SharePoint リストにデータをリンクする」をご覧ください。

ページの先頭へ

SharePoint リストにリンクしてデータベースを共有する

この方法は、分割されたデータベースを使用する場合と同じメリットがあり、SharePoint サイトを通じてデータを共有するため、ユーザーは独自のデータベースのコピーを変更できます。SharePoint サイトにデータベースを発行するというような優れた機能はありませんが、データを一元管理できるという点で便利です。データは SharePoint リストに含まれているため、SharePoint の機能を使用して、ネットワーク上でデータを個別に管理することができます。

この方法には次の 3 つの主な手順があります。

  1. データを SharePoint リストに移動します。

  2. これらのリストへのリンクを作成します。

  3. データベース ファイルを配布します。

最初の 2 つの手順は、SharePoint サイトへの移動ウィザードを使用して実行でき、最後の手順は任意の方法で実行できます。

SharePoint へのテーブルのエクスポート ウィザードを使用する

  1. [データベース ツール] タブの [データの移動] グループで [SharePoint] をクリックします。

    注記: 

    • このオプションは、データベースが .accdb ファイル形式で保存されている場合のみ使えます。

    • Access 2007 を使用している場合は、[外部データ] タブの [SharePoint リスト] グループで、[SharePoint への移動] をクリックします。

  2. SharePoint へのテーブルのエクスポート ウィザードで、SharePoint サイトの場所を指定するなどの手順を実行します。処理を中止するには、[キャンセル] をクリックします。

  3. ウィザードの最後のページで、[詳細の表示] チェック ボックスをオンにすると、この移行の詳細が表示されます。

    このウィザード ページは、どのテーブルがリストにリンクされたかについて説明し、データベースのバックアップ場所や URL に関する情報が表示されます。さらに、移行の問題が発生した場合は警告が表示され、問題の詳細を確認できるログ テーブルの場所も表示されます。

  4. ウィザードでの作業が完了したら、[完了] をクリックします。

    ウィザードに警告が表示された場合、ログ テーブルを確認し、必要なアクションを実行します。たとえば、特定のフィールドが移動されていないとか、SharePoint リストと互換性のある別のデータ型に変換されていない場合などがあります。

注: SharePoint サイトにリストを表示するには、サイド リンク バーの [リスト] をクリックするか、[すべてのサイト コンテンツの表示] をクリックします。Web ブラウザーでページの更新が必要な場合もあります。SharePoint サイトのサイド リンク バーにリストを表示したり、管理するバージョンを有効にするなどその他の設定を変更するには、SharePoint サイトのリスト設定を変更します。詳しくは、SharePoint サイトのヘルプを参照してください。

ページの先頭へ

サーバーを使用してデータベースを共有する

Access では、SQL Server などのデータベース サーバー製品と連携してデータベースを共有できます。この方法には多くの利点がありますが、追加のソフトウェアであるデータベース サーバー製品が必要です。

この方法は、テーブルがネットワーク上に格納され、このテーブルへのリンクと同時にクエリ、フォーム、レポート、およびその他のデータベース オブジェクトへのリンクが含まれる Access データベース ファイルのローカル コピーをユーザーごとに使用できるため、データベースの分割に似ています。データベース サーバーがあり、すべてのユーザーが Access をインストールしている場合は、このオプションを使用します。この共有方法の利点は、使用するデータベース サーバーのソフトウェアによって異なりますが、一般的には、ユーザー アカウントやデータへの選択的なアクセス、データの高可用性、および優れた統合データ管理ツールが含まれているといった点です。さらに、ほとんどのデータベース サーバー ソフトウェアは、以前のバージョンの Access と問題なく連携するため、すべてのユーザーが同じバージョンを使用する必要はありません。テーブルのみが共有されます。

データベース サーバーを使用してデータベースを共有する利点

  • 優れたパフォーマンスとスケーラビリティ   : 多くの場合、データベース サーバーは、Access データベース ファイル単独よりもパフォーマンスが優れています。多くのデータベース サーバー製品では、非常に大きな、テラバイト サイズのデータベースのサポートも提供します。これは、現在の Access データベース ファイルの制限容量 (2 GB) の約 500 倍です。一般に、データベース サーバー製品は、クエリを並行処理 (単一プロセス内で複数のネイティブ スレッドを使用してユーザー要求を処理) し、ユーザーが追加されても追加のメモリ要件を最小限に抑えることで、かなり効率を上げることができます。

  • 可用性の向上   : ほとんどのデータベース サーバー製品では、使用中にデータベースをバックアップできます。その結果、データをバックアップするために、ユーザーにデータベースへのアクセスを強制的に終了してもらう必要はありません。さらに、データベース サーバー製品は、通常、同時編集やレコード ロックを非常に効率良く処理します。

  • セキュリティの向上   : データベースを完全にセキュリティで保護することはできません。ただし、データベース サーバー製品は、不正使用からデータを保護するうえで役立つ堅牢なセキュリティを提供します。ほとんどのデータベース サーバー製品にはアカウント ベースのセキュリティ機能があり、どのテーブルにどのユーザーがアクセスできるかを指定できます。Access のフロント エンドへの権限が不適切に取得された場合であっても、アカウント ベースのセキュリティにより、データの不正使用が阻止されます。

  • 自動修復が可能   : 一部のデータベース サーバー製品は、(オペレーティング システムのクラッシュや停電などの) システム障害の発生時に、データベース管理者が操作しなくても、データベースを一貫性の保たれた最新の状態に数分間で修復する自動修復機構を備えています。

  • サーバーベースの処理   : クライアント/サーバー構成で Access を使用すると、サーバーでデータベース クエリを処理してからクライアントに結果を送信するため、ネットワーク トラフィックの低減に役立ちます。通常、特に大きなデータ セットの場合などは、サーバーで処理を行うとより効率が向上します。

データベース サーバーと共に Access を使用する基本的な手順

  1. データベース サーバーと共に Access を使用するための正確な手順は、データベース サーバー製品によって異なりますが、基本的な手順は同じです。

  2. Access データベース内のテーブルからデータベース サーバーのテーブルにデータを移動します。

  3. Access データベース ファイル内からデータベース サーバーのテーブルにリンクします。

  4. データベース サーバーに適切なユーザー アカウントを作成します。

  5. Access データベース ファイルを配布します。

  6. 各ユーザーのコンピューターに必要なデータベース ドライバーをインストールします。

  7. Access と SQL Server を使用する方法の詳細については、「アップサイジング ウィザードを使用して Access データを SQL Server データベースに移動する」を参照してください。

SQL Server データのインポートとリンクの設定」も参照してください。

ページの先頭へ

方法を決定する際に考慮が必要な事項

方法の要件

データベースの分割

ネットワーク フォルダー

SharePoint サイト

データベース サーバー

データベース サーバーのソフトウェアが必要か

N

N

N

Y

SharePoint が必要か

N

N

Y

N

Access Service が SharePoint Server 上で実行されている必要があるか

N

N

ご使用のシナリオ次第:

リストにリンクする場合およびドキュメント ライブラリに保存する場合、Access Services は不要

Web データベースまたは Web アプリとして発行する場合、Access Services は必要

N

データの可用性

データ編集の少ない少人数のグループ向け

最適. オフラインのシナリオに対応

最良

セキュリティ

追加対策によって異なる

最低

最良

最良

柔軟性

柔軟である。作業を中断せずに新しいデータベース機能を簡単に開発できる。ユーザーは、自分用のコピーでデザインを変更できる。

柔軟性は比較的低い。データベースのオフライン コピーを使用して開発を行うことができる。このコピーは後ほど置き換えられる。ユーザーは個々にデータベースのデザインを変更できない。

柔軟である。アクセス制御やデザインの変更には SharePoint の権限を利用する。フォームなど一部のデータベース オブジェクトをブラウザーベースで使用できる。

柔軟である。作業を中断せずに新しいデータベース機能を簡単に開発できる。ユーザーは自分用のコピーでオブジェクトのデザインを変更できる。

ページの先頭へ

スキルを磨く
トレーニングの探索
新機能を最初に入手
Office Insider に参加する

この情報は役に立ちましたか?

ご意見をいただきありがとうございます。

フィードバックをお寄せいただき、ありがとうございます。Office サポートの担当者におつなぎいたします。

×