統合の取得と変換のエクスペリエンス

Excel 2016 には取得と変換という強力なツール セットが組み込まれています。Power Query 技術に基づいたこれらのツールを使用すると、さまざまなソースに接続し、そこから取り込むデータを結合したり整理したりできます。この後、「取得と変換のチュートリアル」で基本事項について説明します。

Excel のデータ インポートと整理の機能に対して次回行われる大きな更新が、統合された取得と変換の機能です。2017 年 3 月の Office 365 の更新では、Excel のデータ インポート機能が強化され、[データ] タブのボタンの配置が変更されて、取得と変換の機能をより簡単に活用できるようになりました。

[データ] タブの取得と変換のオプション

統合された取得と変換の機能により、Excel と連携した最新のデータ インポートと整理の機能セットを利用できます。ファイル、データベース、Azure やオンライン サービスなどのさまざまな一般的データ ソースに接続し、データを取り込むことができます。また、並べ替え、データ型の変更、列の分割、データの集計などの高度な方法を使用して、そのデータを整理できます。 接続できるコネクタは今後も継続して増え、変換機能は簡単に使用できます。そのため、取得と変換は毎日の仕事において時間を節約できる重要なツールになります。

これまで [データ]、[外部データの取り込み] で使用していた従来のデータ インポート ウィザードは、新しい機能によって置き換えられました。ただし、必要な場合は引き続き元の機能にアクセスできます。詳細については、「従来の外部データの取り込み機能を復元する方法」を参照してください。

注: Excel でこの機能を使用できるのは、Office 365 サブスクリプションをご利用の場合に限ります。Office 365 をご利用のお客様は、最新バージョンの Office を使用していることをご確認ください。

CSV ファイルや Web などの一般的なソースからデータを取り込む方法

データをインポートする場合、よく使用する一般的なコネクタにリボンから簡単にアクセスできれば便利です。今回の更新では、この原則に沿って、これまでの操作方法との一貫性が保たれています。[データ] タブにあるデータの [取得と変換] のセクションに、主要な 3 つのコネクタが表示されます。[テキスト/CSV から]、[Web から]、[テーブル/範囲から] の 3 つです。

テキスト/CSV から

このコネクタを使用すると、テキスト ファイル (*.txt)、コンマ区切り値ファイル (*.csv)、書式付きテキスト ファイル (*.prn) からデータを簡単にインポートできます。この最新のコネクタは Power Query 技術に基づいており、これまでの [テキストから] ウィザードに置き換わります。

新しいコネクタを使用してデータのインポートを開始するには、[データ]、[テキスト/CSV から] の順にクリックし、ソース ファイルを選択して、[OK] をクリックします。機能拡張された新しい [テキスト/CSV から] コネクタにより、入力ファイルの構造が分析され、対応するインポート設定が自動的に適用されます。列を区切り記号で区切ることや、先頭の列を列ヘッダーとして使用することなどができます。

テキストからの取得と変換のオプション

プレビューで期待した結果が表示されなかった場合は、元のファイル、区切り記号、データ型の検出ロジックなどの基本的なインポート設定を同じ画面で構成できます。選択した内容に基づいて、データのプレビューが自動的に更新されます。

[読み込み] をクリックしてデータをワークシートに直接読み込むか、[読み込み] の横にある矢印をクリックしてデータをデータ モデルに読み込むことができます。クエリ エディターで追加のデータ変換を適用する場合は、[編集] をクリックします。

Web から

このコネクタを使用すると、HTML ページからデータを取り出すことができます。これも Power Query 技術に基づいた最新コネクタで、これまでの [Web から] ウィザードに置き換わります。

このコネクタの使用を開始するには、[データ]、[Web から] の順にクリックし、接続先ページの URL を入力して、[OK] をクリックします。そのページにあるすべてのテーブルの一覧がナビゲーター ダイアログに表示されます。Web ページに対する操作を行うときは、テーブル ビューまたは Web ビューを使用できます。テーブル ビューでは、左にあるテーブル名をクリックすると、そのテーブルのデータが右側に表示されます。Web ビューの場合は、ナビゲーター リストまたは Web ビューのプレビュー ウィンドウでテーブルをクリックできます。どちらのビューでも複数のテーブルを選択できます。

Web からの取得と変換のオプション

テーブル/範囲から

このコネクタでは、Excel ワークシートのテーブルまたは名前付き範囲にリンクした新しいクエリを作成できます。クエリ作成後、[クエリ エディター] ウィンドウでデータを絞り込み、追加の変換を適用できます。

テーブルからの取得と変換のオプション

XML ファイルや Microsoft SQL Server などのその他のソースからデータを取り込む方法

新しいクエリを作成して、Microsoft Access データベースや OData フィードなどの 1 つのデータ ソースからデータをインポートしたり、1 つのフォルダーにある複数のテキスト ファイルから一度にデータをインポートしたりできます。

[データ]、[データの取り込み] の順にクリックすると、使用可能なデータ ソースがドロップダウン メニューに表示されます。ソース オプションはカテゴリ別に並んでいます。Excel ブック、XML ファイル、フォルダー全体、データベース (SQL Server や Oracle など)、Azure サービス (HDInsight や Blob Storage など)、オンライン サービス (SharePoint Online List や Salesforce など)、その他のさまざまなソース (OData や ODBC など) があります。

使用可能なコネクタは増加し続けています。

データベースからの取得と変換のオプション

今回の更新では、従来のウィザードの削除も行いました。削除されたのは、[データ] タブの [外部データの取り込み] セクションにあった、[Access から]、[Web から]、[テキストから]、[SQL Server から]、[OData データ フィードから]、[XML データ インポートから]、[データ接続ウィザードから] です。何らかの理由で、削除された従来のウィザードを使用する必要がある場合は、「従来の外部データの取り込み機能を復元する方法」を参照してください。

ただし、以前の [外部データの取り込み] の機能セットに含まれていた人気のあるユニークな 2 つのウィザードは、新しい機能でも維持されています。[Analysis Services] と [Microsoft Query] の 2 つです。これらのウィザードは、新しい機能の [データ]、[データベースから] と [データ]、[その他のデータ ソースから] のカテゴリにあります。

取得と変換の機能を活用してデータをクリーンアップし、整理する方法

[取得と変換] では、信頼性の高いデータ分析のための重要なステップとして、データをクリーンアップし、整理できます。 列の削除、行のフィルター処理、列のデータ型の変更、値の置換などを行うことができます。そのためには、専用の [クエリ エディター] ウィンドウを使用します。クエリ エディターですべてのデータ変換を効率よく設定し、結果を表示できます。

リボンの [データ] タブに切り替え、[データの取り込み] をクリックします。使用可能ないずれかのコネクタを選択して目的のデータ ソース (ファイルやデータベースなど) に接続し、ナビゲーター ウィンドウでデータをプレビューします。

取得と変換ナビゲーター

次に、インポートするテーブルを選択し、[編集] をクリックして [クエリ エディター] ウィンドウを起動します。

取得と変換のクエリ エディター

[クエリ エディター] ウィンドウ内のリボンから広範囲なコマンドのコレクションを使用できます。データの並べ替えやフィルター処理、データ型の変換、列の分割または結合、データの集計などを行って強力な変換を適用できます。

データに適用するすべての変換ステップが記録され、クエリの一部として保存されます。記録された変換は、[クエリ エディター] ウィンドウの [適用したステップ] セクションで確認および管理することができ、クエリを更新するたびに再適用されます。

最近使ったソース、Office データベース接続 (ODC) ファイル、他のブック接続、またはテーブルからデータを取り込む方法

データをインポートする場合、最も一般的なシナリオの 1 つは、最近使ったソースに接続してデータを取り込むことです。多くの場合、頻繁に使用するソースをデータ インポートのための接続先として設定します。

最近使ったデータ ソースの 1 つに接続してクエリを作成するには、[データ]、[最近使ったソース] の順にクリックします。最近接続したソースを参照して 1 つを選択し、[接続] をクリックしてインポートのフローを続行します。

取得と変換の [最近使ったソース] ウィンドウ

もう 1 つの一般的なシナリオでは、既存の接続またはブック内のテーブルからデータをインポートします。たとえば、以前に作成したブック接続に基づく新しいピボット テーブルを作成できます。または、組織内のユーザーが定義した Office データベース接続 (ODC) ファイルを使用してリンクしたデータ ソースからインポートすることもできます。

今回の更新により、クエリの定義を ODC ファイルにエクスポートし、複数のブックで共有したり、同僚と共有したりできるようになります。ODC ファイルにクエリの定義をエクスポートするには、[クエリと接続] 作業ウィンドウでクエリを右クリックし、[接続ファイルのエクスポート] を選択します。作成した ODC ファイルには、クエリの定義がすべての依存情報 (データ ソースへの接続の指示やデータに適用される変換ステップなど) と共に保存されます。クエリ定義をエクスポートするもう 1 つの方法として、[クエリのプロパティ] ダイアログを使用する方法があります。このダイアログを開くには、クエリのコンテキスト メニューから [プロパティ] を選択します。

ODC ファイルの作成後、それを使用してクエリの定義をブックにインポートすることができます。ODC のメカニズムを使用してデータをインポートするには、[データ]、[既存の接続] の順にクリックします。[既存の接続] ダイアログが表示され、使用可能な ODC ファイル、既存のブック接続またはテーブルからインポートできます。

既存の接続またはクエリからの選択

別のアプリケーション (2013 以前の Visio や Excel など) で使用する ODC ファイルを作成する必要がある場合は、次のコネクタを使用して作成できます。[SQL Server データベースから]、[Microsoft Access データベースから]、[OData フィードから]、[Analysis Services]、[Microsoft Query]、または従来の [データ接続ウィザードから]。別のファイルで ODC ファイルを使用する場合、知っておく必要がある重要なこととして、そのアプリケーションは ODC の接続指示を再利用するだけです。元のクエリに含まれていた変換ステップはそのアプリケーションには取り込まれません。従来の [Access から]、[SQL Server から]、[OData データ フィードから] を復元する必要がある場合は、「従来の外部データの取り込み機能を復元する方法」を参照してください。

既存のブックのクエリと接続を管理する方法

Excel 2016 に取得と変換を組み込むにあたり、2 つのデータ インポート方法が導入されました。1 つ目は、新しい [取得と変換] 機能です。この機能はクエリを使用します (また、ブック要素の更新と読み込みのために、バックグラウンドでブック接続を使用します)。2 つ目は、以前使用していた従来の機能です。この機能はブック接続を使用します。また、ブック クエリと接続の管理は別々に行っていました。つまり、ブック クエリは専用のクエリ ウィンドウで管理し、接続は [ブック接続] ダイアログで管理していました。そのためユーザーの間に混乱が生じていました。

今回の更新では、この問題に対応しています。専用の [クエリと接続] 作業ウィンドウからブック クエリと接続にアクセスし、管理できます。作業ウィンドウを開くには、[データ]、[クエリと接続] ボタンの順にクリックします。

取得と変換の [クエリと接続] ウィンドウ

ウィンドウの上部にある [クエリ] タブをクリックすると、ブックで使用可能なクエリを参照し、管理することができます。クエリを右クリックしてクエリのコンテキスト メニューにアクセスし、その他の操作を実行できます。たとえば、元のソースから取得するクエリ データの更新、クエリのコピー/貼り付け、クエリ エディターでのクエリ変換の編集などができます。

また、新しい [クエリのプロパティ] ダイアログは、クエリとその基になる接続の管理を簡素化します。現時点では、ブックに新しいクエリを作成すると、新しい基になる接続エンティティがバックグラウンドで自動的に作成され、このクエリに関連付けられます。クエリの役割は、データ ソースに接続して必要なデータ変換をデータ ソースに適用することですが、基になる接続は、データが読み込まれる場所 (ワークシートやデータ モデルなど) を制御します。同時に、クエリ データについての設定 (更新頻度など) を更新します。新しい [クエリのプロパティ] ダイアログでは、すべてのクエリのプロパティ (変換の名前や指示) と基になる接続のプロパティ (更新の設定など) を、一元化された方法で簡単に制御できます。新しい [クエリのプロパティ] ダイアログを開くには、[クエリと接続] 作業ウィンドウでクエリのコンテキスト メニューの [プロパティ] をクリックします。

作業ウィンドウの上部にある [接続] タブをクリックすると、従来のウィザードに関連付けられている、ブック内の使用可能な従来の接続 ([テキストから]、[Analysis Services]、[Microsoft Query] など) を参照して管理できます。接続を右クリックしてコンテキスト メニューにアクセスします。コンテキスト メニューでは、ソースからの接続データの更新、接続の削除、使い慣れた [接続のプロパティ] ダイアログでの接続プロパティの管理といったその他のアクションを実行できます。

従来の外部データの取り込み機能を復元する方法

新しい取得と変換の機能は、従来のウィザードに比べて、対応するコネクタの種類と変換の機能が拡張されています。ただし、以前のウィザードを使用してデータをインポートすることが必要な場合があります。たとえば、ブックの一部としてデータ ソースのログイン資格情報を保存する場合です (この方法は最新のセキュリティ標準に準拠していません。そのため、新しい取得と変換機能ではサポートされていません)。

従来のコネクタには、リボンをカスタマイズすることによってアクセスできます。または、[Excel のオプション] ダイアログの新しい簡単な構成設定によって、従来のデータ インポート ウィザードを [データ]、[データの取り込み] ドロップダウン メニューに直接表示することができます。

[ファイル]、[オプション]、[データ]、[従来のデータのインポート ウィザードを表示] の順に移動し、使用する従来のウィザードを選択します。

ファイルから取得と変換レガシ ウィザードのオプションの画像 > オプション > データ。

[データ] の [データの取り込み] ドロップダウン メニューを開き、以前に選択した従来のデータ インポート ウィザードのいずれかを、専用のカテゴリである [従来のウィザード] から選択します。

従来の取得と変換メニューのオプション

取得と変換に関する追加情報

取得と変換機能の詳細について学習する場合は、最初に Microsoft Power Query for Excel のヘルプを参照することをお勧めします。

補足説明

Excel Tech Community では、いつでも専門家に質問できます。Microsoft コミュニティでは、サポートを受けられます。また、Excel User Voice では、新機能についての提案や改善案を送信することができます。

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