各種の数式を作成する

Excel では、多くの種類の単純な数式 や複雑な数式がサポートされており、目的の計算結果を得るために役立ちます。作成する数式の種類に応じて、数式には関数、セル参照 、定数 、および 演算子 を含めることができます。単一の関数、ネストした関数、あるいは、1 つまたは複数の結果を計算する配列 を使用することもできます。

必要に応じて、次の操作を行います。

定数と計算演算子を使用して単純な数式を作成する

  1. 数式を入力するセルをクリックします。

  2. =」(等号) を入力します。

  3. 数式を入力するには、次のいずれかの操作を行います。

    • 計算に使用する定数および演算子を入力します。

数式

説明

=5+2

5 に 2 を加算します

=5-2

5 から 2 を減算します

=5/2

5 を 2 で除算します

=5*2

5 を 2 で乗算します

=5^2

5 を 2 乗します

  • 数式に使用する値が入力されているセルをクリックし、使用する演算子を入力し、値が入力されている別のセルをクリックします。

数式

説明

=A1+A2

セル A1 と A2 の値を加算します

=A1-A2

セル A1 の値から A2 の値を減算します

=A1/A2

セル A1 の値を A2 の値で除算します

=A1*A2

セル A1 の値を A2 の値で乗算します

=A1^A2

セル A1 の値を A2 で指定された指数値でべき乗します

  1. ヒント: 目的の計算結果を得るために、必要に応じていくつでも定数と演算子を入力し、最大 8192 文字の数式を作成できます。

  2. return キーを押します。

セル参照と名前を使用して数式を作成する

このセクションの最後にある数式の例では、他のセルへの相対参照 (相対セル参照) を使用しています。数式が入力されているセルの値が他のセルの値に依存する場合、そのセルは依存セルと呼ばれます。たとえば、セル B2 に =C2 という数式が含まれている場合、このセルは依存セルです。

  1. 数式を入力するセルをクリックします。

  2. 数式バー に「=」(等号) を入力します。

  3. 次のいずれかの操作を行います。

    • 参照を作成するには、セル、セル範囲、別のシート内の場所、または別のブック内の場所を選択します。選択範囲を移動するには、セルの選択範囲の枠線をドラッグします。選択範囲を広げるには、枠線の隅をドラッグします。

    • 名前 範囲への参照を入力するには、挿入 メニューの 名前 をポイントし、ペースト をクリックします。ペーストする名前 ボックスで、範囲の名前を選択して OK をクリックします。

数式

説明

=C2

セル C2 の値を使用します

=Sheet2!B2

Sheet2 のセル B2 の値を使用します

=Asset-Liability

"Asset" という名前のセルの値から、"Liability" という名前のセルの値を減算します

  1. return キー を押します。

関数を使用して数式を作成する

  1. 数式を入力するセルをクリックします。

  2. 数式をで始めるには、数式 タブの 関数挿入 をクリックし、使用する関数を選択します。

    注: どの関数を使用すればよいか分からない場合は、数式 タブの 関数参照 をクリックして、使用可能な数式を参照します。

  3. 引数 を入力します。.

    ヒント: セル参照を引数として入力するには、シート上のセルを選択します。

数式

説明

=SUM(A:A)

列 A のすべての数値を合計します

=AVERAGE(A1:B4)

範囲内のすべての数値の平均を求めます

  1. 数式の入力を完了したら return キーを押します。

ネストした関数を使用して数式を作成する

ネストした関数 では、別の関数の引数の 1 つとして関数を使用します。関数は 64 レベルまでネストできます。次の数式は、数値の集合 (F2:F5) の平均値が 50 を超える場合にのみ、数値の集合 (G2:G5) の合計を計算します。平均値が 50 以下の場合は 0 を返します。

  1. 数式を入力するセルをクリックします。

  2. 数式を関数で始めるには、数式 タブの 関数挿入 をクリックし、使用する関数を選択します。

    注: どの関数を使用すればよいか分からない場合は、数式 タブの 関数参照 をクリックして、使用可能な数式を参照します。

  3. 引数 を入力するには、以下の 1 つ以上の操作を行います。

    • セル参照を引数として入力するには、シート上のセルを選択します。

    • 別の関数を引数として入力するには、目的の引数ボックスにその関数を入力します。たとえば、IF 関数の 真の場合 エディット ボックスに「SUM(G2:G5)」を追加できます。

    • 引数 に表示される数式の各要素は、前の手順で選択した関数を反映します。たとえば、IF をクリックした場合、引数 セクションには IF 関数の引数が表示されます。

  4. 数式の入力を完了したら return キーを押します。

1 つの結果を計算する配列数式を作成する

配列数式を使用すると、複数の計算を実行して 1 つの結果を得ることができます。配列数式では標準の数式の構文を使用します。すべての配列数式は等号 (=) で始まり、任意の組み込みの Excel 関数を配列数式で使用できます。このような配列数式を使用して、複数の異なる数式を 1 つの配列数式に置き換えることにより、シート モデルを簡素化することができます。

  1. 数式を入力するセルをクリックします。

  2. 使用する数式を入力します。

    たとえば次の数式は、株価と株数の配列の集計値を計算しますが、セルの行を使用して各銘柄の集計値を計算および表示する処理は行いません。

    配列数式として数式 {=SUM(B2:C2*B3:C3)} を入力すると、Excel は各銘柄の株数と株価を乗算 (500*10 および 300*15) した後、計算結果を合算し、集計値として 9500 を求めます。

  3. コマンド + RETURN キーを押して、数式を配列数式として入力します。

    Excel によって自動的に、{ } (始め中かっこと終わり中かっこのペア) の間に数式が挿入されます。

    注記: 

    • 数式の前後に手動で中かっこを入力しても、配列数式に変換されません。配列数式を作成するには、 コマンド + RETURN キーを押す必要があります。

    • 配列数式を編集するたびに、配列数式の前後の中かっこ ({ }) が消えます。もう一度 コマンド + RETURN キーを押して、変更内容を配列数式に反映し、中かっこを追加する必要があります。

複数の結果を計算する配列数式を作成する

シート関数の中には、値の配列を返すものや、引数として値の配列を要求するものがあります。配列数式を使用して複数の結果を計算するには、配列引数と同じ行数および列数を持つセル範囲に配列を入力する必要があります。

  1. 配列数式を入力するセル範囲を選択します。

  2. 使用する数式を入力します。

    たとえば、列 A に連続する 3 か月、列 B に各月の売上高を入力し、TREND 関数によって売上高の直線的な値を求めます。数式のすべての結果を表示するために、列 C の 3 つのセル (C1:C3) に数式を入力します。

    配列数式として数式「=TREND(B1:B3,A1:A3)」を入力すると、3 つの売上高と 3 つの月から、3 つの異なる結果 (22196、17079、11962) が得られます。

  3. コマンド + RETURN キーを押して、数式を配列数式として入力します。

    Excel によって自動的に、{ } (始め中かっこと終わり中かっこのペア) の間に数式が挿入されます。

    注記: 

    • 数式の前後に手動で中かっこを入力しても、配列数式に変換されません。配列数式を作成するには、 コマンド + RETURN キーを押す必要があります。

    • 配列数式を編集するたびに、配列数式の前後の中かっこ ({ }) が消えます。もう一度 コマンド + RETURN キーを押して、変更内容を配列数式に反映し、中かっこを追加する必要があります。

数式の作成に関するヒントとテクニック

相対参照、絶対参照、および複合参照を切り替えるには、次の手順を実行します。

参照の種類を簡単に変更する

  1. 数式が入力されているセルを選択します。

  2. 数式バーで、変更する参照を選択します。

  3. 数式 タブの 関数 で、参照の切り替え をクリックします。

数式オートコンプリートを使用する

数式の作成と編集をより簡単に行い、入力ミスや構文エラーを最小限に抑えるには、数式オートコンプリートを使用します。等号 (=) と最初の文字 (最初の文字は表示トリガーとして機能します) を入力すると、Excel によって有効な名前と関数の動的な一覧がセルの下に表示されます。挿入トリガー (tab キーを押すか、一覧の項目をダブルクリックします) を使用して数式に関数または名前を挿入すると、Excel によって適切な引数がすべて表示されます。数式の入力時は、コンマ (,) の入力も表示トリガーとして機能し、Excel によって追加の引数が表示されます。追加の関数または名前を数式に挿入する際に最初の文字を入力すると、 Excel によって、選択可能な内容を含む動的な一覧が再び表示されます。

数式をすばやくコピーする

セルの範囲に同じ数式をすばやく入力できます。計算結果を表示する範囲を選択し、数式を数式バーにコピーして CONTROL + RETURN キーを押します。たとえば、範囲 C1:C15 に「=SUM(A1:B1)」と入力して CONTROL + RETURN キーを押すと、Excel は相対参照として A1 を使用して、範囲内の各セルにコピーされた数式を更新します。

関数と引数のインラインヘルプを使用する

関数の引数についてあまり詳しくない場合、等号 (=)、関数名、および始めかっこの入力後に表示される関数ヘルプを使用できます。関数名をクリックすると、その関数のヘルプ トピックが表示されます。数式内の引数名をクリックして、シート内の対応する引数を選択することもできます。

数式作成時の一般的なエラーを避ける

次の表は、数式を入力するときに最も多く発生するエラーとその修正方法をまとめたものです。

確認事項

詳細

すべての始めかっこと終わりかっこを対応させる

すべてのかっこに、対応するかっこが存在することを確認します。Excel で数式を作成するときは、入力したかっこが色付きで表示されます。

セル範囲の指定にコロンを使用する

セルの範囲を参照するときは、範囲の先頭のセル参照と末尾のセル参照の間にコロン (:) を入力します。たとえば、「A1:A5」のようにします。

必要な引数をすべて入力する

一部の関数には必須の引数があります。また、入力した引数が多すぎないことを確認します。

64 レベルを超えて関数をネストしない

1 つの関数内に、64 レベルを超える関数を入力またはネストすることはできません。

他のシートの名前を単一引用符で囲む

数式で他のシートまたはブックの値またはセルを参照し、そのシートまたはブックの名前に英数字以外の文字が含まれている場合は、その名前を単一引用符 ( ' ) で囲む必要があります。

外部ブックのパスを含める

個々の外部参照に、ブック名とブックのパスが含まれていることを確認します。

数値を書式なしで入力する

数式に数値を入力するとき、数値に書式を設定しないでください。たとえば、1,000 ドルという値を入力する場合でも、数式には「1000」と入力します。

関連項目

数式を入力する

演算子と演算の順序

相対参照と絶対参照を切り替える

数式の入力時にオートコンプリートを使用する

数式で構造化参照を使用する

数式に名前を使用する

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