右から左に記述する言語に関連した機能

Microsoft Office は、右から左に記述する言語の入力、編集、およびテキスト表示をサポートしています。右から左および左から右に記述する言語が混在している環境にも対応しています。ここでの "右から左に記述する言語" とは、右から左に文字を書き進めるあらゆる記述方式を指し、たとえば、アラビア語のように前後関係で形状変更が必要な言語もあれば、それが不要な言語も含まれます。表示を右から左に読むように変更できるほか、ファイルの内容を右から左に読むように個々のファイルで変更することもできます。

右から左に記述する言語版の Office がコンピューターにインストールされていない場合は、該当する言語パックをインストールする必要があります。また、右から左への記述をサポートする Microsoft Windows オペレーティング システムを実行していること、および該当する言語に対応するキーボードの言語を有効にすることも必要です。

Microsoft Office の右から左の記述方向に関連した機能を使用したり、右から左に記述する言語を適切に表示したりするには、Windows に入力言語を追加し、右から左に記述する言語のキーボード レイアウトを有効にする必要があります。

Windows XP を使用している場合は、まず Windows XP でコントロール パネルのホーム ページに移動し、必要な Microsoft Windows コンプレックス スクリプトをインストールする必要があります。コンプレックス スクリプト ソフトウェアをインストールした後、キーボードの言語を追加します。詳細については、「複数の言語に対応するように Windows XP をセットアップする」を参照してください。

コンピューターのカスタマイズ方法によっては、ある言語を表示 (メニュー、ダイアログ ボックス、およびウィザード) 用に使用し、必要に応じて別の言語で入力することもできます。右から左に記述する言語で入力し、メニューおよびオンライン ヘルプの表示もその言語で行う場合は、Office の表示をその言語に設定できます。詳細については、「Office 2010 以降で別の言語を使用できるようにする」を参照してください。

Officeプログラムの右から左の記述方向に関連した機能の一部では、表示言語に基づいて画面レイアウトの方向およびダイアログ ボックス内のテキストの配置が決まります。[Office の言語設定] で、右から左へ記述されるユーザー表示言語を指定すると、メニュー、ダイアログ ボックス、およびウィザードのレイアウトは右から左の方向になりますが、Microsoft Windows の設定は左から右のままです。

たとえば、Windows の表示言語は変えずに、Office の表示言語のみアラビア語を指定した場合、次のような表示になります。

アラビア語のユーザー インターフェイス言語

これを見ると、メニューは右から左に表示されていますが、タイトル バーは英語のままです。また、[閉じる]、[最小化]、[最大化] は、左から右のインターフェイスのときと同様に右上隅に表示されています。Windows の表示が右から左に記述する言語に設定されている場合は、タイトル バーの言語も翻訳され、[閉じる]、[最小化]、[最大化] は左上隅に表示されます。

通常は左から右に記述する言語を使用しているが、必要に応じて右から左に記述する言語の文字列を挿入することがある場合も、表示言語として [英語 (米国)] を選択すると、ほとんどの Office アプリケーションで右から左に記述する言語で入力できます。これを行うには、編集領域のテキスト、箇条書き、および段落番号の方向を右から左に設定し、キーボード レイアウトを有効にします

[ホーム] タブの [段落] で [右から左] (右から左に記述する言語を有効にした場合のみ表示される) を選択して Microsoft Office アプリケーション内でテキストの方向を変更できます。右から左に記述する言語で表示されるように設定を変更した場合でも、適切なキーボード レイアウトが有効になっていないと、その言語でテキストを入力することはできません。

通常の表示言語が英語の場合、表示言語をアラビア語に変更するには、次の操作を行います。

  1. Word文書などの Office アプリケーション ファイルを開きます。

  2. [ファイル] タブで、[オプション]、[言語] の順に選びます。

  3. [Office の言語設定] ダイアログ ボックスの [編集言語] の一覧で、使用する言語として [アラビア語] を選び、[追加] を選びます。

  4. [編集言語の選択] テーブルで、新しく追加したアラビア語が強調表示されていることを確認し、[既定に設定] を選びます。

    重要:  新しく割り当てた編集言語を既定として設定すると、その言語はすべてのMicrosoft Office アプリケーションの既定の言語になります。

特定の言語用のキーボードで入力するには、その言語用の適切な言語パックをインストールする必要があります。また、適切なキーボード レイアウトを追加する必要もあります。別の言語用のキーボード レイアウトを追加し、言語バーをタスク バーに固定するように選択すると、タスク バー上に言語インジケーター ( 言語バーの画像 ) が表示され、現在のキーボードの言語が表示されます。たとえば、アラビア語の言語インジケーターは アラビア語のキーボード インジケーター です。

注: Microsoft Windowsの [テキスト サービスと入力言語] ダイアログ ボックスで、英語以外に少なくとも 1 つの言語のキーボードを有効にすると、言語バーが自動的に表示されます。

  • タスク バーの言語インジケーターが表示されているときに言語バーを表示するには、言語インジケーターを選択し、[言語バーの表示] を選択します。

  • 言語バーが表示されているときにタスク バーの言語インジケーターを表示するには、言語バーの最小化を選択します。

  • 別の言語のキーボードを選択するには、言語バー上で現在の言語の名前を選ぶか、言語インジケーターをクリックし、別の言語の名前を選びます。

言語固有のキーボードを有効にする方法については、「キーボード レイアウトの言語を有効化または変更する」を参照してください。

使用する言語の必要に応じて、文字コード表または ASCII 文字コードを使用してテキストを入力できます。記号と特殊文字ギャラリーを使用して自動的に ASCII 文字コードを挿入する方法については、「記号と特殊文字を挿入する」を参照してください。

キーボードを切り替えずに、少量のテキストを別の言語で入力する場合は、Microsoft Windows のアクセサリの 1 つである文字コード表を使ってテキストを入力できます。右から左、または左から右に記述する言語のいずれかのフォント ページから文字を選択し、クリップボードにコピーして、文書内に挿入することもできます。文字コード表を使った文字入力の詳細については、「特殊文字を使用する (文字コード表)」を参照してください。

テキストの方向とは、画面要素の全体的なレイアウト、読み上げ順序、配置などを指します。同じ文、同じ段落、または同じコントロールの中で、右から左に記述する文字列と左から右に記述する文字列とが混ざっている状態を "テキストが混在している" などと表現します。

Officeアプリケーションを適切に設定し、右から左に記述するテキストを表示できる環境が整っている場合、左から右の実行 ( 左から右のカーソル または 左から右の実行を示す挿入ポイント ) と右から左のラン ( 右から左のカーソル ) とでカーソルの形状が変化します。カーソルの移動方向としては、認識された言語の書字方向に従って移動する場合 (論理移動) と、視覚的に隣接する次の文字に移動する場合 (視覚移動) とがあります。

左から右に記述する言語と右から左に記述する言語の両方を有効にすると、Office のほとんどのアプリケーションについて、[左から右] および [右から左] が有効になります。これらのボタンをクリックすると、テキストを入力したり、文字位置を揃えたりできます。

注: Microsoft OneNote では、[段落の配置] の矢印をクリックすると、[左から右] と [右から左] が使えるようになります。

セルまたはフィールド内のテキストは、左揃え、中央揃え、右揃えのいずれかに配置されます。Accessや Excelなどの一部のアプリケーションでは、"テキストの方向 (最初の文字に依存)" を指定できます。

"テキストの方向 (最初の文字に依存)" が指定された場合、テキストや数字は、最初に入力された文字の言語に従って配置されます。たとえば、セルまたはフィールド内のテキストの最初の文字が右から左に記述する言語の場合は右揃えで配置され、逆の場合は左揃えで配置されます。  "テキストの方向 (最初の文字に依存)" を無効にして、オブジェクトごとに左揃え、中央揃え、右揃えのテキストの方向を選択することもできます。

右から左へ記述する言語、または、右から左へ記述する言語と左から右へ記述する言語が混在する環境に対応したアプリケーションでは、テキストの方向と読む順序を制御するコンテキスト ルールを適用します。ボックス、リスト、およびその他の要素は、それらに含まれるテキストのコンテキスト ルールを制御します。

読みの順序およびテキストの方向に関するコンテキスト ルールは以下のとおりです。

  • 最初に出現した言語固有の文字が左から右の言語の文字である場合、読みの順序も左から右になり、テキストは左揃えで配置されます。

  • 最初に出現した言語固有の文字が右から左の言語の文字である場合、読みの順序も右から左になり、テキストは右揃えで配置されます。

  • ニュートラル文字だけが入力されている場合、言語固有の文字が入力されるまで、読みの順序と方向は段落の方向 (左から右または右から左) に従います。

最初に出現する言語固有の文字を、左から右に記述する言語から、右から左に記述する言語に、またはその逆に変更した場合、読みの順序とテキストの方向もそれに合わせて変更されます。

Word などのワード プロセッシング プログラムでは、個別の発音区別符号およびアラビア文字を、それらが組み合わされているかどうかにかかわらず、選択、検索、置換できます。合字と発音区別符号はそれぞれ、右から左に記述する言語の独立した単語単位として管理されます。

次の例は、3 つの合字を持つアラビア文字の単語の選択処理を示しています (各文字を選択しています)。

1 つの合字が選択された単語

2 つの合字が選択された単語

3 つの合字が選択された単語

HTML 形式で保存し、右から左、または左から右の方向での書式を Web 上で表示できます。右から左の方向に表示される Web ページの場合、HTML ファイル内に標準的な HTML DIR 属性が設定されます。Web ブラウザーにより DIR 属性が認識されると、そのページは右から左の方向に表示されます。Web ブラウザーが DIR 属性を認識しない場合、そのページは左から右の方向に表示されます。

ヒント: 右から左の方向に Web ページを表示するには、Microsoft Internet Explorer3.02 Middle East 以降、Microsoft Internet Explorer 4.01 for Complex Scripts、Microsoft Internet Explorer 5 以降など、DIR 属性を認識するブラウザーを使う必要があります。

右から左への並べ替え順は、可能な範囲で、どこでも適用できます。この並べ替え順は、テーブル ビューやカード ビュー、アイコン ビューのデータ リストおよびグループ リスト、連絡先リスト、フォルダー リスト、アドレス帳に適用できます。

注: サーバー側のビューは、サポートされているサーバー側の並べ替え順に従うため、データの表示順が必ずしも右から左への並べ替え順に従うとは限りません。

インド言語 (ベンガル語、グジャラート語、ヒンディー語、カンナダ語、マラヤーラム語、マラーティー語、パンジャブ語、タミル語、テルグ語など) は、Microsoft Office のすべての検索オプションには対応していません。たとえば、[大文字と小文字を区別する] および [完全に一致する単語だけを検索する] オプションは、これらの言語のスクリプトに対しては機能しません。ただし、同じドキュメント内で一致する英数字を検索する場合には、これらのオプションを使用できます。

右から左に記述する言語

検索および置換機能では、テキストが表示される順序ではなく、[検索] ボックスに入力された順序でテキストが検索されます。したがって、右から左に記述するテキストの文字列は、段落の方向に関係なく検索できます。また、文字の一致は、kashida (アラビア語のみ)、Alef Hamza (アラビア語のみ)、または 発音区別符号 (ヘブライ語の Niqqud など) を付けても付けなくても検索できます。ASCII および Unicode 文字コードの一覧については、「ASCII または Unicode ラテン語ベースの記号と文字を挿入する」を参照してください。

インド言語

インド言語 (ベンガル語、グジャラート語、ヒンディー語、カンナダ語、マラヤーラム語、マラーティー語、パンジャブ語、タミル語、テルグ語など) は、Microsoft Office のすべての検索オプションには対応していません。たとえば、[大文字と小文字を区別する] および [完全に一致する単語だけを検索する] オプションは、これらの言語のスクリプトに対しては機能しません。ただし、同じドキュメント内で一致する英数字を検索する場合には、これらのオプションを使用できます。

東南アジア言語

東南アジア言語 (タイ語、ベトナム語など) は、Microsoft Office のすべての検索オプションには対応していません。たとえば、[大文字と小文字を区別する] および [完全に一致する単語だけを検索する] オプションは、東南アジア文字に対しては機能しません。ただし、同じドキュメント内で一致する英数字を検索する場合には、これらのオプションを使用できます。

Microsoft Office アプリケーションは、アラビア語、ヘブライ語、双方向テキストのユーザーが利用可能な次のコード ページをサポートしています。

アラビア語

各コード ページは、固有のコード ページ番号で識別されます。アラビア語のコード ページ (CP) は CP 1256 です。

  • UTF-8、ISO 8859-6、DOS-720、ASMO-708

    ダリー語、パシュトゥー語、ペルシャ語、ウイグル語、およびウルドゥー語には、アラビア語と同じコード ページが使用されます。

ヘブライ語

各コード ページは、固有のコード ページ番号で識別されます。ヘブライ語のコード ページ (CP) は CP 1255 です。

  • UTF-8、ISO 8859-8、DOS-86

    イディッシュ語には、ヘブライ語と同じコード ページが使用されます。

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