低速のネットワークで Office 365 を使うためのベスト プラクティス

インターネット接続が常に高速で、ダウンすることがなければそれはすばらしいことではないでしょうか。多分そのような日は来るでしょう。しかし、その間に、不安定なネットワークの使用を回避し、日常作業を完了させるための実用的な方法があります。Office 365 はクラウド ベースのサービスですが、コンテンツをオフラインで作業し、変更内容をスムーズに同期させるための方法も多数用意されています。その上、コンテンツをオフラインで作業した方がより効率的である場合もあります。オフラインの方がアプリケーションの実行速度が速くユーザー インターフェイスの応答性が高いためです。重要なことは、Office 365 では、両方の環境の利点をユーザーに提供しているということです。ここでは、その利用方法を説明します。

ヒント: ネットワーク接続の遅さ (または速さ) を確認する場合は、 「OOKLA Speed test (英語)」または Network Speed Test アプリをお試しください。

この記事の内容

ネットワークが非常に遅い理由

問題がネットワーク側にない場合もあります。

ブラウザーを使用するためのベスト プラクティス

Outlook と Outlook Web App を使用するためのベスト プラクティス

OneNote を使うためのベスト プラクティス

Lync Online を使用するためのベスト プラクティス

SharePoint リストを使うためのベスト プラクティス

Web ページをカスタマイズするためのベスト プラクティス

OneDrive for Business を使うためのベスト プラクティス

問題を報告する最適な方法

Project Online を使用するためのベスト プラクティス

ネットワークが非常に遅い理由

ネットワークのパフォーマンス自体を制御することはできませんが、バックグラウンドで何が行われているのかを理解するのは意味のあることです。インターネットは非常に複雑ですが、状況をより適切に理解する上で役立つ概念がいくつかあります。この記事のベスト プラクティスに従えば、パフォーマンスの問題を回避し、フラストレーションを軽減することができます。

ネットワーク パフォーマンスの要因
ネットワークのパフォーマンスに影響する主な要因

帯域幅と待機時間    ネットワーク パフォーマンスの最も重要なメジャーは、帯域幅と待機時間の 2 つです。

  • 帯域幅は、1 秒あたりのビット数で計測する転送速度です。 値が大きいほど、帯域幅は広くなります (高速になります)。 帯域幅は水道管に似ています。 パイプが太くなるほど、「送り出せる」水の量が多くなります。

  • 待機時間とは、コンテンツがサーバーまたはサービスからユーザーのデバイスに到達するまでに要する時間であり、ミリ秒で計測されます。速ければ速いほど快適です。待機時間は、低帯域幅、断続的な接続、伝送時間などの複数の要因により発生する可能性があります。

一般的な問題    帯域幅と待機時間だけでなく、他にもネットワークのパフォーマンスに影響を及ぼす問題が存在し、それらは予測不可能なことがほとんどです。ネットワークのパフォーマンスは、時刻や物理的な場所に応じて変動することがあります。自然災害や主要なパブリック イベントなど、インターネットの使用を急増させる特定のイベントが発生したとき、ネットワークは非常に混雑した状態になることがあります。読み込まれているページのサイズや複雑さ、転送されているファイルのサイズは、パフォーマンスに直接影響を与えます。WiFi 接続は一時的にパフォーマンスが低下する場合があります。たとえば、すべての人に同時にツイートするように求めて、数千人規模の大きな会議の出席投票をしてもらう場合などです。

衛星ネットワークに関する考慮事項   衛星ネットワークは、へき地や、クルーズ船や、科学分野の遠隔地など、地上ネットワークが実現不可能な場合で有用です。これらのネットワークは、赤道上空 22,000 マイルの静止軌道を回る衛星に依存しています。ただし、実際の転送では約 90,000 マイルを超える距離を伝搬するため、衛星ネットワークの待機時間 (500 ミリ秒以上) は地上ネットワークの場合 (20 ~ 50 ミリ秒) よりも長くなります。最適な条件下では、この待機時間に気が付かないかもしれません。しかし、大きなファイルのダウンロード、ビデオのストリーミング、ゲームの再生を行う場合はおそらくそれがわかるでしょう。もう 1 つの問題は、雷雨や猛吹雪など荒れ模様の天候によって衛星転送が一時的に中断する "レイン フェード" です。

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問題がネットワーク側にない場合もあります。

パフォーマンスの問題が発生している場合は、まずデバイスが根本の原因になっていないことを確認してください。 大幅な改善のために、ユーザーができることが 2 つあります。

  • デバイスが正常に実行されており、コンピューターにマルウェアがないことを確認してください。

  • 可能な場合は、メモリを購入して増設します。 メモリの増設は最も簡単であり、多くの場合、デバイスのパフォーマンスを改善する最も効果的な方法です。 この方法は、特に大きなファイルやビデオを操作する場合に役立ちます。

詳細については、「パフォーマンスとメンテナンス」と「診断ツール Fix it : パソコンが重い、パソコンの動作が遅い問題」を参照してください。

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ブラウザーを使用するためのベスト プラクティス

ブラウザーは Office 365 への入口であるため、パフォーマンスに影響を及ぼすことがあります (特にページの読み込みにかかる時間や、Office 365 サービスへのラウンド トリップの頻度)。

一般なブラウザー   

一般的なブラウザーに対する提案事項をいくつか紹介します。

  • ブラウザーのアドオンの中でもパフォーマンスに影響する可能性があるものや実際に必要ないものは無効にします。

  • インターネットの一時ファイルに使うキャッシュ サイズを引き上げます。

  • 職場や学校のアカウント にサインインした後、ブラウザーのウィンドウは 1 日中開いたままにします。再びサインインしなくても、他のタブやウィンドウを開くことができます。別のアカウントへのサインインが必要な場合は、プライベート ブラウジングを使用します。

  • 各ページが読み込まれて開かれたら、タブを使って開いたままにしておきます。 タブ間の移動は簡単であり、当日はそれ以降このページを使うようにします。 ページで最新データが必要になった場合に限り、そのページを更新します。

  • ページを開くときに時間がかかりすぎる場合、ページの読み込みを中止して (Esc キーを押して)、ページを最新の情報に更新してください (F5 キーを押して)。

  • 可能であれば、Office 365 へのラウンド トリップを減らしてください。たとえば、リストまたはライブラリをページングするのでなく、検索を使用して大規模なライブラリ内でファイルを特定し、リスト内でフィルタリングを使用して希望する結果に直接アクセスします。または、ページの読み込み時間を最短にするビューを作成します。詳細については、「ページ パフォーマンスの改善」を参照してください。

  • ビデオのパフォーマンスが低下している場合は、ビデオをダウンロードしてデバイス上で見ることができます。 ダウンロード リンクを使用できる場合や、ビデオ リンクを右クリックして [対象をファイルに保存] を使用できる場合もあります。

特定のブラウザー   

特定のブラウザーに対する提案事項をいくつか紹介します。

  • Internet Explorer    Internet Explorer バージョン 11 以降にアップグレードすると、以前のバージョンよりも大幅にパフォーマンスが向上します。詳細については、「Internet Explorer の問題を修正する」を参照してください。

  • FireFox   詳細については、「Firefox is slow or stops working」 (Firefox が遅い、または作業が止まる) を参照してください。

  • Safari    詳細については、「Apple – Safari」を参照してください。

  • Chrome    詳細については、「Chrome Help」 (Chrome ヘルプ) を参照してください。

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Outlook と Outlook Web App を使用するためのベスト プラクティス

すべてのユーザーにとって、メールの閲覧、作成、整理は、生活の大きな部分を占めるようになっています。 Outlook と Outlook Web App (OWA) は、両方ともオフラインで使用することができます。 一方で、スマートフォンでメール アプリを使うことも便利な方法です。 必要性に応じて、以下のような最適な使い方を選びましょう。

  • 以前のバージョンよりも大幅にパフォーマンスを改善するには、Outlook 2013 SP1 以降にアップグレードします。

  • Outlook Web App では、メッセージ、連絡先、予定表のイベントをオフラインで作成できます。これらは次回、OWA が Office 365 に接続できるようになった時点でアップロードされます。 オフライン モードで OWA をセットアップして使用する方法の詳細については、「Outlook Web App のオフラインでの使用」を参照してください。

  • Outlook では、キャッシュ モードで情報を操作できます。Outlook は、可能な状況になると常に自動的に接続されます。 Outlook には、メールボックス全体または一部のみをダウンロードできます。 詳細については、「Exchange のキャッシュ モードをオンにする」と「オフラインで使うメールの量を変更する」を参照してください。

  • Outlook には、オフライン モードも用意されています。オフライン モードを使用するには、アカウントからの情報がご使用のコンピューターにコピーされるようにまずキャッシュ モードを設定する必要があります。オフライン モードで Outlook は、送受信設定を使用して接続を試みます。手動でオンライン作業に設定された場合も同様です。詳細については、「オフラインで作業してデータ接続料金がかからないようにする」、「オフライン作業時の送受信設定を変更する」、および「オフライン モードからオンライン モードに切り替える」を参照してください。

  • スマートフォンを持っている場合は、これを使って、携帯電話の通信事業者のネットワーク経由でメールと予定表を整理することができます。

注: ここでは、Outlook または OWA を使う状況に関していくつかの指針を示します。 デバイス上でディスク容量が問題にならない場合、完全な機能セットを搭載して、Outlook を最大限に活用できます。 デバイス上でディスク容量が問題になる場合は、一部の機能に限定された OWA を使うことを考えます。ただし、この場合でも、オンラインの環境では最適な機能性が発揮されます。 当然ですが、適切に連動されるため、どちらも使用することができます。

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OneDrive for Business を使うためのベスト プラクティス

OneDrive for Business は、最初からファイルをオンラインとオフラインの両方で操作できるように設計されています。 セットアップが完了すると、変更をいつどこで行ったとしても、その変更は高い信頼性に基づいて自動的に同期されます。 ネットワークが低速である場合、ファイルのオフライン バージョンで作業を進められます。

OneDrive for Business 同期アプリは、Office 2013 (Professional Plus または Standard 版)、または Office 2013 アプリケーションが含まれている Office 365 サブスクリプションで使うことができます。 Office 2013 を持っていない場合、OneDrive for Business の同期アプリを無料でダウンロードできます。 またこのアプリは、[エクスプローラで開く] や [アップロード] よりも高速で実行できます。 詳細については、「OneDrive for Business または SharePoint サイト ライブラリをコンピューターと同期する」を参照してください。

ここでは、OneDrive for Business の同期アプリを使うために、いくつかの補足的なガイドラインを説明します。

  • 初めて大きなライブラリを同期する場合は、夜間など、作業がない時間帯に合わせて同期を始めます。

  • 更新の同期を一時的に停止するには、同期の一時停止機能を使うことができます。 ただし、この機能を使うときは、一度に数時間など、短い時間に限定するようにしてください。これは、大量の更新を検索することを避けるためであり、同じドキュメントで複数のユーザーが作業している場合に、競合する更新が適用される危険性を最小限におさえるためです。

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OneNote を使うためのベスト プラクティス

すべての SharePoint チーム サイトには、組み込みの OneNote ノートブックがあり、独自のノートブックを簡単に作成できます。 OneNote は、作業を完了させるために毎日必要とされる情報をタイミングよく収集する便利な手段です。 たとえば、多くのチームが、毎週の会議、プロジェクトのメモ、アイデア、プラン、進捗レポートなどの収集場所として OneNote を使っています。 この共通点のない情報は、ページ、セクション、タブを使って簡単に整理できます。

OneNote の特長は、デスクトップ、ノート PC、タブレット、スマートフォンなど、事実上あらゆるデバイスからコンテンツにアクセスできることです。 保存や同期などを特に意識する必要はありません。OneNote が代わりに実行してくれるからです。

詳細については、「Microsoft OneNote」を参照してください。

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Lync Online を使用するためのベスト プラクティス

ここでは、ネットワークが低速の場合に Lync Online を使うための一般的なガイドラインを説明します。

  • 低速のネットワークでも軽快に使用できるため、可能な場合は常にインスタント メッセージングを使用します。

  • 仮想プライベート ネットワーク (VPN) 接続またはリモート アクセス サービス (RAS) 接続では、通話を発信しないようにします。

  • オーディオ デバイスが承認されていることを確認します。 詳細については、「Phones and Devices Qualified for Microsoft Lync (英語)」を参照してください。

  • オンライン プレゼンテーションで PowerPoint を使う場合は、スライドのサイズや複雑さを軽減するようにします。 詳細については、「プレゼンテーションのパフォーマンスを向上させるためのヒント」を参照してください。

  • プログラムやデスクトップではなく、モニターを共有できる場合は、詳細について「Lync 会議でのデスクトップまたはプログラムの共有」を参照してください。

  • 共有するのでなく、PowerPoint スライドを会議出席依頼添付ファイルとして事前に送信し、参加者が自分のクライアント デバイスでそのスライドを確認できるようにします。詳細については、「Lync 会議をセットアップする」を参照してください。

  • ビデオのパフォーマンスは、ネットワークのパフォーマンスに非常に大きな影響を受けます。 ネットワークが低速の場合は、ビデオを使わないようにします。

詳細については、「Lync Online での音声またはビデオの質低下」と「Lync 2013 で画面表示の低速化に対応する更新プログラム」を参照してください。

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SharePoint リストを使うためのベスト プラクティス

低速のネットワークに及ぼす影響を最小限にするには、データの "除去"、分析、またはレポートを行う場合に、リストのデータをオフラインで操作する方法が有効です。 Microsoft Access 2013 では、リンクを設定すると、ほとんどのリストの読み取りと書き込みを実行できます。 またリストを Excel のテーブルにエクスポートして、Excel のテーブルとリストの間に一方向のデータ接続を作成することもできます。

さらに Access Services 機能がアクティブ化されると、[リスト ビューのしきい値] (既定では最大 50,000 個のアイテム) よりもはるかに多いデータを操作できるようになります。Access 2013 と Excel 2013 では、リストのデータが自動的に分割、処理され、その後、それらが集められて元のデータが生成されます。この手法では、[リスト ビューのしきい値] の値をはるかに超える大量のデータを処理することができ、他のユーザーが使っているサービスのパフォーマンスに悪影響を及ぼすこともありません。

詳細については、「大規模なリストおよびライブラリ内の Office 365 を管理します。」の「大規模の管理について一覧します。」のセクションを参照してください。

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Web ページをカスタマイズするためのベスト プラクティス

Web ページをカスタマイズする場合、ページのパフォーマンスを不注意で低下させることもあります。 ページの複雑さやサイズ、追加した Web パーツの個数、最初に表示されるリストまたはライブラリのアイテム数、ページのコーディング方法など、いくつかの要因が影響を及ぼします。

詳細については、「SharePoint Online のパフォーマンスの調整」を参照してください。

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Project Online を使用するためのベスト プラクティス

次のガイドラインは、ネットワークのパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。

  • Project Online と SharePoint Online には同期が必要です。同期は時間がかかる場合があります。プロジェクト チームの出来高が低い場合は、プロジェクト サイト同期を無効にして、プロジェクトの発行およびプロジェクト詳細ページのパフォーマンスを向上させます。システムを実際に使用する必要のあるリソースのグループに Active Directory 同期を限定します。大規模なグループの同期の後では、アクセス許可の問題が潜在していないか監視します。

  • 組織でプロジェクト サイトを使用する場合は、それを自動的ではなくオンデマンドで作成します。これにより、最初の発行操作がより短時間で終了すると共に、不要なサイトおよびコンテンツが作成されるのを回避できます。

  • プロジェクト詳細ページ (PDP) では、プロジェクト全体の再計算をトリガーし、ワークフロー アクションをキックオフすることができます。両方とも高いパフォーマンスを必要とする操作です。同じ PDP 上で同時に 2 つの更新プロセスがトリガーされるのを回避するには、予定表フィールド (開始日、終了日、状況報告日、現在の日付) と、スケジュールされていないフィールド (プロジェクト名、説明、および所有者) の更新を避けてください。

  • 各 PDP に表示される Web パーツとカスタム フィールドの数を減らします。読み取り時間および保存時間を短縮するには、更新が必要なフィールドだけで専用の PDP を作成します。

  • レポート作成で OData を使用する場合は、サーバー側フィルタ リングを使用して、実行時に照会するデータ量を制限します。

詳細については、「Project Online のパフォーマンスの調整」を参照してください。

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問題を報告する最適な方法

Microsoft では継続的に Office 365 の全体的なパフォーマンスの向上に努めています。そのために、ネットワークの監視、帯域幅と待機時間の測定、ページの読み込み時間の短縮、ディスク I/O の縮小、ダウンロード最小化戦略を使用するためのページの再設計、データ センターへのハードウェアの追加、およびデータ センターの追加設置を行っています。現在の状態とレポートに関する問題の確認方法の詳細については、「サービス状態の表示」を参照してください。

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関連項目

Office 365 のネットワーク計画とパフォーマンスのチューニング

Microsoft Virtual Academy course—Office 365 performance management (Microsoft Virtual Academy コース - Office 365 パフォーマンス管理)

Managing Office 365 endpoints (Office 365 エンドポイントを管理する)

Troubleshooting Office 365 connectivity (Office 365 接続のトラブルシューティング)

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