ブックを検査して非表示のデータと個人情報を削除する

Microsoft Excel ブックの電子コピーを共有する場合は、ブック自体やブックのドキュメント プロパティ (メタデータ) に保存されている可能性がある非表示のデータや個人情報についても、ブックを確認することをお勧めします。この非表示の情報から公に共有したくない組織やブック自体に関する詳細が明らかになる可能性があるので、ブックを他のユーザーと共有する前に、この非表示の情報を削除することができます。

Excel のドキュメント検査機能を使用すると、Excel ブック内の非表示のデータや個人情報を見つけて削除することができます。

注: 他のユーザーに送信したブックから非表示のデータと個人情報を削除することができます。ただし場合は、共有ブックとしてブックを保存すると、コメント、注釈、ドキュメントのプロパティと個人情報を削除することはできません。共有ブック、最初のコピーとの共有ブック機能をオフにするには、この情報を削除します。

この記事の内容

非表示のデータと個人情報を見つけて削除する

非表示のデータと個人情報の種類

ドキュメント検査で見つけて削除できる情報

ドキュメント検査で見つけて削除できない情報

非表示のデータと個人情報を見つけて削除する

ブック内の非表示のデータと個人情報をドキュメント検査で見つけて削除することができます。メールの添付ファイルなどのブックの電子コピーを共有する前に、ドキュメント検査を実行することをお勧めします。

  1. 非表示のデータと個人情報を検査する対象のブックを開きます。

  2. [ファイル] > [名前を付けて保存] をクリックし、[ファイル名] ボックスに別の名前を入力して元のブックのコピーを保存します。

    重要: ドキュメント検査で削除されたデータは復元できないことがあるため、ドキュメント検査は元のブックのコピーに対して実行することをお勧めします。

  3. 元のブックのコピーを開き、[ファイル] > [情報] をクリックします。

  4. [問題のチェック] をクリックし、[ドキュメント検査] をクリックします。

  5. ドキュメント検査] ボックスで、検査する非表示のコンテンツの種類のボックスを確認してください。個別の検査の詳細については、「ドキュメント検査で見つけて削除できる情報」を参照してください。

  6. [検査] をクリックします。

  7. [ドキュメント検査] ボックスで検査結果を確認します。

  8. ドキュメントから削除する非表示コンテンツの種類の検査結果の隣にある [すべて削除] をクリックします。

    重要: 

    • ブックから削除した非表示の内容は、[元に戻す] をクリックしても復元できないことがあります。

    • データが入った非表示の行、列、またはワークシートを削除すると、ブック内の計算または数式の結果が変わることがあります。非表示の行、列、またはワークシートに含まれている情報がわからない場合は、ドキュメント検査を閉じ、非表示の行、列、またはワークシートを再表示して、その内容を確認します。

    • [コメントと注釈]、[ドキュメントのプロパティと個人情報]、[ヘッダーとフッター] の検査は、共有ブックとして保存されているブック ([校閲] タブ > [ブックの共有]) では使用できません。共有ブックでは、個人情報を使用して複数のユーザーが同じブックで共同作業できるようにしているためです。この情報を共有ブックから削除するには、ブックをコピーして共有を解除します。ブックの共有を解除するには、[校閲] > [ブックの共有] をクリックし、[複数のユーザーによる同時編集と、ブックの結合を許可する] チェック ボックスをオフにします。

      注: Microsoft Excel Starter 2010 では共有を解除できません。共有を解除するには、フル バージョンの Excel を使用する必要があります。

    • OpenDocument スプレッドシート (.ods) 形式で保存するスプレッドシートから非表示のデータと個人情報を削除する場合は、この形式でスプレッドシートを保存するごとにドキュメント検査を実行する必要があります。

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非表示のデータと個人情報の種類

Excel ブックには、複数の種類の非表示データと個人情報を保存できます。この情報は Excel でブックを表示してもすぐには表示されない可能性がありますが、他のユーザーが情報を表示したり取得したりできる場合があります。

非表示の情報には、他のユーザーと共同作業できるように Excel がブックに追加するデータが含まれる場合があります。また、ユーザーが意図的に非表示に指定した情報も含まれることがあります。

たとえば、次のような項目が、ブックに含まれる非表示データや個人情報のソースになることがあります。

  • コメントおよびインク注釈     他のユーザーと共同で作成したブックには、コメントやインク注釈などの項目が含まれている可能性があります。この情報により、他のユーザーは、ブックで作業した人の名前、校閲者からのコメント、およびブックに加えられた変更を見ることができます。

  • ドキュメントのプロパティと個人情報    文書のプロパティとも呼ばれるメタデータ作成者、件名、およびタイトルなど、ブックの詳細が含まれます。ドキュメントのプロパティは、ドキュメントの作成日、ブックを最近保存した人の名前など、Office プログラムによっては自動的に情報が含まれるもと (Excel 2013 以降) の場所を記録します。特定の機能を使用した場合文書可能性があります電子メール ヘッダー、校閲者への送信の情報、回覧用紙、プリンターのプロパティ (たとえば、プリンターのパスとセキュリティで保護された印刷パスコード) Web ページを発行するためのファイル パスの情報などの個人を特定できる情報 (PII)、他の種類を含めることもできます。

  • ヘッダーとフッター    ブックのヘッダーやフッターに情報が含まれていることがあります。

  • 非表示の行、列、ワークシート    ブックでは、行、列、ワークシート全体を非表示にできます。非表示の行、列、またはワークシートを含むブックのコピーを配布する場合は、他のユーザーがこれらの行、列、またはワークシートを再表示すると入力されているデータを見ることができます。

  • ドキュメント サーバーのプロパティ    Microsoft Windows SharePoint Services をベースにしたドキュメント ワークスペース サイトやライブラリなど、ドキュメント管理サーバー上の場所に保存されたブックには、このサーバーの場所に関係するドキュメント プロパティや情報が含まれていることがあります。

  • カスタム XML データ    ブックには文書自体では表示されないカスタム XML データが含まれていることがあります。ドキュメント検査では、この XML データを検索し、削除することができます。

  • 非表示の内容   ブックには、非表示に設定されているために表示されないオブジェクトが含まれていることがあります。

  • 外部リンク   ブックには、他のブックのデータへのリンク (外部リンク) が含まれていることがあります。 外部リンクを含むワークシートの名前はブックと共に保存されますが、非表示の場合もあります。

  • 埋め込みファイルまたはオブジェクト   ブックには、非表示のデータがある埋め込みファイル (Office ドキュメント、テキスト ドキュメントなど) または埋め込みオブジェクト (グラフ、数式など) が含まれていることがあります。

  • VBA コードのマクロ   ブックには、非表示データがあるマクロ、VBA モジュール、COM または ActiveX コントロール、ユーザー フォーム、またはユーザー定義関数 (UDF) が含まれていることがあります。

  • キャッシュされている可能性がある項目   ブックには、非表示のピボットテーブル、ピボットグラフ、スライサー、タイムライン、キューブ式が含まれていることがあります。

  • Excel アンケート   ブックには、Excel Online で入力され、ブックと共に保存され、ブックには表示されない非表示の Excel アンケートの質問が含まれていることがあります。

  • Scenario Manager のシナリオ   ブックには、Scenario Manager を使って定義したシナリオが含まれていることがあります。 このようなシナリオには、キャッシュ データや非表示データが含まれている場合があります。

  • フィルター   ブックには、キャッシュ データまたは非表示データがブックと共に保存されるアクティブなオートフィルターやテーブル フィルターが含まれていることがあります。

  • 非表示の名前   ブックには、非表示データのソースとして非表示の名前が含まれていることがあります。

ドキュメント検査で見つけて削除できる情報

Excel では、ドキュメント検査で検出された項目を使用して、Excel ブックに固有の非表示データと個人情報を検索して削除できます。 次の表は、ドキュメント検査で検索してブックから削除できる非表示データと個人情報の種類の一覧です。

注記: 

  • 表に記載されている Excel 機能には、Microsoft Excel Starter 2010 でサポートされていない機能もあります。 Excel Starter で使える機能の詳細については、「Excel Starter 機能のサポート」を参照してください。

  • 組織でドキュメント検査にカスタムの検査モジュールを追加した場合、その他の種類の情報が表示されることもあります。

項目:

ドキュメント検査で見つけて削除できる情報:

コメントと注釈

  • コメント

  • インク注釈

注: Excel Starter 2010 のドキュメント検査機能では、注釈のみが削除されます。

ドキュメントのプロパティと個人情報

  • ドキュメント プロパティ ([<ドキュメント名> のプロパティ] ダイアログ ボックスの [ファイルの概要] タブ、[詳細情報] タブ、[ユーザー設定] タブの情報など)

  • (Excel 2013 以降)ドキュメントの場所をすべて削除する、既存のドキュメントの場所をクリックすると、ファイルから消去されます。ドキュメントの場所は、以降の Excel 2013 を終了するまでに保存するときに、ファイルに追加し、もう一度ファイルをもう一度開くされません。

  • メール ヘッダー

  • 回覧用紙

  • 校閲者への送信に関する情報

  • ドキュメント サーバーのプロパティ

  • ドキュメント管理ポリシーの情報

  • コンテンツ タイプの情報

  • ユーザー名

  • プリンター パスの情報

  • シナリオのコメント

  • Web ページを発行するためのファイル パス

  • 定義された名前とテーブル名に関するコメント

  • アクティブでない外部データ接続

ヘッダーとフッター

  • ワークシート ヘッダー内の情報

  • ワークシート フッター内の情報

非表示の行と列

  • 非表示の行

  • データが入った非表示の列

    注記: 

    • データが入っていない非表示の列も、その列がデータを含む列の間に挟まれている場合は、検出され、削除されます。

    • ブックの非表示の行または列にデータが含まれる場合、それを削除すると、ブック内の計算または数式の結果が変わることがあります。非表示の行または列に含まれている情報がわからない場合は、ドキュメント検査を閉じ、非表示の行または列を再表示して、その内容を確認します。

    • ドキュメント検査では、非表示の列に含まれている図形、グラフ、コントロール、Microsoft ActiveX オブジェクトおよびコントロール、画像、または SmartArt グラフィックは検出されません。

    • テーブルの見出し、リストのヘッダー、またはピボット テーブルに含まれている場合、非表示の行または非表示の列は削除されません。これらの行と列が非表示ではできません。

非表示のワークシート

  • 非表示のワークシート

    注: ブックの非表示のワークシートにデータが含まれる場合、それを削除すると、ブック内の計算または数式の結果が変わることがあります。非表示のワークシートに含まれている情報がわからない場合は、ドキュメント検査を閉じ、非表示のワークシートを再表示して、その内容を確認します。

カスタム XML データ

  • ブック内に含まれているカスタム XML データ

非表示の内容

  • 非表示に設定されているために表示されないオブジェクト

    注: ドキュメント検査では、他のオブジェクトが重なって見えなくなっているオブジェクトは検出できません。

ドキュメント検査で見つけて削除できない情報

ブックでは非表示のデータを含む可能性がある次の項目が検出されます。 ブックが正しく動作しなくなる可能性があるため、このような項目は削除されません。 検出された各項目を確認し、手動で削除するか、非表示データがない項目 (静的画像など) に置き換えてください。

項目:

ドキュメント検査の検出内容:

外部リンク

他のブックにあるデータへのリンク。 ブックと共に保存され、ブックでは非表示のデータが含まれているワークシートの名前。 外部リンクには、次の場所で使用されている外部参照が含まれます。

  • ワークシートのセル

  • 名前

  • オブジェクト (テキスト ボックス、シェイプなど)

  • グラフ タイトル

  • グラフのデータ系列

埋め込まれたファイルまたはオブジェクト

ブックでは非表示のデータが含まれている可能性がある埋め込みファイル (Office ドキュメント、テキスト ドキュメントなど)、または埋め込みオブジェクト (グラフ、数式など) オブジェクトの種類の例:

  • ビットマップ画像オブジェクト

  • Microsoft Equation 3.0 オブジェクト

  • Microsoft Graph グラフ オブジェクト

  • Microsoft PowerPoint プレゼンテーション オブジェクト

  • Microsoft Visio 図面オブジェクト

  • Microsoft Word 文書オブジェクト

  • OpenDocument テキスト オブジェクト

VBA コードのマクロ

ブックでは非表示のデータが含まれている可能性がある Macro または VBA の項目。 これには、次の内容が含まれます。

  • マクロ (Excel 4.0 マクロ シート (XLM) を含む)

  • VBA モジュール

  • COM または ActiveX コントロール

  • ユーザー フォーム (Excel 5.0 フォームを含む)

  • ユーザー定義関数 (UDF)

キャッシュ データありの BI 機能

ブックと共に保存され、非表示のキャッシュ データが含まれている可能性がある BI 機能。 ドキュメント検査では、ピボットキャッシュ、スライサーキャッシュ、またはキューブ式のキャッシュが含まれている可能性がある次の項目が確認されます。

  • ピボットテーブルとピボットグラフ

  • スライサーとタイムライン

  • キューブ式

Excel アンケート

Excel Online で作成され、非表示の状態でブックと共に保存された Excel アンケートの質問。

Scenario Manager のシナリオ

Scenario Manager で定義され、キャッシュ データまたは非表示データがブックと共に保存される可能性があるシナリオ。

フィルター

ブックにキャッシュ データまたは非表示データが作成される可能性があるフィルター。 ドキュメント検査では、データに適用されているオートフィルターとテーブル フィルターが確認されます。

非表示の名前

ブックに非表示データが保存される可能性がある非表示の名前。

注記: 

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