ディスク ベースのキャッシュは、Web アプリケーション データベースに格納されているコンテンツの処理を高速化する 1 つの手段です。Web アプリケーションにイメージ ファイルやマルチメディア ファイルなどの容量の大きいファイルが含まれている場合は、ディスク ベースのキャッシュを有効にすると、これらの大容量ファイルをフロントエンド Web サーバーのキャッシュに保存してデータベース トラフィックの負荷を軽減し、ページの配信にかかる時間を短縮できます。
ディスク ベースのキャッシュを有効にするには、キャッシュを有効化する Web アプリケーションの web.config ファイルを編集します。web.config ファイルに対する変更内容は、該当する Web アプリケーション内のすべてのサイト コレクションに適用されます。
注: ディスク ベースのキャッシュは、web.config ファイル内では BLOB (バイナリ ラージ オブジェクト) キャッシュとして定義されています。
目的に合ったトピックをクリックしてください
Web アプリケーションの web.config ファイルを開く
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[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントします。次に、[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] をクリックします。
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インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャで、目的の Web アプリケーションが格納されているサーバーの名前の横にあるプラス記号 (+) をクリックします。次に、[Web サイト] の横にあるプラス記号をクリックして、開発済みの Web アプリケーションを表示します。
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ディスク ベースのキャッシュを設定する対象の Web アプリケーションの名前をクリックし、web.config ファイルをダブルクリックします。
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[web.config のプロパティ] ダイアログ ボックスの [ASP.NET] タブで、[ファイルの場所] のパスを強調表示して、Ctrl キーを押しながら C キーを押してコピーします。
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[スタート] ボタンをクリックし、Windows エクスプローラを開きます。
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[アドレス] ボックス内をクリックし、Ctrl キーを押しながら V キーを押して、web.config ファイルのパスをボックス内に貼り付けます。
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[移動] をクリックして、web.config ファイルを開きます。
注: ファイルを開くことができないというダイアログ ボックスが表示されたら、[一覧からプログラムを選択する] をクリックし、[OK] をクリックします。[ファイルを開くプログラムの選択] ダイアログ ボックスで [Notepad] をクリックし、[OK] をクリックします。
ディスク ベースのキャッシュを有効化して設定する
重要: web.config ファイルを編集する前に、ファイルのコピーを作成して別名 (web.config1 など) で保存してください。そうしておくと、ファイルの編集を誤った場合でも、そのファイルを削除して元のファイルを使用できるため安全です。
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web.config ファイル内で、次の行を探します。
<BlobCache location="C:\blobCache" path="\.(gif|jpg|png|css|js)$" maxSize="10" enabled="false"/>
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この行の
enabled
パラメータの値を
"false"
から
"true"
に変更します。
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キャッシュのサイズを変更する場合は、
maxSize
パラメータに新しい値を指定します。サイズの単位はギガバイト (GB) で、既定値は 10 GB です。
location
このパラメータに指定されているディレクトリに、指定サイズのキャッシュを収容するための空き領域が不足している場合は、このパラメータに新しいディレクトリを指定します。
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BLOB キャッシュに他の形式のファイルを追加する場合は、既に指定されている他のファイル形式の横に新しいファイル形式を入力します。各ファイル形式は、web.config ファイル内に記述されているとおりにパイプ (|) 文字で区切ります。
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ファイルを保存して閉じます。