チュートリアル: Excel 2013 でのデータ モデルを使用したピボットテーブル データの分析

複数のテーブルのデータを結合するピボットテーブル レポートを、Excel で短時間に作成できます。このチュートリアルの最初のパートでは、データのインポートと調査について説明します。チュートリアルの後半では、レポートの基になるデータ モデルを Power Pivot アドインを使って調整します。また、計算や階層の追加方法、Power View レポート用の最適化についても学習します。

データをインポートする

ピボットテーブルを作成する前に、ある程度のデータが必要です。ダウンロードしたサンプル データベースから売上データを取得します。

  1. このチュートリアル用のサンプル データ (ContosoV2) をダウンロードします。詳細については、「DAX およびデータ モデル チュートリアルのサンプル データの入手」を参照してください。データ ファイルを抽出し、[ダウンロード] や [マイ ドキュメント] など、簡単にアクセスできる場所に保存します。

  2. Excel で空のブックを開きます。

  3. [データ]、[外部データの取り込み]、[Access から] の順にクリックします。

  4. サンプル データ ファイルが格納されているフォルダーに移動し、[ContosoSales] を選びます。

  5. [開く] をクリックします。接続するデータベース ファイルには複数のテーブルが含まれているため、[テーブルの選択] ダイアログ ボックスが表示され、インポートするテーブルを選ぶことができます。

    [テーブルの選択] ダイアログ ボックス

  6. [テーブルの選択] で、[複数のテーブルの選択を使用可能にする] チェック ボックスをオンにします。

  7. すべてのテーブルを選んで [OK] をクリックします。

  8. [データのインポート] で [ピボットテーブル レポート] をクリックし、[OK] をクリックします。

メモ

まだお気付きでないかもしれませんが、これでデータ モデルが作成されます。これは、同じピボットテーブル レポート内で同時に複数のテーブルのインポートや操作を行うときに、自動的に作成されます。このモデルは Excel ではほぼ透過的に機能しますが、Power Pivot アドインを使って表示や変更を直接行うことができます。Excel では、[ピボットテーブル フィールド] リストでテーブルのコレクションを表示するときに、データ モデルのプレゼンスが示されます。モデルを作成するにはいくつかの方法があります。詳細については、「Excel でデータ モデルを作成する」を参照してください。

ピボットテーブルを使ってデータを参照する

[ピボットテーブル フィールド] リストで、フィールドを []、[]、[] の各領域にドラッグすると、データを簡単に参照できます。

  1. このフィールドのリストで、[FactSales] テーブルが見つかるまで下にスクロールします。

  2. [SalesAmount] をクリックします。このデータは数値であるため、[SalesAmount] は自動的に [値] 領域に置かれます。

  3. DimDate で、[CalendarYear] を [列] 領域にドラッグします。

  4. DimProductSubcategory で、[ProductSubcategoryName] を [行] 領域にドラッグします。

  5. DimProduct で、[BrandName] を [行] 領域にドラッグし、サブカテゴリの下に置きます。

ピボットテーブルは次のようになります。

サンプル データを表示するピボットテーブル

簡単な操作で、4 つの異なるテーブルのフィールドを含む、基本的なピボットテーブルが作成されました。このように簡単に作成できたのは、テーブル間のリレーションシップが既に作成されていたためです。ソースにテーブルのリレーションシップが存在しており、1 回の操作ですべてのテーブルをインポートしたため、Excel でこれらのリレーションシップをモデル内に再作成できました。

しかし、複数の異なるソースのデータをインポートした場合や、後でインポートした場合はどうなるでしょうか。一般的には、列の一致に基づいてリレーションシップを作成して、新しいデータを組み込むことができます。次の手順では、追加のテーブルをインポートして、新しいリレーションシップを作成するための要件と手順について学習します。

テーブルを追加する

テーブルのリレーションシップを作成する方法を学ぶには、接続されていない追加のテーブルを操作する必要があります。この手順では、追加のデータベース ファイルを 1 つインポートし、他の 2 つのブックのデータを貼り付けることによって、このチュートリアルで使う残りのデータを取得します。

製品カテゴリを追加する

  1. ブックで新しいシートを開きます。このシートに追加データを格納します。

  2. [データ]、[外部データの取り込み]、[Access から] の順にクリックします。

  3. サンプル データ ファイルが格納されているフォルダーに移動し、[ProductCategories] を選びます。[開く] をクリックします。

  4. [データのインポート] で [テーブル] を選び、[OK] をクリックします。

地理データを追加する

  1. 別のシートを挿入します。

  2. サンプル データ ファイルから Geography.xlsx を開き、カーソルを A1 に置いてから、Ctrl + Shift + End キーを押してすべてのデータを選びます。

  3. データをクリップボードにコピーします。

  4. 追加した空のシートにデータを貼り付けます。

  5. [テーブルとして書式設定] をクリックし、任意のスタイルを選びます。データをテーブルとして書式設定すると名前を付けることができ、後の手順でリレーションシップを定義するときに便利です。

  6. [テーブルとして書式設定] で [先頭行をテーブルの見出しとして使用する] がオンになっていることを確認します。[OK] をクリックします。

  7. テーブルに Geography という名前を付けます。[テーブル ツール] の [デザイン] で、テーブル名として「Geography」と入力します。

  8. Geography.xlsx を閉じて、ワークスペースに表示されないようにします。

店舗データを追加する

  • Stores.xlsx ファイルについても前の手順を繰り返して、その内容を空のシートに貼り付けます。このテーブルには Stores という名前を付けます。

これで、4 つのシートができました。Sheet1 にはピボットテーブル、Sheet2 には ProductCategories、Sheet3 には Geography、Sheet4 には Stores が作成されています。各テーブルに名前を付けたので、次の手順でリレーションシップを作成するのが簡単になります。

新しくインポートしたテーブルのフィールドを使う

インポートしたテーブルのフィールドをすぐに使うことができます。Excel でフィールドをピボットテーブル レポートに組み込む方法を判断できない場合は、既にモデルの一部となっているテーブルと新しいテーブルを関連付けるテーブル リレーションシップを作成するように求められます。

  1. [ピボットテーブル フィールド] リストの一番上にある [すべて] をクリックして、利用できるテーブルをすべて表示します。

  2. リストの一番下までスクロールします。ここに、追加したばかりの新しいテーブルが表示されています。

  3. [Stores] を展開します。

  4. [StoreName] を [フィルター] 領域にドラッグします。

  5. リレーションシップを作成するように求めるメッセージが表示されます。モデルと関連付けられていないテーブルのフィールドを使ったため、この通知が行われます。

  6. [作成] をクリックして、[リレーションシップの作成] ダイアログ ボックスを開きます。

  7. [テーブル] で [FactSales] を選びます。使っているサンプル データでは、Contoso のビジネスに関する詳しい売上情報とコスト情報が [FactSales] に記録されています。また、前の手順でインポートした Stores.xlsx ファイルにも記載されている店舗コードなど、他のテーブルへのキーも記録されています。

  8. [列 (外部)] で [StoreKey] を選びます。

  9. [関連テーブル] で [Stores] を選びます。

  10. [関連列 (プライマリ)] で [StoreKey] を選びます。

  11. [OK] をクリックします。

Excel 内部では、任意の数のピボットテーブル、ピボットグラフ、または Power View レポートのブックで使えるデータ モデルが構築されています。このモデルの基礎となるのは、ピボットテーブル レポートで使われるナビゲーションパスや計算パスを決める、テーブル リレーションシップです。次の作業では、インポートしたデータを接続するためのリレーションシップを手作業で作成します。

リレーションシップを追加する

インポートしたすべての新しいテーブル用に、テーブル リレーションシップを体系的に作成できます。ブックを同僚と共有しており、同僚が自分と同じ程度にはデータのことを知っていない場合は、リレーションシップを事前に定義しておくことをお勧めします。

リレーションシップを手作業で作成する際には、1 度に 2 つのテーブルを操作します。テーブルそれぞれについて、もう一方のテーブル内の関連する行を探す方法を Excel に伝える列を選びます。

お使いのブラウザーではビデオがサポートされていません。 Microsoft Silverlight、Adobe Flash Player、Internet Explorer 9 のいずれかをインストールしてください。

ProductSubcategory を ProductCategory に関連付ける

  1. Excel で、[データ]、[リレーションシップ]、[新規作成] の順にクリックします。

  2. [テーブル] で [DimProductSubcategory] を選びます。

  3. [列 (外部)] で [ProductCategoryKey] を選びます。

  4. [関連テーブル] で [Table_ProductCategory.accdb] を選びます。

  5. [関連列 (プライマリ)] で [ProductCategoryKey] を選びます。

  6. [OK] をクリックします。

  7. [リレーションシップの管理] ダイアログ ボックスを閉じます。

ピボットテーブルにカテゴリを追加する

追加のテーブルやリレーションシップが含まれるようにデータ モデルを更新しましたが、ピボットテーブルではまだそれらを使っていません。ここでは、ProductCategory を [ピボットテーブル フィールド] リストに追加します。

  1. [ピボットテーブル フィールド] の [すべて] をクリックして、データ モデル内に存在するテーブルを表示します。

  2. リストの一番下までスクロールします。

  3. [行] 領域で [BrandName] を削除します。

  4. [Table_DimProductCategories.accdb] を展開します。

  5. [ProductCategoryName] を [行] 領域にドラッグして、[ProductSubcategory] の上に置きます。

  6. [ピボットテーブル フィールド] の [アクティブ] をクリックして、使ったテーブルがピボットテーブルで実際に使用されるようになったことを確認します。

チェックポイント: これまでの内容を復習する

作成したピボットテーブルには複数のテーブルのデータが含まれており、そのいくつかは、追加の手順でインポートしたものです。これらのデータをまとめるため、Excel が行を関連付ける際に使うテーブル リレーションシップを作成する必要がありました。関連する行を探すには、一致するデータを提供する列が必要不可欠であることを学びました。サンプル データ ファイルでは、このために使うことができる列がすべてのテーブルに含まれています。

ピボットテーブルは正しく機能しますが、いくつかの面で改善が必要です。[ピボットテーブル フィールド] リストには、Contoso のビジネスには関係のない、余分なテーブル (DimEntity) と列 (ETLLoadID) が含まれています。また、地理データをまだ統合していません。

次の作業: Power Pivot でモデルを表示し、拡張する

次の一連の作業では、Microsoft Office Power Pivot in Microsoft Excel 2013 アドインを使ってモデルを拡張します。このアドインに備わっているダイアグラム ビューを使うと、リレーションシップをより簡単に作成できます。このアドインを使って、計算と階層の作成、フィールド リストに表示しない項目の非表示設定、追加レポート用のデータ最適化も行います。

注: Power Pivot in Microsoft Excel 2013 アドインは Office Professional Plus で利用できます。詳細については、「Power Pivot in Microsoft Excel 2013 アドイン」を参照してください。

アドインを有効にして、Excel リボンに Power Pivot を追加します。Power Pivot

  1. [ファイル]、[オプション]、[アドイン] の順にクリックします。

  2. [管理] ボックスで、[COM アドイン]、[実行] の順にクリックします。

  3. [Microsoft Office Power Pivot in Microsoft Excel 2013] チェック ボックスをオンにして、[OK] をクリックします。

これで、リボンに Power Pivot タブが追加されました。

Power Pivot のダイアグラム ビューを使ってリレーションシップを追加する

  1. Excel の Sheet3 をクリックして、このシートをアクティブにします。Sheet3 には、前にインポートした Geography テーブルが含まれています。

  2. リボン上で [Power Pivot]、[データ モデルに追加] の順にクリックします。この手順では、Geography テーブルをモデルに追加します。また、Power Pivot アドインが開くので、このアドインを使ってこのタスクの残りの手順を実行します。

  3. Power Pivot ウィンドウに、Geography など、モデル内のすべてのテーブルが表示されます。いくつかのテーブルをクリックしてください。このアドインでは、お使いのモデルに格納されているすべてのデータを表示できます。

  4. Power Pivot ウィンドウの [表示] セクションの [ダイアグラム ビュー] をクリックします。

  5. ダイアグラム内のすべてのオブジェクトを表示できるように、スライド バーを使ってダイアグラムのサイズを変えます。DimEntity と Geography という 2 つのテーブルは、ダイアグラムの残りと関連付けられていません。

  6. [DimEntity] を右クリックし、[削除] をクリックします。このテーブルは元のデータベースから引き継いだアイテムであり、このモデルには必要ありません。

  7. Geography を拡大表示して、すべてのフィールドが表示されるようにします。スライダーを使って、テーブルの図を拡大できます。

  8. Geography には [GeographyKey] があります。この列には、Geography テーブル内の各行を一意に識別する値が含まれています。このモデル内の他のテーブルでもこのキーを使っているか、確認してみましょう。使っている場合は、Geography をモデルの他のテーブルと関連付けるリレーションシップを作成できます。

  9. [検索] をクリックします。

  10. [メタデータの検索] に「GeographyKey」と入力します。

  11. [次を検索] を数回クリックします。[GeographyKey] が、Geography テーブルと Stores テーブルに表示されます。

  12. Geography テーブルが Stores の隣になるように配置します。

  13. Stores の [GeographyKey] 列を Geography の [GeographyKey] 列にドラッグします。Power Pivot で、2 つの列の間にリレーションシップを表す線が描かれます。

ここでは、テーブルの追加とリレーションシップの作成を行う、新しい手法を学習しました。これで、すべてのテーブルが関連付けられ、Sheet1 のピボットテーブルで利用できる、完全に統合されたモデルになりました。

ヒント: ダイアグラム ビューではいくつかのテーブル図が完全に拡張され、[ETLLoadID]、[LoadDate]、[UpdateDate] などの列が表示されています。これらのフィールドは元の Contoso データ ウェアハウスのアイテムであり、データの抽出や読み込みの操作をサポートするために追加されたものです。これらのフィールドはこのモデルには必要ありません。これらのフィールドを取り除くには、フィールドを強調表示して右クリックし、[削除] をクリックします。

集計列を作成する

Power Pivot では、Data Analysis Expressions (DAX) を使って計算を追加できます。ここでは、利益総額を計算し、別のテーブルのデータ値を参照する集計列を追加します。後で、参照先の列を使ってモデルを簡素化する方法を学習します。

  1. [Power Pivot] ウィンドウでデータ ビューに切り替えます。

  2. Table_ProductCategories accdb テーブルをわかりやすい名前に変えます。後の手順でこのテーブルを参照するため、短い名前にした方が、計算を読み取りやすくなります。テーブル名を右クリックして [名前の変更] をクリックし、「ProductCategories」と入力してから Enter キーを押します。

  3. FactSales テーブルを選びます。

  4. [デザイン]、[]、[追加] の順にクリックします。

  5. テーブルの上の数式バー内で、次の式を入力します。オートコンプリート機能によって、列やテーブルの完全修飾名を簡単に入力できるほか、利用可能な関数がリストされます。また、列をクリックするだけで、Power Pivot によって列名が式に追加されます。

    = [SalesAmount] - [TotalCost] - [ReturnAmount]

  6. 式の作成が終了したら、Enter キーを押してその式を確定します。

    集計列内のすべての行に値が入力されます。テーブルを下にスクロールすると、この列の各行に、その行内のデータに基づく値が入力されているのがわかります。

  7. [CalculatedColumn1] を右クリックし、[列名の変更] を選んで、列の名前を変更します。「Profit」と入力し、Enter キーを押します。

  8. 次に、DimProduct テーブルを選びます。

  9. [デザイン]、[]、[追加] の順にクリックします。

  10. テーブルの上の数式バー内で、次の式を入力します。

    = RELATED(ProductCategories[ProductCategoryName])

    RELATED 関数で、関連テーブルから値が返されます。この場合、ProductCategories テーブルに製品カテゴリの名前が含まれており、カテゴリ情報を含む階層を構築するときに DimProduct テーブルに名前を設定できるので便利です。この関数の詳細については、「RELATED 関数 (DAX)」を参照してください。

  11. 式の作成が終了したら、Enter キーを押してその式を確定します。

    集計列内のすべての行に値が入力されます。テーブル内を下にスクロールして行くと、各行に製品カテゴリ名が設定されているのがわかります。

  12. [CalculatedColumn1] を右クリックし、[列名の変更] を選んで、列の名前を変更します。「ProductCategory」と入力し、Enter キーを押します。

  13. [デザイン]、[]、[追加] の順にクリックします。

  14. テーブルの上の数式バー内で次の式を入力し、Enter キーを押してその式を確定します。

    = RELATED(DimProductSubcategory[ProductSubcategoryName])

  15. [CalculatedColumn1] を右クリックし、[列名の変更] を選んで、列の名前を変更します。「ProductSubcategory」と入力し、Enter キーを押します。

階層を作成する

ほとんどのモデルには、階層的な性質を持つデータが含まれています。カレンダー データ、地理データ、製品カテゴリなどがよくある例です。階層を作成すると、同じフィールドを何度も組み合わせ、順序付けるのではなく、1 つのアイテム (階層) をレポートにドラッグできるので便利です。

  1. Power Pivot でダイアグラム ビューに切り替えます。DimDate テーブルを拡大して、すべてのフィールドを簡単に確認できるようにします。

  2. Ctrl キーを押しながら [CalendarYear]、[CalendarQuarter]、[CalendarMonth] の各列をクリックします (テーブルを下にスクロールする必要があります)。

  3. 3 つの列を選んだ状態で、そのうちの 1 つを右クリックし、[階層の作成] をクリックします。親階層ノードである Hierarchy 1 がテーブルの一番下に作成され、選んだ列がこの階層の下に子ノードとしてコピーされます。

  4. 新しい階層の名前として「Dates」と入力します。

  5. この階層に [FullDateLabel] 列を追加します。[FullDateLabel] を右クリックし、[階層に追加] を選びます。[Date] を選びます。[FullDateLabel] には、年、月、日で構成される日付が含まれています。[FullDateLabel] が階層の最後に表示されることを確認します。これで、年、四半期、月、個々の日付が含まれる、複数レベルの階層ができました。

  6. さらにダイアグラム ビューで、DimProduct テーブルをポイントし、テーブルの見出しにある [階層の作成] をクリックします。空の階層の親ノードが、テーブルの一番下に表示されます。

  7. 新しい階層の名前として、「Product Categories」と入力します。

  8. 階層の子ノードを作成するため、[ProductCategory] と [ProductSubcategory] をこの階層までドラッグします。

  9. [ProductName] を右クリックし、[階層に追加] を選びます。[Product Categories] を選びます。

いくつかの方法で階層を作成できることがわかったので、ピボットテーブルでそれを使ってみましょう。

  1. Excel に戻ります。

  2. Sheet1 (ピボットテーブルが含まれているシート) で、[行] 領域のフィールドを削除します。

  3. 代わりに、DimProduct テーブルの [Product Categories] に置き換えます。

  4. 同様に、[列] 領域の [CalendarYear] を DimDate テーブルの [Dates] で置き換えます。

これで、階層を使って簡単にデータを探せるようになります。ピボットテーブルのさまざまな領域を個別に拡大したり閉じたりして、利用可能なスペースをどのように使うかをより詳細に制御できます。さらに、[行] と [列] の両方に 1 つの階層を追加すると、複数のフィールドを使わなくても、すぐにデータをドリル ダウンできます。

列を非表示にする

ここまでの作業で Product Categories 階層を作成し、DimProduct テーブルに配置したため、DimProductCategory や DimProductSubcategory はもう [ピボットテーブル フィールド] リストに必要ありません。ここでは、[ピボットテーブル フィールド] リストにある不要なテーブルや列を非表示にする方法を学びます。テーブルや列を非表示にすることによって、データのリレーションシップや計算を提供するモデルに影響を与えることなく、レポートをわかりやすくすることができます。

お使いのブラウザーではビデオがサポートされていません。 Microsoft Silverlight、Adobe Flash Player、Internet Explorer 9 のいずれかをインストールしてください。

個々の列、列の範囲、またはテーブル全体を非表示にできます。テーブルや列の名前が淡色表示になって、そのモデルを使うレポート クライアントには表示されないことが示されます。非表示にされた列は、モデル内で淡色表示になってその状態が示されますが、データ ビューでは表示されたままになるため、引き続きそれらを操作できます。

  1. Power Pivot で、データ ビューが選ばれていることを確認します。

  2. 一番下のテーブル内で、[DimProductSubcategory] を右クリックし、[クライアント ツールに非表示] を選びます。

  3. [ProductCategories] についても同じ手順を繰り返します。

  4. DimProduct を開きます。

  5. 以下の列を右クリックし、[クライアント ツールに非表示] をクリックします。

    • ProductKey

    • ProductLabel

    • ProductSubcategory

  6. 隣接する列を複数選びます。[ClassID] から [ProductSubcategory] まで選びます。右クリックしてそれらの列を隠します。

  7. 他のテーブルについても同じ手順を繰り返して、ID、キー、またはこのレポートで使わないその他の詳細情報を隠します。

Excel に戻り、ピボットテーブル フィールドのリストがある Sheet 1 で結果を確認します。テーブルの数が減り、DimProduct テーブルには、売上分析の際に使う可能性が高い項目だけが残されています。

Power View レポートを作成する

データ モデルを利用するメリットがあるレポートは、ピボットテーブル レポートだけではありません。ここで作成したモデルを使い、Power View シートを追加して、利用できるレイアウトをいくつか試すことができます。

  1. Excel で、[挿入]、[Power View] の順にクリックします。

    注: このマシンで Power View を使うのが初めての場合は、まずこのアドインを有効化し、Silverlight をインストールするように求めるメッセージが表示されます。

  2. Power View のフィールドで、FactSales テーブルの横にある矢印をクリックし、[SalesAmount] をクリックします。

  3. Geography テーブルを拡大し、[RegionCountryName] をクリックします。

  4. リボンで [マップ] をクリックします。

  5. マップ レポートが表示されます。隅をドラッグしてサイズを変更します。マップ上のさまざまなサイズの青い円は、さまざまな国または地域の売上実績を示します。

Power View レポート用の最適化

モデルにいくつかの小さな変更を加えることで、Power View レポートをよりわかりやすくデザインできるようになります。ここでは、いくつかの製造元の Web サイトの URL を追加してから、そのデータを Web URL に分類して、URL アドレスがリンクとして表示されるようにします。

まず、URL をブックに追加します。

  1. Excel で新しいシートを開き、以下の値をコピーします。

ManufacturerURL

ManufacturerID

http://www.contoso.com

Contoso, LTD

http://www.adventure-works.com

Adventure Works

http://www.fabrikam.com

Fabrikam, Inc.

  1. セルをテーブルとして書式設定し、そのテーブルの名前を「URL」にします。

  2. URL と、製造元の名前が格納されている DimProduct テーブルとのリレーションシップを作成します。

    1. [データ]、[リレーションシップ] の順にクリックします。[リレーションシップの作成] ダイアログ ボックスが表示されます。

    2. [新規作成] をクリックします。

    3. [テーブル] で [DimProduct] を選びます。

    4. [列] で [製造元] を選びます。

    5. [関連テーブル] で [URL] を選びます。

    6. [関連列 (プライマリ)] で [ManufacturerID] を選びます。

変更前と変更後を比べるには、新しい Power View レポートを起動し、FactSales | SalesAmount、dimProduct | Manufacturer、URL | ManufacturerURL をレポートに追加します。URL が固定テキストとして表示されます。

URL をアクティブなハイパーリンクとして表示するには、分類が必要です。列を分類するには、Power Pivot を使います。

  1. Power Pivot で [URL] を開きます。

  2. [ManufacturerURL] を選びます。

  3. [詳細設定]、[レポートのプロパティ]、[データのカテゴリ: カテゴリなし] の順にクリックします。

  4. 下矢印をクリックします。

  5. [Web URL] を選びます。

  6. Excel で、[挿入]、[Power View] の順にクリックします。

  7. Power View フィールドで、FactSales | SalesAmount、dimProduct | Manufacturer、URL | ManufacturerURL を選びます。今回は、URL が実際のハイパーリンクとして表示されます。

Power View 用の最適化には、各テーブルの既定のフィールド セットの定義と、繰り返しデータの行が集計されるか個別にリストされるかを決めるプロパティの設定が含まれます。詳細については、「Power View レポートの既定のフィールド セットの構成」と「Power View レポートのテーブル動作プロパティの構成」を参照してください。

集計フィールドを作成する

「ピボットテーブルを使ってデータを参照する」では、[ピボットテーブル フィールド] リストの [SalesAmount] フィールドをクリックしました。[SalesAmount] は数値の列であるため、ピボットテーブルの [値] 領域に自動的に配置されました。SalesAmount の合計では、任意のフィルターを適用して売上高を計算できるようになりました。ここでは、最初はフィルターを使いませんでしたが、その後で CalendarYear、ProductSubcategoryName、BrandName を使いました。

この作業では、暗黙的な集計フィールドが作成され、FactSales テーブルの売上高を、製品カテゴリ、地域、日付などの他のフィールドについて簡単に分析できるようになりました。暗黙的な集計フィールドは、[値] 領域にフィールドをドラッグしたとき、または数値フィールドをクリックしたとき (ここでは、[SalesAmount] をクリックしたとき) に、Excel で自動的に作成されます。暗黙的な集計フィールドは、自動的に作成される、SUM、COUNT、AVERAGE などの標準的な集計関数を使う式です。

別の種類の集計フィールドもあります。Power Pivot では、明示的な集計フィールドを作成できます。暗黙的な集計フィールドは、それが作成されたピボットテーブルでしか使うことができません。これに対して明示的な集計フィールドは、ブック内のすべてのピボットテーブル、またはデータ モデルをデータ ソースとして使うレポートで使うことができます。Power Pivot で作成した明示的な集計フィールドでは、標準的な集計を使う集計フィールドをオート SUM で自動的に作成したり、Data Analysis Expressions (DAX) で作成した式を使って独自の集計フィールドを作成したりできます。

集計フィールドを作成すると、データを非常に効率的な方法で分析することができます。次に、集計フィールドの作成を試してみましょう。

オート SUM を使うと、Power Pivot で簡単に集計フィールドを作成できます。

  1. FactSales テーブルの [Profit] 列をクリックします。

  2. [計算方法]、[オート SUM] の順にクリックします。[Sum of Profit] という名前の新しいフィールドが、[計算方法] 領域の [Profit] 列の直下のセルに自動的に作成されます。

  3. Excel の Sheet1、フィールド リストの [FactSales] で、[Sum of Profit] をクリックします。

手順は以上です。これで、標準的な集計を使う集計フィールドが Power Pivot で作成されます。数分しかかからない手順で、[SUM of Profit] 集計フィールドを作成し、ピボットテーブルに追加できました。これで、適用するフィルターに応じて簡単に利益分析を行えるようになります。ここでは、[Sum of Profit] が Product Category 階層と Dates 階層でフィルター処理されています。

特定のチャネル、製品、またはカテゴリ別に売上高を詳細に分析する必要がある場合は、どうしたらよいでしょうか。そのような場合は、適用するフィルターに応じて、FactSales テーブル内の売上ごとに、行数をカウントする別の集計フィールドを作成する必要があります。

  1. FactSales テーブルの [SalesKey] 列をクリックします。

  2. [計算方法] で、[オート SUM]、[カウント] の下矢印をクリックします。

  3. 計算領域の [Count of SalesKey] を右クリックし、数式バーで [Count of SalesKey] を単なる [Count] に変更し、Enter キーを押して、新しい集計フィールドの名前を変更します。集計列とは異なり、集計フィールド名は DAX の数式の一部として含まれています。

  4. Excel の Sheet1、フィールド リストの [FactSales] で、[Count] をクリックします。

新しい列 [Count] がピボットテーブルに追加され、適用されたフィルターに応じた売り上げ数がそこに示されます。[Sum of Profit] 集計フィールドと同様に、[Count] も Product Category 階層と Dates 階層でフィルター処理されています。

別の集計フィールドを作成してみましょう。今度は、特定のコンテキストまたはフィルターで総売り上げの割合を計算する集計フィールドを作成します。ただし、前のオート SUM を使って作成した集計フィールドとは異なり、ここでは手作業で式を入力します。

  1. FactSales テーブルの [計算方法] 領域で、空のセルをクリックします。ヒント: まず左上隅のセルに集計フィールドを配置することをお勧めします。そうすることで、簡単に見つけることができます。[計算方法] 領域内の任意の集計フィールドを移動できます。

  2. 数式バー内で、IntelliSense を使って次の式を作成します。Percentage of All Products:=[Count]/CALCULATE([Count], ALL(DimProduct))

  3. Enter キーを押して式を確定します。

  4. Excel の Sheet1、フィールド リストの [FactSales] で、[Percentage of All Products] をクリックします。

  5. ピボットテーブルで、[Percentage of All Products] 列を複数選びます。

  6. [ホーム] タブで、[数値] の [パーセンテージ] をクリックします。新しい列それぞれを、小数点以下 2 桁の表示形式にします。

この新しい集計フィールドでは、指定されたフィルターを使って、総売り上げの割合を計算します。ここでは Product Category 階層と Dates 階層でフィルター処理します。たとえば、製品の総売り上げに占めるコンピューターの割合が、年を追って増加していることがわかります。

Excel 式の作成に慣れていれば、集計列と集計フィールドの両方に式を簡単に作成できます。Excel 式に慣れているかどうかに関係なく、DAX 式の基本事項を学習するには、「クイック スタート: 30 分で学ぶ DAX の基礎」のレッスンを行うのが最良の方法です。

作業内容を保存する

ブックを保存して、別のチュートリアルでも使えるようにしてください。

次のステップ

Excel からデータをインポートするのは簡単ですが、Power Pivot アドインを使うと、より迅速に、効率的にインポートできることがよくあります。インポートするデータをフィルター処理して、不要な列を除外できます。また、データを取得するのにクエリ ビルダーを使うかクエリ コマンドを使うかを選ぶこともできます。次の手順として、「PowerPivot でのデータ フィードからのデータの取得」と「Analysis Services または PowerPivot からのデータのインポート」で別の方法を学習してください。

Power View レポートは、ここで作成したようなデータ モデルと連携して使えるように設計されています。Power View によって Excel のデータをビジュアル化する方法の詳細については、「Excel 2013 での Power View シートの作成」と「Power View: データの調査、ビジュアル化、プレゼンテーション」を参照してください。

データ モデルを拡張して Power View レポートを強化する方法については、「チュートリアル: Power View レポート用のデータ モデルの最適化」を参照してください。

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